小屋から光岳へと向かう。小屋脇からの南側の景色はとても綺麗だ。アルプスの他の山とは異なり、標高の高さは感じれないものの、緑の山が織り成す景色は独特のものがあって良い。 小屋から光岳は15分ほどだ。緩やかなのぼりを繰り返し、ちょっと小高い場所に出たと思ったら頂上。頂上の碑こそあるものの、景色も見えず、あまり魅力的でない。 ただし、頂上からちょっと横へと進むと、眺めの良い展望台があったり、木々の切れ間から遠くの景色が見えたりするので、頂上を目指して損は無い。 展望台からは南信の緑の山々や、光岳の名前の由来となっているテカリ石などが見える。 |
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光小屋脇から南の景色。山深い | 光岳頂上は森の中。この場所からの展望は無い。 |
が、頂上から10mも離れれば展望はある。 | こちらは頂上から10mの位置にある展望台。南アルプス最南端の山並みとテカリ石が望める。 |
展望台から見るテカリ石はあまりテカッておらず、個人的にはこの石が名前の由来と思えなかった。そのテカリ石は頂上から下って10分ほどのところにある。思ったよりも下るみたいなので、帰りのことを考えると、ちょっと憂鬱だが、せっかくここまで来たので行ってみることにする。 10分もかからずにテカリ石まで来た。先ほど展望台から見たよりもずっと大きい。 「遠くから見るのと近くから見るのとではずいぶん違うんだなー」なんて思って近づくと、さらに下方にもう一つ白い岩がある。どうやら、テカリ石は2つ有り、こちらは展望台から見えていなかったほうみたいだ。どうりででかいと思ったわけだ。 テカリ石でまったり過ごそうと思っていたが、強烈なウンコ波に襲われ、すぐさま退散することに。小屋までの帰り道はかつて無いほどの激しい戦いで、31歳にしてウンコもらしになる恐怖を味わいながら、何とか漏らさずに小屋にたどり着いた。ちなみに、この時以来便秘気味。ケツ筋を閉めすぎて、出が悪くなったかも。。。 |
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展望台よりテカリ石を望む。結構下にあるもんだな。 | テカリ石は遠くで見るよりもずっと大きいなと思っていたら、実は2つあり、こちらは展望台から見えなかったほう。 |
上側のテカリ石に登り、下側のテカリ石、南アルプス最南端の山並みを望む。緑の山が美しい。 | |
この日一番の戦いで勝利を収めた伸二郎は気分爽快だった。空もそんな心を反映するような爽やかな晴天。いやー、すがすがしい。特にお尻周りがすがすがしい! テントを撤収して、愛想の良い小屋の主人に挨拶をして、いざ出発。この日、光小屋に泊まった(テン泊含む)中で一番最後の出発だ。いつでも人生遅れ人。 木道を歩き、今朝登ったばっかりのイザルガ岳に向かう。光岳登山の思い出として、最高の展望台からの景色を記憶に残しておきたかったからだ。 相変わらずの360度の展望は、朝焼けのピンクの景色から、緑と青の景色へと変わっていた。聖岳はやっぱり威風堂々、立派だ。 |
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木道を伝い、光岳を離れる。開放的でのんびりした景色。 | イザルガ岳は光岳とは違い、ハイマツ帯と見晴らしの良い頂上が特徴。当然、景色もバッチリだ。 |
イザルガ岳から聖岳を望む。イザルガ岳は展望が素晴しい。イザルガあってこそ光岳の名が光るというもの。良き盟友だ。 | |
イザルガ岳を後に山を下る。登山の勝利を確信した静高平を抜け、天を仰いだ枯れ沢の急坂を下る。下りでも結構キツイ。よくぞ登ってきたもんだ。 易老岳への登り返しは案外楽だった。その反面、易老岳から易老渡までの急坂は下りでもうんざりするくらい長く、キツかった。やっぱり、光岳登山はなかなかえらい。 14:30、駐車場に無事着き、光岳登山終了。かつてないほど疲れた登山は終了した。スタートが遅れ一時はどうなることかと思ったが、やっぱり、登って良かった。次は荒川三山かな〜。。。 |
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静高平を下る。昨日とうって変わって気楽な感じ。 | 駐車場到着。ながーい下りは疲れた。 |
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