猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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その3


硫黄岳から横岳へはいったんなだらかに下る。正面には南八ツの主峰群の素敵な景色。硫黄岳は登りも下りも素敵な景色が楽しめて良い。
硫黄岳山荘まで下ると登り返しが待っている。きつく見えるが、距離も短くそれほどきつくない。
無名峰のトラバースを過ぎると稜線へと出て一気に景色が開ける。

雪をまとう横岳と遠く霞に浮かぶ富士のコラボが素敵だ。横岳、西側から見ると岩がそそり立つ荒々しさばかりが目立つが、東側から見る山容はたおやかで美しい。

同じ山でも見る角度によってずいぶん印象が異なるもんだな。
細い稜線を歩き、鎖場を一つ二つ超えると、ハシゴがあり、ハシゴを登るとプチリッジ。思ってたよりも幅があり、怖くない。難なく通過すると、横岳の最高部「奥ノ院」到着だ。
奥ノ院からは富士へ向かって伸びるかのような稜線が美しい。また看板が良い角度で倒れてんなー。
奥ノ院からは360度の展望。特に素晴らしいのが南八ツ主峰群の眺め。赤岳、中岳、阿弥陀はまったく千両役者だ。
中岳の向こうには権現、さらに奥には南アルプスの峰々が見える。南アルプスの御三家も相変わらずの美しさ。
しばし休憩したあと、南へと歩き出した。さー、行きましょか。
道は特に難所もなく、案外楽に進むことができた。

危険個所が始まるのはこの鋒岳のトラバースからだ。登山道はここで右に下り、鋒岳のピークを巻く形となる。

正面には鎖がかかり、間違って進まないようになっているが、たまに間違える人がいるみたいで、この日も数名見られた。間違って正面に進むと最後に大岩の垂直な岸壁を下らないといけないので、注意。
鋒岳を巻く道は傾斜こそそれほどでも無いが、すぐ先で傾斜がきつくなっており、滑落すると致命傷になりそうだ。

ちょっと緊張するが、しっかりと足場を踏みしめていけば問題ないだろう。
巻き道を過ぎると、正面にどどーんと赤岳が聳え素敵だ。やっぱり赤岳は横岳の稜線から見るのが一番だな。
横岳の稜線の最後の危険個所はこの下り(写真は下ってから振り返って撮った)だ。

予定ではここでダガーポジションの練習ができると思っていたが、しっかりしたステップが刻んであり、普通に下ることも可能だった。

しかし、意地でもダガーポジションが練習したかった伸二郎はわざとステップが切られたところからずれてダガーポジションで下った。気温が高く、練習するには雪が柔らか過ぎたが、一応練習はできたので良しとするか。
地蔵の頭までは最後二十三夜峰を超えていくが、ちょっとやらしいトラバースがあるので注意だ。

ここもしっかりステップが切られており、それに沿って進めば問題ないが、降雪後などはちょっと注意が必要かな。
二十三夜峰を超えると地蔵の頭は目と鼻の先だ。。。


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横岳縦走 2011年2月

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