御嶽山は古くからの信仰の山であり、山の随所に信仰色の強い石造・石碑などが見られる。頂上においても御嶽神社奥社を始め信仰色の強いものが多数あり、独特な雰囲気をかもしだしている。 | ||
御嶽山は火山で、頂上は火口壁の最高部。頂上からは火口の内側の景色が広がり、積雪期にはカール地形に似たなだらかで美しい景色が広がる。 ちなみに、無雪季には火口湖などが現れ、荒々しい火山地形と火口湖が組み合わさった景色は積雪期とはまた異なった美しさがある。 |
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西側の河口壁の向うには白山が顔を出していた。あちらもまだまだ雪が多いみたいだ。 | ||
一通り景色を楽しんだ後は今日のメインである山ボードの準備。御嶽山は木々の生えない広い斜面があり、山スキー、山ボードが盛ん。この日も大半の登山者が山スキーヤー、もしくは山ボーダーだった。 ちょっと驚いたのが、年配のスキーヤーが多く、中には還暦を越える(いやもしかしたら超えてないかもしれないが。。。)人もいたということ。 |
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さらに驚いたのは年配スキーヤーの技術。頂上直下の急斜面をさっそうと滑り出し、そのまま実にスムーズに王滝頂上まで滑って行った。 あの歳であの滑り。いやはや、恐れ入りました。 |
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さて、準備ができたので伸二郎も滑りだす。先ほどの年配スキーヤーとは正反対に実にぎこちなく、不細工な滑り出し。 さらに途中の滑降も転びはしないものの、フラフラとして板に遊ばれてるよう。まだまだ修行が足りませぬ。。。 何とか王滝頂上付近まで滑ってくると、板を外して王滝頂上まで歩く。振り返った先には噴煙を上げ、どどーんと青空に聳え立つ剣ヶ峰がとても印象的だった。 |
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下山路に視線を戻すと本日のメイン滑走場である大斜面が広がっていた。なかなかの傾斜だ。登ってくるのきつかったもんなー。 幸い、既に遅い時間だったため、伸二郎以外に滑る人もおらず、他の人にぶつかる心配もなさそう。そんじゃ、安心して行けますな。気合を入れてレッツラゴー! |
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するすると滑りだすと、急な傾斜によりずんずんスピードが出てくる。雪面もスキー場のように整地されておらず、板がバタつく。いかんいかんとスピードを落としながら、何とかターンして下降していく。 スピードに乗ったクルージングを楽しむ余裕はなかったが、うねった部分で遊んだりしながらぼちぼち楽しむ。 あっちゅーまに大斜面は終わりに近づき、樹林帯へ。そのまま少し滑っていったが、ついにスピードが落ち、ストップ。短い間だったけど、なかなか楽しかった。 斜度はちょっときついが、広いためスピードコントロールもしやすく、上級者でなくとも楽しめる斜面だな。山スキー・ボードが多いのもうなづける。 樹林帯を少し進んでいくと登山道に出た。登山道に出てからはしばらく歩いていたが、大江権現を過ぎたあたりのまっすぐな場所で再びボードを装着して滑る。 止まりそうで止まらない、うねりでこけそうでこけないのがちょっと楽しかった。 |
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田の原近くで傾斜が緩くなり、ボードが止まると山ボード終了。ザックにボードを括り付けて歩き出す。 振り返った先には御嶽がどっしりとたたずんでいた。今日は一日良い天気でよかった。 |
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ちなみに、滑ったコースはこんなん。今回滑ったコース以外でも基本的にどこでも滑ることができる。より急斜面かつテクニカルなコースが良ければ左側から滑りだすと良いかな。 | ||
田の原まで来ると、今日の良い景色のお礼を言ってスキー場へ。そのままスキー場を滑りきって駐車場へ。満足で帰路についた。 今日は初めての山ボードを楽しめて満足。山ボードはボードを担いで登る分、荷物が大きく、重くなり大変だが、下りは快適で早くなかなか良い。スキー場の下りリフトの最終時間を気にしなくても良いしね。 今回は雪が締まった残雪期だったが、厳冬期のパウダーもまた良さそうだな。来年は白馬辺りでやってみようかな。その前に、スキー場で練習してもう少し技術あげとかんとな。。。 |
その1 | その2
御嶽山 2011年4月 |