朝起きて飯を食う。テレビでは岩手弁丸出しのニュースが流れており、家から離れた場所に来たことを実感する。そうそう、昨夜のNHKのニュースでは愛知におったアナウンサーがでとったなー。田舎に帰ったのか左遷か。顔からしたら左遷臭いな。。。
そんなしょうもないことを考えながら朝食を終え、外の様子を伺ってみると、なんとばかっ晴れ。雲ひとつない青空はこの旅行で始めて。こりゃ急がねばと用意をしてさっそく出発。朝のさわやかな空気の中、誰もいない道を走り抜ける。
空に飛び出しちゃいそうな気持ちいい道を走ってると、ふと視界に白い空間が飛び込んできた。気づかなかったが、どうやら雲の上にいるみたいだ。山麓のほうを見ると見事な雲海が広がっていた。雲海なんて久しぶりだな。 |
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八幡平ユース。アスピーテライン沿いにある。 |
アスピーテラインは道幅が広くとても走りやすい。 |
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背後には見事な雲海が。八幡平は早朝に訪れると雲海に出会い易いそう。
(↑クリックするとパノラマ写真を表示します) |
とっても晴れているので、見返り峠駐車場より八幡平をぶらつくことにした。ここ八幡平山頂付近では高層湿原が広がり、高山植物が多く見られる。八幡平駐車場より1時間ほどで回ることができ、気軽なトレッキングコースとして人気だ。この日も、山の斜面にはニッコウキスゲの群落が、遊歩道脇にはニッコウキスゲやオニユリの姿が見れた。 |
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山の斜面にはニッコウキスゲが群生していて美しかった。夏の八幡平は高山植物の宝庫だ。 |
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ニッコウキスゲ。黄色の美しい花。 |
オニユリ。ニッコウキスゲとともに高山を代表する花。 |
八幡平の湿原には沼が幾つかあるが、そのどれもがとても美しい。この日は静かな朝の空気の中、水面が鏡のようだった。しばらくぼけーっとしていると犬連れのハイキング客が池を見に来た。東京から来たという。東京から一緒に旅できるなんて、犬はうらやましいね。うちの虎ちゃんも一緒に旅できたらいいのにな。
駐車場に戻ると道路にバイクが並んでいた。なんだか背景に良く溶け込んでいたので思わず一枚撮ってしまった。ここはとってもいい雰囲気の写真が撮れるみたいだから壁紙用によさげ。駐車場に戻り、バイクにまたがり晴天の八幡平を駆け抜け、次の目的地、田沢湖に向かった。 |
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八幡平の沼は鏡のよう。 |
東京から来ていたワンコ。とても人懐っこくて可愛かった。 |
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道路に止まっていたバイクをパシャリ。ここはバイクがとってもいい感じに写るね。 |
気持ちいいストレートが多いアスピーテライン。 |
十和田湖はカルデラ湖で、周囲を山で囲まれた静かな湖。周囲の山々の緑と湖面の青が作り上げる景色はとても美しい。湖沿いの緑豊かな道を走っているとお腹が空いてきた。そろそろ昼時なので飯を食うことにする。今回、めずらしくヘタレはあらかじめ十和田湖の食事は調べておいた。調べた結果、十和田湖ではヒメマスなる魚の料理が有名らしい。
飯屋に入って早速、ヒメマス塩焼き定食を頼む。この店は本に載っていたとこで、その中の写真ではこの定食はヒメマスの塩焼きと刺身がついたセットだった。が、出てきたのは塩焼きしかない定食で、刺身はどこにも無い。
「ふんぬー、このクソ本がー」とブチキレ侍だったが、追加でヒメマスの刺身を注文しようとしたらこの時期はヒメマスが取れないので刺身はできないとのこと。どっちにしろ食べれんかったのね。ちなみにヒメマスとは湖にいる養殖でないニジマスとのこと。実質ニジマスと一緒みたい。 |
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十和田湖は周囲を山に囲まれたカルデラ湖。湖の水の色は青く、とてもきれいだ。 |
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ヒメマスの塩焼き定食(1650円)。 |
十和田湖から八甲田までの道は緑のトンネル。 |
十和田湖の隣には奥入瀬というところがある。雑誌なんかでよく紹介されているが、ヘタレ的にはハッキリ言ってイマイチ。どこがいいのかちっとも分からん。雑誌はウソついてんじゃねーかと疑わずにはいられない。ま、心に余裕のないせっかちなヘタレが良さを気づかんだけかも知れんけど。心にゆとりのある人がゆっくり見学したら分かるもんかもしれんね。
この後、「八甲田に登ったる!」とせっかち爆発で十和田ゴールドラインをぶっ飛ばしたヘタレだが、八甲田はぼっかり雲の中で結局登山あきらめ。ゆっくり走っても良かったな。。。 |
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奥入瀬はヘタレには全く良さが感じられんかった。そんなにいいとこか? |
酸ヶ湯(すかゆ)。ここには広い室内混浴風呂がある。 |
この日は青森市内にでも泊まるかと考えていたが、意外に進めそうなので下北半島をいけるとこまでいこうということになった。下北半島の道は北海道みたいにまっすぐで車も少なく、80kmくらいで走ることができ、結局この日は睦市まで行くことができた。下北半島はなかなか人気の無いところで、海を隔てて見える恐山はいっそう不気味さを増していた。
この日は結局、睦市にある早掛レイクサイドヒルキャンプ場に泊まった。ここはとてもキレイなオートキャンプ場で、バイクをテントサイト脇に止めることができて便利だった。料金も1500円とオートキャンプ場にしては安く、この快適さなら満足いくもんかなと思う。
テントを建て、コンビニ弁当を食べ、ボケボケしてると隣のVT250乗りの人が話しかけてきた。VTさんはへタレの地元の愛知県豊橋市から来た人で、ここまでずっと下道で来たそう。なかなかやるね。この後、VTさんとしばらく話し、午後9時くらいに寝る。明日は朝一で恐山だ。 |
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睦に向かう途中より恐山を望む。なんだか不気味だ。 |
早掛レイクサイドヒルキャンプ場。きれいなオートキャンプ場。 |