猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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能登半島 東

 五箇山を出た後、R156のワイディングを堪能し、砺波平野に出た。砺波平野は典型的な散居村で一軒一軒の農家の庭がとてもでかい。

散居村とは碁盤の上に撒き散らされた碁石のように、平野一面に屋敷林に囲まれた家々が点在する集落の形態を言い、砺波平野は最も典型的な散居村と言われている。まーとにかく庭がでかいわけ。

 その後、高岡市内でR160に曲がり能登半島に向かう。そろそろお腹も空いてきたので道の駅氷見で割鮮丼(1880円)を食べる。刺身がぶりりんとして美味でしたぞよ。
道の駅氷見で割鮮丼を食べる。美味なり。

 氷見からのR160はのどかな海岸線を走る明るい道路だ。半島の東側にあたるため波風の影響が小さく、そのため堤防が低い。走っていても海がとってもよく見えて、晴れた日は海の青さを常に実感しながら走れる。また、夏の海岸線にありがちな渋滞が無いのもいい。
R160、通称「富山立山シーサイドライン」はとてものどかな海岸道路だ。
 ところで、全国の人々は日本海にどんな印象を持っているだろうか。ヘタレは日本海といえば黒くて暗い雰囲気だとずっと思っていた。日本海側の人は年中暗いねこりゃと思っていた。

しかし、実際は日本海であろうと太平洋であろうと海は晴れていれば青い。いや、むしろ太平洋より青いくらい。

 まーそんなわけでこの日もなかなかの青さで、明るい海岸線をヘタレは気分よく走っていく。日本海が黒いと誰が言ってたのやら。。。
空も海も青い。晴れってすばらしーね。

 七尾湾に浮かぶ能登島には橋が2本架かっている。七尾市側に架かり、空に向かうような開放感にあふれた”能登島大橋”、中島町側に架かり巨大なつり橋形状の”ツインブリッジ能登”。どちらの橋も立派で特にツインブリッジ能登は高速道路並みに立派である。どちらも無料であり、能登の東海岸を走る人はぜひこの橋を渡り能登島を通っていってほしい。
能登島大橋。途中が高くなっており、空に向かうような開放感に包まれる。
ツインブリッジ能登。こんな立派な橋が架かってるとは。能登島恐るべし。

 ツインブリッジを渡り能登島を抜けた後、R249で珠洲市を目指す。海岸線を走っていると海上に立つやぐらのようなものに出会う。よく見るとやぐらには人形のようなものが置いてある(ちょっと不気味)。

これは七尾湾で昔に行われていた漁の再現物で、”ボラ待ちやぐら”と呼ばれている。昔はこのやぐらの上に座り、しかけてある定置網にボラの群れが入ったら網口を締めるといった漁法が行われていたそうな。単純な思想しかできんヘタレはこの単純な漁法になんだか親近感が沸いてくる。

 その後、能登町で海岸線を走る県道35号に曲がり九十九湾を訪れるが、九十九湾はわざわざ行くほどのもんでもなかったかな。
ボラ待ちやぐら。人形はちょっと怖いかな。 県道35号線。のんびりした道でした。

 再びR249に戻り珠洲市内に入るとすぐに見付海岸という海岸に着く。この海岸のすぐ沖には能登のシンボルともいえる(ヘタレは今回の旅で始めて知ったが。。。)”見附島”がある。

この島は軍艦のようなその形から別名”軍艦島”とも呼ばれている。確かに船に見えるその形は一度見たら忘れられない。この海岸にはキャンプ場もあり、またこの海岸は海水浴場にもなっているのでキャンプついでに海水浴なんて良いかもしれない。
見附島。弘法大師が能登を訪れたとき、最初に目に付いたことから”見附”島だそうな。別名”軍艦島”。
 この日はどうしても禄剛埼灯台からの夕日が見たくて夜の闇迫るローカルロードを爆走し灯台を目指す。この灯台は朝日と夕日が見れることで有名らしく、どうしても夕日を見ておきたかったのだ。

 そんなわけで訪れた禄剛埼灯台では曇っていて夕日は見れず。うーん、いみなっすぃんぐ。

 しかし、灯台からの帰り道、歩いていたヘタレに1匹の猫が擦り寄ってきてくれた。猫馬鹿のヘタレはうれしくてうれしくて顔の笑いジワを倍増させながらなでているとなんとひざにのってくるではないか。なんという幸せ。この後散歩の犬が通るまでひざの上に猫を乗せ、素晴らしいひと時をすごす。夕日は見れなかったがサイコーな灯台だよここは。
禄剛埼灯台。朝日と夕日が見れるそうな。

ツーリングデータ
道の駅氷見 場所 富山県氷見市
特徴 魚市場や海の幸が味わえる食事処を備えた大型の道の駅。にぎわってます。
リンク http://www.kaisenkan.com/
能登島 場所 石川県鹿島郡能登島町
特徴 七尾湾に浮かぶ島。水族館などがある。島にかかる2本の橋、能登島大橋、ツインブリッジ能登はいずれも見事。
リンク http://www.city.nanao.lg.jp/odekake/guide_asob.html#19
ボラ待ちやぐら 特徴 海にあるやぐらで、昔このやぐらの上に座り、ボラの群れが通ったら網を上げるという漁法が行われていた。
見附島、禄剛埼灯台 場所 石川県珠洲市
特徴 見附島:珠洲市の恋路海岸沖合いに浮かぶ島。軍艦の形に似ていることから軍艦島とも呼ばれる。
禄剛埼灯台:能登半島最北端の灯台。朝日と夕日が見れる。
リンク http://www.city.suzu.ishikawa.jp/home/kanbun/kanbun_f.htm





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