その３　首里

	6/29 ちょいと寝坊。予定通りだ。顔を洗って着替えを済ませ、ホテルの朝食ビュッフェへと向かう。ビュッフェは洋食から地元沖縄料理まで様々な料理が並び満足。ビュッフェだとついつい取りすぎてしまうんだよなー。太っちゃいそう。。。

	朝から満腹になった伸二郎達が向かったのは首里城。首里城はゆいレール終点の首里駅から徒歩で15分ほどのところにある。バスも出ているが、時間が合わず、タクシーで行くことにした。タクシーは500円だった。沖縄の初乗り運賃はちょっと安めなんだな。ちょうど修学旅行生と中国人ツアー客がいて騒々しかったが、それらをやり過ごすと程々静かでいい雰囲気。有名な守礼門は実物は小さくて言われなければ気づかないほど。

	守礼門を過ぎて道なりに進んでいくと石の要塞に向かう階段へ。首里城は赤い建物ばかりがガイドブックに紹介されているが、途中の石壁も独特で良いと思う。

	階段を登って行くと赤い建物が現れ、ようやく首里城っぽく？なってくる。赤の城は沖縄ならではだな。

	上の写真の門を過ぎると広場に出る。ここまでは入場料は無料。この先の首里城正殿へは広場にある券売所でチケットを買う。チケットはゆいレールの1日乗車券以上を持っていると2割引（800円→600円）となる。お忘れなく。

	さあ、メインの正殿だが、あいにく修復中でいまいち冴えない。天気も曇りだったのもあるけど、首里城は写真で見るほどカッコ宜しくないような気がするなぁ。

	正殿の中は資料館みたいな感じになっていてあまり歴史や骨董品とかに興味の無い伸二郎には退屈だった。一部の絢爛豪華な場所を覗き、あんまり魅力を感じなかったなー。

	首里城が思いのほか早く見終わってしまったので、少し時間ができた。お昼には早いし、石畳を見て行くことにした。それにしても暑い。照りつける太陽の暑さは愛知県の比でない。おまけに梅雨明け間もないとあって湿度がすごく高いのでこたえる。自販機でジュースでも飲むかと思ってみると、見慣れた爽健美茶の横にさんぴん茶なる変わったお茶が。さんぴん茶とはジャスミン茶のことで沖縄ではどこでも売られているメジャーなお茶。愛知県で売られているジャスミン茶よりも香り控えめで後味もよく飲みやすい。ジャスミン茶が苦手だった伸二郎でも美味しく飲めた。愛知県でも売ったら結構売れると思うな。

	首里城から下って行くと石畳の坂道となる。人も少なく静かでいい感じ。

	坂道で遊んでいた子供に写真を撮ってもらう。沖縄らしい建物と青空を背景に良い記念写真になった。

	少し疲れたので東屋のような場所で休んでいると自販機を坂道のちょいと上まで上げようとしている人たちを発見。三人がかりで上げようとするが、石畳の溝に車輪がはまったりしてなかなか登って行かない。結構きつそうだったので伸二郎も参戦。へっぴり腰だったが、少しは力になったようで無事目的の場所へ登りきる。へへっ、なんだかいい気分だ。やっぱり旅は景色と食と人とのふれあいだなぁー。

	石畳の後半は傾斜も多少緩くなり、周りの建物も低くなって沖縄っぽい感じ。さらに人も少なくなって静かでいい気分だ。

	そのまま下まで歩き切ると普通の道路にぶつかるのでこれを駅方面へ。が、なにやら予想外な景色が広がる。ダムなんてあったっけ？どうやら予定よりも行きすぎていたみたいで駅から大分離れてしまった。嫁も暑さにばてていたのでタクシーで駅近くの昼飯スポットへ行くことにした。

	この日の昼飯は「首里そば」という沖縄そばの有名店。住宅を改造したような店構えが沖縄っぽい。順番待ちの列は開店前15分ぐらいで5,6人だったが、開店前には20人超になっていた。ほとんど観光客か？ガイドブックパワーはすごいね。

	メニューは「首里そば　大、中、小」と単純明快。伸二郎と嫁は中（500円）を頼んだが、ちょっと量が多かった。この店に限らず沖縄そばは量が多めだ。小が普通サイズ、中が大盛りサイズのイメージだ。注意。首里そばはあっさりなスープに硬めの平打ち麺と沖縄そばでも少し特徴的。三枚肉（豚の角煮っぽいもの）は味がしっかりして美味しいが、スープはとてもあっさりで少しコッテリ好きには物足りなく感じるかもしれない。ここは万人受けするような味でないからガイドブックに釣られていくとがっかりするかも。あっさり＆硬麺好きにはいい。そうでない人にはちょっとか。。。

	沖縄そばと一緒に頼んだ煮付け（450円）。おでんに三枚肉が追加されたようなもの。こちらもボリューミー。首里そばは全体的に安くてボリュームがあって地元客向けのお店な印象。本当はミーハーな観光客が来るようなお店ではないのかも知れないな。。。