双六小屋からはまず広い雪の斜面を急登。夏であればハイマツの坂道だが、この季節は一面の雪。位置間隔が狂ってしまいそう。視界が利かないときは注意が必要だろうな。 | ||
急登を終えると中道との分岐に出る。今日は双六に向かってこれまた雪の急斜面を直登するが、その前にちょっと休憩。さっき休憩したばっかなのに疲れがなかなか取れん。 | ||
振り返れば近くなった鷲羽が大きい。鷲羽の向うには水晶も見える。なかなか綺麗な景色だ。 | ||
ちょいと休憩したのち、双六へ向けて歩き出す。急斜面を直登できる体力が無いので、ジグザグを切って登って行く。ふー、日頃トレーニングしてないつけが回ってきたな。 のろのろながらも着実に進み、広い双六の頂上台地?へ。この先はしばらく平坦なので景色を楽しみながらのんびりと歩く。 |
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左を見れば抜戸岳から笠ヶ岳にかけての稜線が美しい。槍に隠れて知名度はそれほど高くないが、容姿の美しさなら笠ヶ岳も全然負けていない。この季節に一度笠も登ってみたいな。来年の5月辺り行ってみようかな。 | ||
最後のわずかな登りにバテながらも予定より少し早い10:40に双六到着。標識の向うには黒部五郎の姿。やっぱ距離があるな。 | ||
どっかりと座ってまずは腹ごしらえだ。先ほど歩いた道の向うに槍を眺めながらまったり休憩。今日はちょっと霞がかかっているな。黄砂とか来てるとか言ってなかったし、なんだろう? | ||
食事のあと、コーヒーを飲んでさらにまったり。春は良いねぇ。 十分に休憩した後、丸山へ向けて広い稜線を下りだした。あと2ピーク。頑張りまっしょい。 |
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双六から緩やかに下って鞍部まで来た後、丸山へ向けての登り返し。丸山は名前から想像すると楽ちんな感じだが、双六からの登りかえしは結構キツイ。これまた直登できずジグザグ登り。ふー、疲れる。 | ||
休憩がてら振り返り景色を楽しむ。ちょっと雲が多くなってしまったが、それでもなかなかの景色だ。10月に見た秋色の景色には及ばないが雪の景色もなかなかだな。 | ||
丸山からは再び下って三俣蓮華へ登りかえす。またかと思うが、こちらはそれほど標高差が無いのでそんなに辛くない。 | ||
西を見れば美しいカールを抱く黒部五郎が大きい。いつかこの季節に訪れる日は来るのかな?山スキーをやるようになれば来るかもしれないな。 | ||
北を見れば黒部源流の山々。目を凝らしてみるが見渡す限り誰もいない。この広い山の中でいるのは伸二郎一人だけ。なんて静かな場所なんだろう。 | ||
明日登る鷲羽岳を見る。楽ちんかと思っていたが、頂上近くは急傾斜の雪壁となり、油断できなさそうだ。確かに無雪期に下った時、かなりの傾斜だったもんな。どうやって攻略しようかな。。。 | ||
振り返れば丸山のカールの向うに西鎌、槍の素晴らしい景色。やっぱりこのカール越しの景色は素敵だ。何度見ても感動する。 | ||
しばらく眺めを楽しんだ後、三俣山荘へ向けて下る。下りルートは頂上から北に伸びる尾根を行っても良さそうだったが、結局夏道を行くことにした。 夏道は頂上直下がとても急傾斜で正面を向いて歩くと滑ってこけそうだ。こけて制御不能になるのは危ないので、いっそシリセードで滑って行くことにする。 |
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スピードが出過ぎないようにコントロールしながら滑って行き、適当なところで止まってカールの縁へと平行移動。旨い事滑れたわ。やっぱ急傾斜にはシリセードだ。 | ||
カールの縁を再びシリセードで下ったあと、三俣山荘へ向けて歩き出す。夏道と異なり、カールの真ん中をまっすぐ進む。途中、見晴らしが良いところでテントを張ろうかと思ったが、ありもしない落石を恐れ、散々迷った挙句、結局三俣山荘まで下ることにした。 | ||
あのでっかい岩が落ちて来たらなんてしょうもない想像が浮かんでしまうんだよね。もともとネガティブなところにさらに誰もいないときたら不安な気持ちを抑えられんのよね。まったく、こればかりは性格だから仕方ないか。 | ||
で、三俣山荘まで降りてきて広ーい雪原に今夜の寝床をこしらえる。少し見晴は悪くなってしまったが、まーいっか。ここでも十二分に素晴らしい景色だ。 | ||
槍だって見えるし、 | ||
正面には黒部源流の山がどどーんと広がるし、最高じゃないか。 | ||
まだ15:30だったのでちょっと暇になる。三俣蓮華を見たり、槍を見たり、鷲羽を見たり、ごろんと横になったり、だらだらした時間を過ごす。 それにしても、なかなか鷲羽の登りは急だ。どうやって行くんだろう。ミックス帯か、右の雪壁か、でも滑ったら止まら無さそうだ。やっぱ左か・・・等と考えているとやがて夕刻になり、夕食タイム。結局、ルートは決まらず、まー、行けばわかるでしょと言い聞かせ就寝。明日も晴れますよーに。。。 |
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鷲羽岳 2014年GW |