アルプス稜線テン泊第2弾として南岳に目を付けた。スーパー人気スポットの槍穂にあって南岳は比較的静かな場所だ。大抵の人が泊まるなら槍の方に行ってしまうし、南岳への登山道である南岳新道が急登でしんどいからだ。 でも、ロケーションはばっちり。ちょっと登れば360度の展望が見れる南岳。キレット越しの北穂の景色も良さげだ。期待大。 休みを1日取ったのでついでに西鎌も歩こうと計画。が、出発前日の帰宅が遅くなり前泊計画断念。西鎌は諦め、初日は双六でなく槍平にして2日目は飛騨沢を登ることにした。 7/25(金) 寝坊して出発は遅れ、新穂高についたのは12時過ぎ。駐車場からあふれる程の混雑っぷりにびっくらこきのすけ。なんとかちょうど出て行った車がいて止めれたが、危なかった。夏山?ロープウェー客?恐るべし。 準備をして13:20出発。いやー遅くなった。青空は見えているが、稜線はちょっと雲が多い。台風が来ていた影響で空気が湿っているのだろうか。 |
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道路をまっすぐに進み、白出沢へ向かう右俣林道を行く。 | ||
それにしても暑い。気温が高いことに加えて蒸し蒸ししているからとてもきつい。チャリンコも登りでは単なる重りできつさに拍車をかける。まだ1時間も経ってないのに何度も立ち止まって休憩する。今日は調子がいまいちだな。 | ||
1時間ほどで穂高平小屋に到着。ちょっと休憩。夏らしい青い空と白い雲がまぶしい。夏ですなー。 | ||
穂高平小屋まで来たらあと少しと思っていたが、実際にはまだ半分くらい林道は残っている。照りつける夏の日差しに頭は暑く、帽子を被れば蒸し暑さできつく、どーにもこーにもきつい。白井沢までってこんなにきつかたっけ? | ||
やっとのことで白出沢到着。チャリンコを止めて工事業者が作ってくれた登山者用の休憩スペースで休む。 ここは水もあり、なかなか快適だ。冷たい水を飲むと多少疲れが回復したが、まだ体調は本調子ではなく、食欲がわいてこない。少し食べないとバテると思いつつも食べれずに出発した。 |
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白出沢は災害復旧工事とかで大がかりに工事をしていた。そもそも、ここに災害なんてあるのか疑問だったが、なにかあるんでしょ。 | ||
白出沢を過ぎるとやっとこさ登山道が始まる。登山道は傾斜も緩く、樹林帯なので太陽も遮ってくれて林道歩きよりもずっと楽だった。 | ||
花はところどころに咲いており、暑さにばてていた心をいやしてくれた。 | ||
見たことも無い花もあり、足を止める回数も増え、徐々に体調も回復してきた。と同時にお腹が空いてきたのだが、もうちょっとで滝谷に着くから、そこで景色を見ながら食べようとそのまま登山を続けた。 | ||
これがいけなかった。実はコースタイムを間違っていて、白出沢から滝谷まで1.5時間かかるところを1時間と勘違いしていたのだ。当然、なかなか滝谷に着かず、お腹が減った状態の登山は続いた。 さらに道は滝谷に近づくにつれ傾斜が増し、足への負担も大きくなってきた。すると、ちょっと大きな段差を乗り越えようとして足をつる。 まー、今日はバテテいるから仕方ないかと思ったが、その後も何度も足をつる。終いにゃ大した段差でないところでもつるようになってさすがにやばいと思い、パンとジュースを飲んでちょっと休憩。 |
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その後も足の調子は悪く、何度か足をつりながらもようやく滝谷に到着。ふー、GWも雪と大荷物に苦しんだが、雪も無く、荷物も軽くなった今日もだいぶ苦しんだな。滝谷までの道、なめたらいかんな。 | ||
パンパンになった足をゆっくりと動かし、岩だらけの滝谷を進む。岩の段差がきつかった。 | ||
沢が流れる脇にどっかり腰を下ろして休憩。ふぅー、今日は本当に疲れた。冷たい沢の水をたっぷり飲んで、パンをほおばる。 時刻は17:00、槍平までは1時間のコースタイムだから、今日の状態を考えても18:30位には着くだろう。暗くなる前に着けそうだからまー安心だ。夏は日が長くて助かる。 |
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白出沢から槍平まではちょっとキツイ登りから始まる。心配していた足は滝谷までよりだいぶ良くなり、1,2回足をつっただけで済んだ。 お腹が空いていたからのがいかんかったのか、水分が足りなかったのがいかんかったのか、よくわからなかったが、どちらも欠かしてはやっぱりいかんのだな。 |
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順調に登って行くと小さな沢にぶつかる。水量は少なく、簡単に渡ることができる。この沢を渡ると樹林帯歩きとなる。 | ||
樹林帯に木道が登場すると槍平は近い。最後は平坦な道を花を撮りながらまったり歩けば槍平小屋到着だ。時刻は18:13。暗くなる前に着いて良かった。 思いのほか混み合う小屋でテン場の申し込みをする。料金は1000円也。おやっ、だいぶ値上がったな。1000円なんて八ヶ岳の小屋ぐらいだと思っていたが、ここにも値上げの波が来てしまったか。まー、その分トイレとかの整備が良くなったと考えることにしよう。 遅くてもきつくてもテントさえ張ってしまえばキツさも忘れてあとはただまったりな時間が始まる。テン場はいつもよりも混んでいたが、それでも新穂高Pの強烈な混みようから考えたらやっぱり空いている方だろう。 目の前に広がる穂高の景色を眺めながら夕食を摂る。ちょっと幸せなひと時。 |
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谷筋なので夕景はそれ程綺麗でないのが残念だが、それでも夕日に照らされた穂高はなかなか綺麗だった。今日稜線に要る人は幸せもんだな。 | ||
明日の好天を祈って20:00に就寝。お休みのすけ。。。 |
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大喰岳、中岳、南岳 2014年7月 |