猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
車での観光記録と愛猫の紹介。

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その2


坪庭には12年前、ツーリングで訪れた。その時のことを思い出そうとしたが、歩いていてもどうも思い出せない。歳をとったせいか、あまりに多くの場所を訪れて思い出が多すぎるせいか。うーん、わからないや。

散策路を進んでいくと、北横岳への分岐があり、これを北横岳方面へ。
沢にかかる橋を越えると、北横岳への急斜面にぶつかる。これをつづら折れに登って行くが、思ったほどきつくない。距離を長く取って、その分傾斜を緩くしてるからだろう。

北横岳はロープウェーから1.5時間で頂上に着けるということで家族連れの登山者も多いが、この道であれば全然問題ない。時間も短く、歩きやすいと来たら人気も出るわけだ。
急斜面を登りきると、傾斜も緩まり、ほどなく、北横岳ヒュッテ到着。とても多くの登山者でにぎわっていた。
ヒュッテの建物はなかなか雰囲気がある。風変わりな天狗もいるし。ロープウェーから1時間で来ることができるから、冬にまったり雪景色を楽しみに泊まるなんて良さげだな。

北横岳ヒュッテは通年営業だが、要予約。泊まりは予約を忘れずに。
ヒュッテから10分ちょっとで北横岳頂上(南峰)へ。あいにくのガスで景色も見えず寒い。多くいた登山客も記念撮影を終えるとそそくさと下山。
そんな中、あきらめの悪い男はガスが晴れるのを待ち、蓼科山の景色をゲット。奥にはうっすら北アルプス。相変わらず向うは晴れているようだ。うーん、うらやましい。
多くの登山客(観光客?)は南峰で引き返してしまうが、5分も離れていないところに北峰があり、標高はこちらが高い。

まー、景色は南峰の方が良いのでわざわざ来ることも無いか。

その北峰、この日はあいにくのガスでなんも見えず、すぐにその場を後に大岳方面へと進んだ。
大岳方面への道は最初は鎖もある急傾斜。といっても危険個所は無く、それほど滑りやすくも無いので問題ない。
時々見える景色の綺麗で、気分は悪くない。
が、大岳近くから様子が一変。足元は岩だらけになり、その岩がスーパー滑りやすい。形が滑りやすいものが多いのもそうだが、岩の表面がすごく滑りやすいのがいかん。

いつもなら滑るはずがないような傾斜でも全然グリップしないから、簡単につるっと滑る。初めに2回ほど派手に転んで、以降は恐る恐る行ったにも関わらず、それでも滑る。心底うんざりする道だ。
岩だけでなく、気の根も良く滑る。その木の根もそこらじゅうに張り巡らされ、まったくもって隙が無い。ホントに嫌な道だ。2度と通らん。
最後の最後までスリッピーな登山道が続いた後、ようやく双子池小屋到着。やれやれ。

今日のテン場の申し込みはこの小屋で行う。小屋の親父はちょっと変わった微笑ましい人。テン泊代は500円だった。
ここの水場は池の水。双子池はその名の通り、2つの池があり、水場は小屋のすぐ南隣にある「雄池」だ。ちなみに、もう一つの「雌池」は洗濯とかにも使っているらしく、飲用不可とのこと。

小屋の親父によると、雄池の水はそのまま飲用可で、ミネラルたっぷりで美味しいからぜひ飲んでくれとのこと。

普段、あまり生水を飲まない伸二郎もそんなに言うんだから飲んでみる。。。良くわからん。まずくはないから美味しいんだろう。。。
双子池のテン場はもう一つの池「雌池」のほとりにある。サイトは森の中の整地された場所と
池のお隣の平坦地。森の中の場所の方がトイレに近く、便利は良い。池の脇は広く、景色は良いが、トイレが遠い。

伸二郎が選んだのは池の脇。遅かったからここしか空いてなかったってのもあるが、景色が良いからこっちの方がおすすめかな。
風が唐松の木々を揺らし、ちょっと騒がしい夜。星は瞬き、明日の天気はどうやら良さそう。

明日は予定通り蓼科山に登って下りるか、景色を楽しめなかった今日の道を戻るかで悩んだが、今日の道を戻ることにした。せっかく来たんだから本当の魅力を味わっておかないと損だもんね。朝から晴れますように。。。


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