猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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その5



鷲羽岳からの景色と言ったらまずはこれ、ワリモと水晶。登山を始めた最初の頃に買ったガイドブックにここから見た水晶の写真が載っていてすごく感動したのを覚えている。
その水晶の向うには野口五郎、烏帽子へと続く裏銀座の稜線。水晶から先の痩せた尾根歩きが気になるところだが、この季節に歩けば本当に静かな山歩きが楽しめるだろうな。
視線を左に移せば祖父岳の向うに大きな薬師の姿。薬師の東側の斜面は地層が斜めに走るヒマラヤの様な感じだ。
その左には特徴的な黒部五郎。本当に面白い形をしている。
南東には西鎌と槍穂。鷲羽池はすっかり雪に覆われて池があることは想像つかない。ここから池まで滑ったら気持ちよさそうだ。次に来ることがあったら池におりてみよっと。
頂上には伸二郎一人。絶景を独り占め。なんて贅沢なんだ。今日は先が長いから早く頂上を後にしようと思っていたが、あまりに景色が素晴らしいから、しばらく頂上でまったりすることにした。

気温は低いが日差しは暖かい。風裏でのんびりと景色を眺めながら行動食をほおばり、温かなコーヒーを飲む。あぁ、今日はなんて素敵な日なんだ。
少し日が高くなって眩しくなってきたのでPLフィルターを付ける。さっきと同じ景色なんだけど、ずいぶん印象が違うでしょ。PLフィルターを買おうか迷っている人、ご参考に。
空はより青く、西鎌はより白く、この季節だけの素敵な色合い。去年は向うからこっちを見てたっけ。こっちも最高の場所だよ。来年はこっちにきなよ。
西鎌と槍穂をアップ。荒々しい稜線と柔らかな雪の斜面の組み合わせがなんとも素敵だ。
三俣蓮華方面。三俣蓮華は一面真っ白。夏でも雪渓が残ってるもんな。雪が多いとこなんだ。
存分に景色を楽しんだ後、下山開始。素敵な景色をありがとう。
下りはずっとミックス帯を通って行った。傾斜は強く、アイゼンをひっかけたりしないように慎重に下る。
途中であったライチョウ君。アイゼンも無しで急な雪壁を登る。すごいね君は。
急傾斜地帯を過ぎるとあとはゆるりと下ってぽつーんとたたずむテントへ。ただいま。
まだ8:30だったが、日差しは強く、風も無いのでとても暑い。テントを撤収して最高のテン場を後に三俣蓮華へと向かった。



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鷲羽岳 2014年GW

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