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みずがき山 '05年10月



10/7
家に帰って、デカザックに荷物を詰める。結局準備が完了せぬまま出発当日になってしまった。さすが人生遅れ人。

食料は十分、テントも詰め込んだし、大丈夫だろう。巨大なザックを担ぎ、22時30分に出発。相変わらず遅い出発だ。

今回は中央道でなく、東名。静岡県の相良牧之原に向かって淡々と走る。今回の登山口は静岡県にあるのだ。

今回の登山口である椹島へは静岡の山奥にある「畑薙ダム駐車場」からバスでアクセスしなければならない。上高地にバスで行くために沢渡に車を止めておくようなものだ。

その畑薙ダム駐車場までがかなり遠い。相良牧之原ICからは2時間30分はかかる。おまけに細く、くねくねした山道。荒川、赤石岳を登るのは南アルプスで一番遅くなってしまったが、このアクセスの悪さが一つの原因。

そんな遠く離れた畑薙ダムまでは夜走る気にならない為、今日はとりあえず、途中の千頭にある道の駅まで走る。

相良牧之原ICを降りた後は、ツーリングマップルお勧めの国道473号でアクセスしたが、細く、くねくねとした「酷道」でとてもお勧めできるもんじゃない。好みはあれど、この道をお勧めにしているツーリングマップル著者の神経を疑う。

個人的には下泉までは道幅が広く走りやすい対岸の県道64号(途中から県道77号)をお勧めする。

クネクネの酷道473を激走し、深夜2時、千頭にある道の駅「音戯の郷」に到着。寝床をセットして就寝。明日起きれるかしらん。


10/8
6時起床。寝ぼけ眼をこすりながら出発。しばらくは道幅も広く、快走。それにしてもダムが多い。どのダムも巨大でダム好きにはたまらない場所だな。
長島ダムを過ぎ、井川ダムが近づくと、すれ違いもできない道が5qほど続き、神経を使うが、それを過ぎれば1.5車線以上は道幅があり、安心。

畑薙第2ダム付近からは「ホントにこんなところに大きな駐車場があるの?」と疑いたくなるような断崖の道。疑心暗鬼に走って行くと、突然大きな駐車場が現れた。

駐車してる車は多く、バス停には順番待ちの長い列ができている。皆さんこんな遠くまでよく走ってくる気になるなぁとちょっと感心。
着替えを済ませて順番待ちの列に並ぶが、「想定外」に登山客が多かったらしく、バスに乗りきらず、次のバスを待つことに。

結局、次のバスが来たのは予定より1時間も遅い9時過ぎ。今日は余裕がないのに1時間の遅れは痛いな。この東海フォレストの不便な独占路線、何とかしてほしいもんだ。

東海フォレストの送迎バスに乗るには東海フォレスト経営の宿泊施設に泊まることが条件となる。バスに乗る際には前金として3000円を払って「宿泊施設利用券」を買わなければならない。

満員のマイクロバスは荷物置き場など無く、皆大きなザックを膝の上にかかえて1時間弱のバス乗車。ちょいと車酔いで気分が悪くなるが、車窓から見える聖や赤石岳の姿に沈んだ気持ちも上向きに。

最高にかっこいいじゃないか。。。
椹島に着くと、まずレストハウスに。目的はカッパを買うこと。実はバス乗車前にザックをチェックした際、カッパを忘れたことに気付いたのだ。

雨は降らない予報なので、無くても行けそうだが、朝夕の冷たい風を防ぐためにカッパは必要。幸いにもレストハウスに展示してあったカッパを買うことができ、一安心。
トイレを済ませいざ出発。ちょいと森の中の道を登って行くと、林道に出て、これを北へ。

10分ほど進むと橋が現れる。この橋の隣に千枚小屋への登山口がある。
登山口からしばらくは沢沿いを進む。急峻な岩場のトラバースも多く、結構油断ならない。
沢沿いを進んでいくと、吊り橋が現れる。こんかいの登山ではここに限らず吊り橋が多かった。
ゆらり揺られて吊り橋を渡ると森の斜面をトラバース気味に登っていく。台風の影響か、ところどころで崩れており、足場が悪かった。

トラバースを終えると森の中の急登。登山道が尾根上を進むようになると多少傾斜が弱まり、最初の休憩ポイントである鉄塔の広場に出る。

ここは腰を掛けるのによさげな岩があり、休憩に向く。
鉄塔を過ぎると道は下って行く。道は意外に険しく、下りと言えども少し疲れる。

せっかく登ったのに下るし、道は険しいし、変な登山道だと思っていたら、どうやら、昔は鉄塔のほうに登って行かず、ずっと沢沿いの斜面をトラバースして行く道だったが、斜面の崩壊により、一度尾根まで登って下る今のルートになったみたいだ。トラバース路は崩落に弱いから仕方ないねぇ。
下りきるとちょっと傾斜の強い登り返し。これを登りきると林道にぶつかり、少し林道を歩くと再び登山道となる

少し急登が続くが、それを超えると、長く傾斜の緩い道。
再び急登となるとすぐに清水平に着く。清水平は平坦な場所と思いきや、急な山の斜面に位置している。「清水」と名がつくのは水場がある為。これ以降千枚小屋まで水場はないので注意。
清水平からは急登が続く。展望もなく、なかなかキツイ。
急登を続けていくと登山道脇の岩に「見晴台」との板が。展望の無いのに見晴台とはおかしいなとあたりを見渡すと岩の隣から上に向かって道がある。道を登って行くと林道に出て、展望が開ける。なるほどここが見晴台か。

見晴台からは正面に悪沢岳の姿。どっしりと大きな山だ。千枚小屋は地図から推測するに手前の尾根の小さなピーク付近か。まだ少し距離があるなぁ。
見晴台で行動食を摂ったあと、再び登山道に戻り、千枚小屋目指して進む。道はなかなかの急登で展望もない。ここら辺が千枚小屋までのルートで一番の頑張りどころか。
さすがに疲れて駒鳥池で休憩していると後ろから登山者が追い付いてきた。ここまでの道で追いつき追い越されながら一緒に登ってきた人(以下モンブランさんと呼ぶ)だ。

駒鳥池で少し話した後、その後の道はモンブランさんと一緒に千枚小屋まで歩いた。

千枚小屋は数年前に焼失しており、現在は仮設のプレハブで営業している。現在、新しい建物を建てている最中で、2012年からは新しい建屋で営業をするみたいだ。
この日は千枚小屋で素泊まり(寝具持参 4500円也)。プレハブに雑魚寝、寝具は有料、炊事は外と不便だったが、仮設故仕方ないか。

この日はモンブランさんと地元愛知県から来られた井上さんと登山話をして楽しい夕飯時を過ごし就寝。秋の連休と言うことで混雑はしていたが、そこはアクセスの不便な山域、隣の人と肩が触れ合うまでではない。

アクセスが不便なのは不満だが、それがために超満員にならないと思えば少しは許せるか。。。


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