2時間ごとに目を覚まし、そしてまた寝るを繰り返し、ついに星空を見ぬまま朝を迎える。うーん、なんだか、とても損した気分だ。 そんなどこかモヤモヤした気持ちでテントを抜けると、東の空が赤く染まっていた。 「おお、夜明けじゃ、朝焼けを写さねば」とすごすごと用意をして小屋近くに行く。 既に先客が夜明けの写真を撮っている。さっそく伸二郎も何枚かパシャリ。富士の姿がすこぶる美しい。やはり、富士は夜明けの景色No1だな(いまんとこ)。 |
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東の空を赤く染め、夜が明けようとする。シルエットで浮かび上がる聖、富士。久しぶりの夜明けの景色は格別だ。 | |
いつ見ても端正な富士。夜明けがこれほど似合う山は無いだろう。 | |
しばらく小屋の隣で太陽が顔を出すのを待っていたが、なかなか出てこないので、イザルガ岳に移動して見ることにした。イザルガ岳なら遮るものが無いだろう。 光小屋からイザルガ岳頂上は15分ほど。日の出に間に合うかな、どうかなー?なんて思いつつイザルガ岳に来てみると、すでに太陽が上がっていた。まー、上がったばっかのようだから良しとするか。 |
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光小屋からの展望は素晴しい。小屋のすぐ横で夜明けの景色が楽しめるなんて、良い小屋だ。 | 気合を入れてイザルガ岳に移動するが、頂上に着いたときには既に日が昇っていた。まー、綺麗だったからいっか。 |
イザルガからの景色は素晴しい。周りを遮るものがなく、展望は360度だ。東は上河内岳に続く稜線とその先にある富士の眺めが、南はどこまでも続く南信の山並み、そして北にはどっしりとたたずむ聖岳。どこを見ても素晴しい。 |
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柔らかな朝の光に浮かび上がる聖岳。重厚感たっぷり。 | |
西には中央アルプスと御岳。空木岳にはリベンジしに行かんとなー。 | 南には南アルプス最南端の深い山並み。南アルプスらしい景色だ。 |
しばらくイザルガ岳でぼんやりした後、ご飯を食べにテントへと戻る。イザルガ岳から見る光岳はどこがピークかも怪しい。ここからの外観だけ見たら、これが百名山などとは誰も思わないだろう。テカリ石とイザルガ岳あってこその百名山だな。 テントに戻り、朝ごはんを食べる。今日は光岳に登って、山を下りるだけだから楽チンだ。時間にゆとりがあるから気持ちもゆったり。やっぱり時間にはゆとりが無いとねぇ〜。 |
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イザルガ岳より朝焼けに照らされた光岳と光小屋を望む。光小屋から光岳は15分ほどだ。 | 光小屋のテン場は小屋の上、下の2箇所にある。小屋のすぐ隣の上側だが、下も小屋から20mと近く、快適。 |
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