猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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その5



10/10(晴れ)

4時起床。お湯を沸かしてコーヒーを飲む。外は風が強いが、星が見えているので晴れているようだ。

まったりしているとウンコ波が来たので携帯トイレを持って外へ。とてもきれいで良い赤石岳避難小屋の冬期小屋だが、一つだけ残念なのはトイレが閉鎖されていること。携帯トイレは必須だな。

綺麗な星空の下、暗闇でウンコを済ませ、スッキリ。これで少しは腹の調子も良くなるだろう。

少し気になるのはウンコの色。登山初日からそうなのだが、黒いのだ。初日は「数日前に食べすぎていた海苔のせいだ」などと思っていたが、こうも続くのは食べ物の影響とは考えにくい。なんだろう。。。少し気にはなるが、そのうち良くなるでしょと言い聞かせ、小屋へ戻った。

腹の調子のせいか、食欲がわかなかった。そのうち減るだろうから無理に食べず、腹が減った時にすぐ食べれるようにアルファ米だけお湯で戻してザックに詰め込み、出発。

東の空はすでに夜明け前のクライマックスを迎え、富士の後ろは真紅に染まっていた。こりゃ急がねばと三脚を準備するが、撮影準備が終わったころには既にだいぶ色が薄くなっていた。うーん、出遅れたね。。。
日の出まで待とうかとも思ったが、今日はとても先が長いので、出発。

始めは岩がごろごろした道を進んでいく。道はよく踏まれ、歩きやすい。
いったん尾根に出て尾根上を進んでいき、その後はザレた急傾斜をつづら折れに下る。
正面には中央アルプスや御嶽山の姿が望める。今日も良い天気だ。
急傾斜を下りきると、いったん平坦になり、そこから傾斜の緩いトラバース。

トラバースを終えるとなだらかな尾根上を進む形になる。
目の前には百阨スと大沢岳〜兎岳への稜線。なかなかいい雰囲気じゃないか。
そのまま雰囲気の良いなだらかな尾根道を進んでいくとハイマツ帯が広がる平坦な場所に出た。ここが百阨スだ。
振り返ると開放感溢れる素敵な風景が広がっていた。ここにテン場があったら最高だろうなぁ(そう考える人は多いみたいで、わざわざ「キャンプ禁止」の注意書きがあった。残念)。
百阨スから少し進むと百闢エへの急下降が始まる。目の前に大沢岳〜中盛丸山への稜線が広がり、「あぁ、あそこまで登り返さなければならないんだなー」なんて思いながら、ひたすら下る下る。。。
下りきったところが百闢エ(ひゃっけんぼら)で小屋やテン場がある。ここで休憩をしていて、少し考え込む。大沢岳に登るか否かで。

今日の行程はアップダウンが多く、体力がいる。大沢岳に登ると一つ余分にアップダウンが増える為、体力、時間的により苦しくなる。しかし、目の前に聳える緑の頂を見ると無性に登りたくなってしまう。

しばし考え込んだ後、登ることにした。所要時間の差が30分多いだけだったから。体力は。。。まー大丈夫でしょう。。。


大沢岳への登りは急傾斜。森の中の急傾斜を過ぎると、岩がごろごろした急傾斜。常に傾斜は強く、疲れるが、目の前に広がる青空を見ると、それも我慢できる。
大沢岳は双耳峰で登山道は途中までは北峰に向かって進むが、北峰には登らずにトラバースし、南峰に向かう。
トラバースを終え、南峰への登りから振り返ると北峰の向うに荒川岳と南ア北域の100名山が綺麗に見えた。この景色は結構好きだな。
トラバースを終えて稜線に出ると、西側が鋭く切れ落ちていることに気付く。登山道は断崖のすぐ横を通るところがあり、ちょっと注意が必要。
痩せ尾根を慎重に歩くと大沢岳南峰到着。
360度の展望が広がり、西にはしらびそ峠へ続く林道やしらびそ峠の宿泊施設などが望める。

何度かバイクでしらびそ峠を訪れ、こちらを見てたっけ。白い頂は聖やこの稜線だったんだなぁ。


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