猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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その2



10/9(晴れ)

4時起床。空には星が輝いている。トイレを済ませ、朝飯の用意をしていると東の山域がところどころピカッと光っている。山が光るなんて不思議だと思っていたら、次第に明るくなってその正体がわかった。

山と思っていたのは雲で、光っていたのは雷だったのだ。結局、山と思っていた稜線はほとんど雲で唯一本当に山だったのが富士山だった。さすが雲より高い日本一の山。
ご飯を食べて準備をしていると東の空が一段と明るくなり、やがて朝日が富士山の横から上がった。今日は素晴らしい一日になりそうだ。
小屋の脇からは朝焼けに染まる赤石岳。左が赤石岳、右が小赤石岳。ここから見ると双耳峰みたいに見えるなぁ。
朝日を見届けた後、登山開始。初めは森の中の急登。30分ほど登ると森林限界を迎え、展望が開ける。

ここからはハイマツ帯の気持ちの良い道。
振り返ると朝の柔らかな光に照らされた南アルプス南部の山々。左の双耳峰の山は笊ヶ岳、右のピークは上河内岳。
東を見ればどっしりとした赤石岳。大きな山だ。

左奥は聖岳。明日はあそこまで行くのか。なかなか遠いな。
富士山もバッチリ。朝の日差しは柔らかで色合いも美しい。

北岳に登った時も感じたが、この時間帯の色合いは実に美しい。南アルプスは東側に盆地があり、靄がたまっているせいか、この時間帯が特に綺麗に見えるようだ。
ガレの坂道を登りきると千枚岳頂上。

千枚岳頂上からは北側の展望も開ける。塩見、間ノ岳の眺めが良い。北岳は大きな間ノ岳の後ろに隠れて見えないようだ。間ノ岳大きいもんなー。
千枚岳からしばらくは痩せ尾根を行く。道幅の細いトラバースやホールドしにくい岩場があって、ちょっと注意が必要。特に下の写真の場所は手足のホールドがしにくく、バランスも崩しやすいので慎重に。
痩せ尾根を過ぎると広くなだらかな斜面の登り。開放的で実に気持ちがいい。
斜面を登りきるとなだらかなピークに立つ。ここは丸山で目の前の悪沢岳や富士山などの眺めが良い。
丸山から悪沢岳への登りの途中、振り返るとなだらかな丸山と霞に浮かぶ富士山が綺麗だった。なんだか好きな雰囲気だなー。
悪沢岳近くになると岩が多くなり、登山道は岩の上を行く形となる。特に危険ではないのでゆっくり行けば良いだろう。
岩の道を登り詰めると標高3141mの悪沢岳頂上。あまり意識していなかったが、改めて数字を見ると悪沢岳はなかなか標高が高いんだなぁ(日本で第6位)。

そんな標高を感じさせないくらいこの日はとても暖かで、悪沢岳頂上で中央アルプスを見ながらまったり休憩。1週間前はあっちからこちらを見てたっけ。


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