猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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その5



番屋で荷物を置かせてもらい、岬を目指す。番屋のおばさんが言うには、クマの死体があり、そこに別のクマが居ついているとか。まー、クマがいたらそこを避けて通れば良いだろう。

さらにおばさんが不思議なことを言う。シロが岬まで案内してくれるから大丈夫だと。

何を言ってるんだと思っていたら、すぐにそのわけがわかった。岬に向けて歩き出したら、すぐにシロがついて来て、そのまま先頭を歩き出したのだ。シロにとっては岬まで一緒に散歩に行くような感じなのかな。

岬へは穏やかな海岸線を進む。特に危険個所も無く、のんびり歩き。
ただ、クマは多いようで、足跡やウンコが良く見られた。この足跡も新しい。近くにいるのかな?
岬へのルートは阿部さんも少し忘れ気味で、とりあえず、斜面が登れそうなところに来たので登ってみることに。シロ、案内よろしくね。
登ると、腰上ぐらいの草原となった。道も特に見当たらないようなのでどうやら間違えたようだ。まー、元々正式な道なんて無いので歩きやすいところを灯台目指して歩くことにした。

後でわかったが、歩きやすいのはずっと海岸線沿いを行き、突き当りの斜面を登るのが一番いいみたいだ。
上の草原を歩いていると、シロが急に吠えだした。何かと思って下を見ると、クマの親子がまったり遊んでいた。かわいらしい。離れてみる分にはクマはかわいいもんだ。
この草原は花も多い。ペキンの鼻でも多く見られた黄色い花。なんて言う花かはわからないが、なかなか綺麗だ。

美しい花と最高の天気、あと少しで岬という安心感からか、山さんはとても幸せそうだ。そりゃそうだ。こんな良い天気の日に岬に来れたんだもん。幸せを感じないわきゃないよね。
綺麗に晴れ渡る青空の下、いよいよ灯台まであと少し。
灯台へは草原から森の中の階段を行く、階段の場所は少しわかり辛かったが、隊長がしっかりと覚えてくれていたので安心。だいたい、灯台のすぐ北ぐらいかな。
階段を上り詰めると目の前に灯台が現れた。ついにここまで来たんだな。達成感があふれてくる。
灯台で一通り景色を楽しんだ後、岬を案内してくれたシロと一枚。シロのおかげでクマも怖くなかったし、とても和やかな気持ちで歩くことができた。ありがとね。
灯台からの景色は綺麗だった。特に緑の草原と奥に見える国後の景色は素晴らしい。また、人がいないのも静かで良いじゃないか。
知床岬は大体指さしてるあたり。灯台を満喫したら、知床岬先端へレッツラゴーだ。
知床岬は岬先端を示す標識とか無く、どこが先端だかわからない。山さんのGPSと隊長の記憶、シロの案内に導かれ、それらしいところへ進んでいく。
そしてだいたい岬先端と思われる場所にたどり着く。長いような短いような道のりだった。素晴らしい仲間と素晴らしい天気に恵まれ岬にたどり着いたことを皆心から喜んだ。ビバ知床岬、ビバ隊長、ビバ山さん、ビバシロ、ビバ自分!


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