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五竜岳その1
2007年10月6〜8


 抜戸岳の下りは少し登山道を見失い、ちょこっと苦労した。どこでもいけそうで、実は登山道以外は岩がすぐに崩れたりで歩きにくい。登山道は偉大なんだな。

 そうそう、笠ヶ岳への稜線は時々、簡易なテン場みたいなところがあった。ガレ場を綺麗に整地して丁度テントが1張りできるくらいのスペースがつくってあった。誰が作ったのかはわからないし、実際利用してる人がいるかも分からないが、ちょっと面白い。
抜戸岳から笠ヶ岳への稜線を望む。穏やかな稜線。ハイマツの緑が綺麗だ。
笠ヶ岳の登山道で面白かったのが、岩場でテントが張れる様なスペースがあること。誰が作ったんだろう。 笠新道への分岐。多くの登山者は笠新道からくる。

 抜戸岳から笠ヶ岳までは大体が緩やかな道。最初は緩やかに下って行き、抜戸岩の辺りから徐々に上りだす。笠ヶ岳の稜線は傾斜が弱いだけでなく、危険箇所も少ないので気楽に歩ける。余裕があるので景色もバッチリ楽しめて良い。

 昨日登山をスタートした新穂高のバスターミナルもはっきり見える。昨日下から見た屏風の様な稜線を歩き、逆から景色を見てると思うと不思議な感じだ。また、稜線の背後に迫る槍・穂高連峰の稜線も実に素晴しい。

 東西南北にスリットが入る面白い抜戸岩を過ぎると、道は上りとなり、笠ヶ岳に近づくと傾斜がきつくなる。そして笠ヶ岳は大迫力で迫ってくる。なんと立派な山なのだ。そしてきつそうなのだ。。。
稜線は切れ落ちた部分が少なく気楽に登山できる。景色も良いし、気楽だし、とても良いところだ。 登山口の新穂高を望む。見上げた屏風の稜線から見る新穂高はとても小さい。
登山道を振り返ると背後に槍穂の稜線が。絵になる。 抜戸岩。稜線側だけでなく、谷側にもスリットが入っている。ちょっと面白い場所だ。
近づくと、山の大きさが良く分かる。どっしりと立派な山容。ここからの上りはちょっとキツそうだ。

 最初の急傾斜を上りきり、残すはガレ場の上り。気合と体力を補給する為、必殺(でもないが)アミノバイタルチャージ。実際、効いてるかどうか分からんが、少なくとも気持ちには効いている。病は気から、パワーアップも気からなのだ。

 てなわけでパワーアップしたであろう伸二郎は再び立ち上がり、進んでいくが、ふと不思議な光景に目が留まる。なんちゅーか、きわめてテン場っぽいような。しかし、まだ山荘までは10分ほどあるような気もするが。。。などと思いながら辺りを見ると、倒れた看板にはっきりと書いてあった。「キャンプ指定地」と。

 小屋から遠く、水場も5分程歩かなければならないが、景色はバッチリだ。正面には槍・穂高連峰がどどーんと広がり、実に爽快だ。ちょっと不便ではあるが、案外良いとこかもね。
バテた体にパワーを。アミノバイタル。アミノ酸3000mg&クエン酸1500mg。体よりも気持ちに効く。 なんかテン場っぽいような形だが、小屋から遠すぎる。まさかここがテン場か。。。
やっぱりテン場だった。ちょっと遠すぎるんじゃない?トイレ行くだけでも一苦労だよ。 ただ、ロケーションは素晴しい。正面には槍穂の稜線がババーンと広がる。不便だが、案外良いとこかも。

 今日はここでテントを張るか迷った。トイレを考えると明らかに不便だが、特にそれ以外は不自由も無さそうだし。結局、迷った結果、ここにテントを張ることにして、荷物を降ろし、頂上に向かった。

 身軽になり、快調に上っていく。笠ヶ岳山荘は既に今シーズンの営業を終了していて人っ子一人いなかった。残念なことにトイレも閉鎖されていた。冬季小屋がやってるのにトイレが閉まってるなんてちょっと残念だな〜。

 笠ヶ岳山荘から笠ヶ岳まではガレ場の道。しかし、登山道がとても丁寧に整備されており、とても歩きやすい。雲が少し湧いてきて、頂上に着くまでに晴れたままでいるか心配だったが、晴れたままで頂上に着くことができた。大満足。
とても見晴らしが良い場所にある笠ヶ岳山荘。周囲は良く整備されて綺麗だ。 山荘から笠ヶ岳頂上までは岩がゴロゴロした斜面。ただ、目印はしっかりしているし、登山道がとても歩きやすい。

 頂上のすぐ西には祠があるピークがあり、その東に三角点と頂上の碑がある笠ヶ岳山頂がある。祠で挨拶を済ませた後、いよいよ頂上に立つ。

 頂上は360度の展望が広がる。特に槍穂連峰は素晴しい。ただ、槍穂連峰は稜線から見るものとそう変わらないので、それほど感動は無かった。それよりかは高山・白山方面の眺めがここで始めて見れるのでそれが良かったかな。あと、クリヤコースはなかなか景色が素敵だ。
頂上近くには祠がある。遠く昔からあるのだろうか。 祠から東へ少し進んだところが頂上だ。
素晴しい天気で登頂し、ガッツポーズの伸二郎。背後には槍・穂高連峰の素晴しい景色。笠ヶ岳は良い山だ。
北には今日の出発地点である双六小屋が稜線の遠くに見える。 南はたおやかな稜線のクリヤ谷コースが続いている。明日はここを行くのか。

 頂上でまったりしたあと、笠ヶ岳山荘まで戻ってくる。ここで再び今日の寝床について考える。モクモクと雲が湧いてきたので雨がちょっと心配だったのと、夕焼けが見やすそうだったので、結局、冬季小屋に泊まることにした。

 テント荷物を取ってきて、冬季小屋に入る。冬季小屋は笠ヶ岳山荘のすぐ隣にあり、中は人が3畳ほどの広さだ。寝床は地面から一段上がった位置にあり、地面の冷気はだいぶ防げそうだ。

 ちょっと怖かったので中でテントを張り、寝る準備をする。人がいないと静かでいいが、怖いのが難点だ。特に冬季小屋はなんか怖いんだよね。

 そんなことをブツブツ考えていたら、辺りはすっかりガスってしまい、ずっと冬季小屋の中でウダウダ過ごす。16時30分くらいに外に出たが、まだ曇っていた為、食事を取り、ヒマをつぶし、夕焼けに備えていた。

 が、日没の時間を読み間違え、17時25分に外に出たら丁度日が沈んだ後で、夕焼けを逃してしまった。せっかく晴れてきたのに残念なことをした。まー、そんなところが俺らしい。。。
冬季小屋はなんとも小さくて頼りない。まー、屋根のある場所を提供してもらえるだけありがたいか。 冬季小屋の中はこんな感じ。二畳強位か。断熱板があるのはちょっとありがたい。地面からの冷気はきついからな。


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