朝5時20分。目覚める。寝坊だ。グッチはまだ寝ている。 辺りは既に明るくなってきている。すぐさま準備をして外にでる。外は風が強く、寒い。 小屋からちょっと山頂に向かったところで風裏となる場所があり、そこで三脚を立てて撮影開始。明るくなった空に、雲上の富士、秩父山系の山々が美しい。 特に朝靄に浮かぶ富士はこれ以上なく美しい。富士は日本一高く、日本一秀麗な山だ。 山頂に目をやると朝日が昇るのを待つ登山者がちらほらいる。みな、日の出を今か今かと待ちわびているのだろう。 |
|
気温マイナス8度のキーンと冷えた空気の中、東の空をほんのり朱色に染め、朝日が上がろうとする。 | |
朝靄に浮かぶ富士は完璧な山容でこれ以上無く美しい。富士は日本一高く、そして日本一美しい。 | |
赤岳頂上には日の出を今か、今かと待ち望む登山者がちらほら。皆、寒さをこらえ、感動の一瞬を待ちわびる。 | |
やがて秩父山系の峰々より朝日が昇る。ほんのり赤く、明るい光だ。 周囲の山々は朝日に照らされてとても綺麗だ。寒い中、待った甲斐があった。 |
|
ついに朝日が昇る。秩父山系の峰々から希望の光が差す。いつ見ても朝日とは良いものだ。 | |
朝日に照らされた権現岳と南アルプス。美しい光景にしばし感動。今日は実に綺麗に染まったな。 | |
やがて朝日は完全に水平線の上に出て、高度を上げていく。 山頂にいた登山者が日の出を見終えて小屋に帰ろうとするその時、小屋からあの男が現れた。 猫背っぷりを爆発させ、コミカルに歩くあの男が。 そう、グッチだ。 稜線に出たこの男は吹き付ける冷たい風に右手をかざし、こらえて歩く。いや、どーみても防ぎきれてねー。 そして山頂の風裏に立ち、ちょっとえらそうなポーズで何かを見つめる。妙に自身に満ち足りたその姿が、そして寝癖が、男らしさをかもし出している。 例えて言うなら、休日の少年野球のコーチみたいに。実力無いけど、なんかえらそーな。 |
|
朝日が顔を出した後、、寝坊をしたこの男がコミカルな動きでやってきた。 | |
「いやまいったねー、この寒さ」などとつぶやいているのだろうか。風を防ぎきらない右手が素敵だ。 | そして休日の少年野球のコーチみたいに実力無いけどちょっとえらそうなしぐさで見つめる。 |
男が見つめているのも無理は無い。そこには妙なポーズをとった赤い彗星カッパマンの姿が見えたからだ。 いや、ウソ。カッパマンの後に素晴しい景色が広がっていたからだ。 朝の柔らかな日差しに照らされた富士は限りなく美しく、感動的なものだった。 やがて朝日は世界を希望の光で照らし、一日の始まりを告げる。今日も素晴しい登山に出かけようか。 |
|
見つめてる視線の先には仲間に撮影されるがゆえ、いつもよりおバカになった赤い彗星カッパマン。 | |
ではなく、柔らかな朝日に照らされた富士の美しい姿があった。あまりに美しい風景にちょっと感動である。 | |
やがて朝日は世界を明るく照らし、素晴しい一日の始まりを告げる。さあ、今日も素晴しい山行に出かけようか。 | |
そんな中、見るもんを見終えて、寒さに耐え切れなくなった男がコミカルな動きで小屋を目指していた。 そして、男の遥か遠くには雪をまとった北アルプスがほんのりピンクに染まり、皆を魅了していた。 |
|
そんな中、再びコミカルな動きでこの男は小屋へと帰っていくのだった。「しかしまいったねー、この寒さ」。。。 | 北アルプスもほんのりピンク色に染まっていた。 |
その1 | その2 | その3 | その4 八ヶ岳_'07年10月 |