岬近くの堤防で軽く休憩を取ったあと、帰路へ。帰りはすぐに海岸に降りて、そこから海岸歩き。 キタキツネを親の仇の様に追いかけるシロは相変わらず元気だ。クマでも吠えて追っかけるシロのおかげで安心して海岸を歩く。 |
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ローソク岩(勝手に命名)まで戻ってくると後は行きと同じ道を戻るだけ。もうお気楽。 | ||
番屋まであと少しというところで見慣れた集団発見。一緒にマスターに送ってもらった若い男女集団だ。 昨日チンコ岩まで一緒だったが、チンコ岩を高巻きした彼女たちはどうやら森で迷ったみたいで、結局ペキンの鼻に戻って泊まったみたいなのだ。 今日はもう岬へ行くのを諦めて帰ったかと思っていたが、ここまでよく来たもんだ。 少し言葉を交わしてわかれる。すると、番屋へ戻ろうとしていたシロはまた岬へ案内すべくUターン。まったく、すごい犬だ。 |
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番屋まで戻ってくると、阿部さんはユリばあさんと話をしていた。ユリばあさんはTVも紹介された知床の有名人。晩春から初秋まで番屋で寝泊まりするそうだ。シロとクロもユリばあさんの犬なのだ。 ばあさんは御年85。この番屋に一人で寝泊まりしてるんだからすごい。あっ、一人じゃないか、シロとクロが一緒だからさみしくないし、安心なんだ。阿部さんが話してもばあさんはここが好きと言っていたそうだ。 いつまでもワンコと幸せにね。 |
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昆布番屋に戻ってくると冷えたジュース発見。買いたいと言ったら、タダでくれるって。ありがたやありがたや。いただきます。 北海道らしくガラナで岬踏破の乾杯。よく頑張りました。 |
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昆布番屋ではちょうどこの日が昆布の出荷日だった。浜に引き上げられた船は添え木の上をロープにテンションをかけながら人力で滑らせて海に浮かべる。添え木にはオイルを塗って滑りを良くしているようだ。 | ||
こんな感じで船を海まで滑らせる。オイルを塗っているとはいえ、重い船を人力で支えながら海に浮かべるのはなかなか大変だ。漁師さんはすごいねぇ。 | ||
海に浮かんだ船に昆布番屋の人は乗り込み、相泊に向けて進みだした。その様子をクロはさびしそうに見つめていた。やっぱり、みんなと一緒の方が楽しいんだろな。 | ||
そうこうする間に伸二郎達の迎えの船も到着。シロとクロともお別れだ。シロ、岬まで本当にありがとう。クロ、すごく癒されたよ。ありがとう。 シロもクロも少し寂しげだった。こっちも少しせつなくなる。本当にありがとね。ばあちゃんと幸せに暮らすんだよ。 |
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皆が乗り込むと船は勢いよく、本当に勢いよく出発した。あまりの勢いにどっかでひっくり返って海に投げ出されちゃうんじゃないかと心配になるほど。 いやー、本当に怖かったね。岩場よりもクマよりも何よりも怖かった。沈まなくて良かったー。 |
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無事に相泊まで戻ってくるとバイクを走らせ、マックスへと戻る。 この日はどこかで温泉に入ってそのままキャンプ場で泊まろうかと思っていたが、マスターから風呂を沸かして食事も用意してくれるとの嬉しい提案。いやー、ありがとうございます。 |
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マックスのお風呂はなんと五右衛門風呂。下の釜で火を起こして温めるのだ。いやー、ナイスなお風呂だ。 | ||
下に敷いた板の間から熱いお湯が上がってくるのがなんとも愉快だった。横っちょの銀色のは下の釜の煙突。とても熱くて、さわったら火傷しちゃうほど。実際にドジな伸二郎はさわって火傷をする羽目に。ホントに熱いよー。 | ||
夕食は海鮮バーベキュー。豪快に並べられた海の幸が美味しかった。 | ||
バーベキューの後はチャンチャン焼き。こちらも豪快だ。 | ||
最初から最後まで今回の知床岬トレッキングは素晴らしかった。こんな素敵な旅をプレゼントしてくれた阿部さんと山さんには大感謝だ。 | ||
腹も膨れて寝床へ。良く歩いたせいか、二人ともすぐに夢の中へ。伸二郎も充実感とともに次第に意識が薄れていった。。。 | ||
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