猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
車での観光記録と愛猫の紹介。

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その3



チンコ岩を越え、少しヘツリを過ぎると、大岩の海岸に出る。ここからしばらくは危険ポイントも無く、まったり海岸歩き。
パーでんねん岩を見たりしてまったり進んでいく。いつの間にか空は晴れ、日差しが強くなってきた。
暑いなーと思っていたらちょうど良いタイミングで滝が現れた。ここは崩れ滝といって冷たい水が流れて気持ちが良い。
ここで阿部さんの秘密兵器登場。携帯浄水器だ。

北海道の水はエキノコックスが入っている心配があり、基本的にそのままでは飲まないほうが良い。しかし、水を大量に持ってくるのは重くて大変だ。

そこで北海道の登山者などに良く使われているのが携帯浄水器。水も綺麗にするし、エキノコックスなども濾過できるし、北海道旅行には何かと重宝する。こいつのおかげで冷たくて美味しい水を飲むことができた。

阿部さん、どーもです。
崩れ滝から再びなんてことない海岸線を歩くと車も泊まっている少し大きな番屋に出る。ここが滝ノ下の番屋だ。ここは平坦で休憩に良い。伸二郎達も少し休憩。

時刻はまだ14:30だが、朝4:00から歩いているので、すでに10時間経っている。さすがに少し疲れが出てきた。
滝ノ下の番屋を後に先へと進むとその名の通り滝が現れる。滝は2本あり、ここが男滝、女滝だ。滝の下の海岸にはカヤックで岬めぐりをしている御一行がキャンプをしていた。

カヤックだと岩場とか危険個所なくて割と安全に回れるんだろうなー。
男滝、女滝を過ぎると、今日の最後にして最大の難所、念仏岩が現れる。一瞬どこを行こうか迷うが、阿部さんがしっかり道を覚えていてくれて助かった。
ルートはこう。左の茂みを上がって、上の岩と下の崖との間をトラバース。なんてことないように見えるが、近くに行くとこの岩、かなりデカい。結構ビビっちゃう。

それもあってか、ここでウンコ波到来。携帯トイレで少し出しておく。上ってる最中に漏らしては後で通過する山さんに別の難所を作っちゃうことになるもんなー。
さて、念仏の登りに取り掛かる。初めは草の生えた急斜面をずりずり滑りながら登って行く。
そして断崖のトラバース。崖側は草が生えており、下から見るよりも恐怖感は少ない。
トラバースを過ぎると、垂直に近い斜面をロープを頼りに登る。ロープが無いとずいぶん怖いんだろうな。ロープを設置してくれた人には感謝だ。
ピークまで行くと、再びロープを頼りに今度は下る。スズメバチみたいなのが顔の周りを飛んでいてうっとおしかった。
それにしてもここはすごい断崖の景色だ。怖いながらも圧倒される迫力の景色にしばし見とれた。
いったん平坦な場所まで下ると垂直な4,5m程の岩場をロープを頼りに下る。ロープは何本かあるが、一番太く右に逸れている一本を除いて長さが足りず、最初に通過した阿部さんは最後にちょいとジャンプする羽目に。

途中で短いことに気付くと最後緊張しちゃうね。
念仏岩を無事越えると穏やかな浜になり、大きな番屋が現れる。今日はここでテン泊だ。

ここは水も出てるし(生で飲用不可)、トイレもあったし、地面も平坦でテン泊に良い。

時刻は16時。なんだかんだで12時間も歩いたんだ。頑張ったねー。飯を食べ、クマ避けにラジオをかけながら就寝。。。がラジオがうるさくてなかなか寝付けんかった。もうすこし音小さくしとけばよかったかな。。。


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