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五竜岳その1
2007年10月6〜8

阿弥陀岳から中岳への下りはかなりの急傾斜だ。頂上付近は雪もあり、滑りやすく、注意。

やがて、雪はなくなるが、急な下りは続く。浮石も多く、落石なんかも結構多そうだ。グッチを先に行かせたほうが良かったか。

ヒザにダメージを受けながら、コルまで下ると、中岳への登り返し。えらい。

中岳頂上を過ぎると、また下り、ようやく赤岳への登りに着く。急な斜面をジグザグに登っていく登山道はなかなかキツイ。

何度も何度も休憩をするが、後のグッチは結構平気な顔。その体力がベリーうらやましいぜ。

ジグザグの急登を終えると、岩場に取り付く。ここで休憩&CC。やっぱ登山にはCCだな。元気ちょい回復。
阿弥陀岳からの下り。素晴しく急な下りで結構危険。
阿弥陀岳から赤岳へはいったん下る。登り返しがキツイ。 赤岳への最後の岩場でCCを飲む。登山にはこれだ。

岩場はそれほど雪が無く、想像していたよりも遥かに楽チンだった。危険度も低く、阿弥陀岳の登り下りのほうがよっぽどキツク、危険だった。

さて、岩場・鎖場が大好きらしいグッチは鎖を使いながら順調に岩場をクリアーし、頂上に向かう。

しっかし、岩場好きにしては鎖に頼りすぎてる。団体登山の高齢者並に。もしや、岩場でなく、鎖そのものが好きなのか。。。マニアック。

鎖場を終えると、頂上はすぐ。これまでの登りがたたって、バテバテの伸二郎とは対象にグッチは体力に余裕があるみたいだ。なんとうらやましきその体力。

快晴の頂上は360度の展望が広がっていた。素晴しきかな赤岳。
岩場を終え、悠然と頂上を目指す。その体力が羨ましい。
赤岳頂上直下の岩場を登るグッチ。鎖に頼りっぱなし。 赤岳頂上。360度の展望。素晴しきかな赤岳。
傾きかけた太陽に照らされた御岳&中央アルプス。少しもやがかかった諏訪盆地も幻想的だ。

頂上からの眺めを満喫した後、頂上小屋へと向かう。頂上小屋はその名の通り、まさしく「頂上」にあり、立地条件は最高だ。これも赤岳登山の魅力の一つ。

頂上小屋付近からは横岳、硫黄岳に続く稜線の景観が素晴しい。どうやら、稜線に雪はあまり無いようだ。明日も問題無さそうだな。
そして富士山もくっきり。富士はどこから見ても様になる秀峰。さすが日本一の山。 赤岳頂上小屋。まさに「頂上小屋」というにふさわしい立地条件。本当に頂上にあります。
明日行く予定の横岳〜硫黄岳に伸びる稜線。雪もほとんど無く、問題無さそうだ。安心。

小屋にチェックインし、しばらくボケーっとしていたが、日没時間になったので夕日を見に行く。

西の空には雲のかけらも無く、色づいた夕日がとても綺麗に見える。

やがて木曽駒と御岳の間に夕日は沈み、空に闇が訪れた。今日の夕日は今年一番だったな。
この日の最後を締めくくる美しい夕日。今年一番の夕日だった。八ヶ岳は夕日も朝日も美しい。

小屋に帰ると、夕飯が始まっていた。伸二郎は自分で持ってきたカップ麺とアルファ米のドライカレーを。グッチは小屋の夕食を取っていた。

ドライカレーは期待していたが、イマイチでちょっと残念。なんちゅーか、ドライカレーじゃなく、カレーピラフだもん。

グッチは小屋の食事に満足しているみたいでガツガツと食べている。かなりの食欲で御代わりを続け、ついにおかずが無くなったみたいだ。それでも御代わりをして、ご飯だけで食べている。この男、見た目はオッサン臭いが中身はかなり若い。
伸二郎の晩御飯。ドライカレーは美味しくなかったなー。なんちゅーか、ドライカレーでなく、カレーピラフだもんなー。 食欲旺盛なこの男は御代わりしまくり。最後はおかずが無くなり、ご飯だけで食べていた。やはり、見た目より若い。

消灯前に星空を見ようと外に出るが、意外に星が綺麗でない。なんちゅーか、明るいのだ。街に近いからかもしれない。

辺りを見渡すと、諏訪・茅野市の光、甲府市の光、佐久市方面の光と街の光だらけだ。これじゃ、満点の星空とはならんな。

しゃーないので、街の夜景でも写すかと夜景撮影を試みるが、うまくいかず、写真はあきらめた。

グッチはというと、しきりに夜景マニアっぷりを力説している。

「あれが佐久でその向こうの遠く離れたところが前橋で、東の遠くのは関東平野の端っこの光で。。。いやー、どこの街の光まで見えるかを調査するのが好きなんですよねー。」

。。。なかなかマニアックだ。

しかし、マニアックも大して思い入れが無いのか、寒さに負けて早々と退散。

「ちくしょー、なんて寒さだ。うーさみー。」

いや、そこまで寒くねーだろ。。。
星空を見ようと外に出るが、あまり綺麗でなく、夜景を写すがあまり綺麗に写らず。夜はもう一つだったな。、 夜景マニアであることが判明したこの男は寒さに負け、早々退散。暖を取る様がもうオッサンだ。

夜は小屋の中でもかなりの寒さ。この日の小屋は結構空いており、毛布の余りが沢山あった。寒さが苦手な伸二郎は4枚もの毛布をかぶり、暖かくして就寝。

翌日が平日ということもあるが、この空きっぷりとゆとりの寝床は赤岳頂上小屋のもう一つの魅力だな。今日は良く眠れそうだ。


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八ヶ岳_'07年10月

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