「日本百名山」は登山者ならば誰もが聞いたことがある言葉だが、その百名山を選定したのが深田久弥という登山家だ。
深田久弥は石川県に生まれ育ち小さいころからこの白山を見ていた。深田久弥にとって白山は古里の山だったのだ。百名山制覇を目指すヘタレにとってこの山に登ることはとても意義があることだ。
まー、うんちくはこれくらいにして、旅の記録に戻ると、ここ大白川登山口からの白山登山は片道8km高低差1500mのなかなかの登山だ。 |
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白山御前峰(左)と剣が峰(右) |
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始めのころの急傾斜はかなりのふくらはぎ殺しでヘタレのふくらはぎはすぐにやられポンチ。ダケカンバや白樺の原生林をえんやこらと登るとやがて御前峰(白山)が見えてきた。
ここ白山は高山植物の宝庫としても有名で、登山道の脇には色とりどりの花が咲き誇っていた。そんな花を眺めると疲れも少し和らぐ。また、花を写真に取ることによって良い休憩となり順調に高度を上げていく。
が、やはり日ごろの運動不足は補えず、息も絶え絶えになる。加えて、お金の換わりに貯蓄してきた腹脂肪様が重石となりさらにえらさ倍増。こいつはタマランチ会長と立ち止まり休憩をする。そして、「こんなに登ったんだ。ワシはえらいぞよ。」という自己満足に浸ろうと、登ってきた方向を振り返ると、そこには素晴らしい山岳景色が。霞の向こうには御岳や北アルプスの山々が顔を出す絶景。やっぱりワシはえらい。。。
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マツムシソウ。代表的な高山植物の一つ。 |
ミヤマトリカブト、別名「白山トリカブト」 |
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振り返ると霞の向こう側に北アルプスが。美しきパノラマにしばらく見入る。 |
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室堂手前より望む別山。迫力あるその姿は見るものを魅了する。 |
その後、急坂を上りきると平たい場所に出た。えらいのはここまでで、ここからは雄大な山岳パノラマを見ながらの快適登山となった。南を見ると別山の雄大な山容が広がり、白山の大きさを実感できる。
やがて、登山者でにぎわう室堂に着いた。ここ室堂には山小屋や全国の白山神社の総本山である白山神社があり、その向こうには白山最高峰”御前峰”がそびえる。頂上はもうすぐだ。 |
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白山神社と御前峰。頂上はもう少しだ。 |
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白山神社の脇を御前峰に進む。ここからの登山道は石畳がしかれており、足元が滑りにくい。おかげで急な傾斜の割りにあまりえらくなかった。また、常に頂上を見ながら登れることもあまりえらく感じなかった理由かも知れない。振り返ると今しがた休憩をしていた室堂がずいぶんちっちゃくみえる。その向こうには北陸の山々がどこまでも連なる美しい風景が広がっていた。
そしてついに白山頂上に着いた。頂上からは北に広がる荒涼とした火山風景。東に広がる立山から槍、穂高、乗鞍、御岳とつながる北アルプスの絶景。南は別山、西には北陸の山々と360度の大パノラマが広がっていた。やはり今までの山とは違う。素晴らしい晴天の中、この山に登れてホントに良かった。
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室堂と北陸の山々。山の高さを感じる雄大な景色だ。 |
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頂上より火口付近を望む。かつての火山活動を思い起こさせる。 |
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白山頂上!今日もヘタレルックがステキだぜ! |
ツーリングデータ |
白山 |
場所 |
石川県石川郡白峰村、尾口村と岐阜県白川村の境目にある。 |
特徴 |
岐阜県側登山口で日帰り可能なのは今回の大白川登山口のみ。
一般的なルートは石川県側からのルート。頂上下の室堂には宿泊・休憩施設がある。
登山は標高差1500m、片道距離8km。往復で8〜9時間は見ておきたい。 |
リンク |
http://www.kagahakusan.jp/ |
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