悪沢岳から下り始めてすぐに足を止めたあまりにも素敵な景色が広がっていたから。 右に荒川中岳/前岳、左に赤石岳とその奥に聖へと続く稜線。山の大きさと解放感を味わえる素敵な景色にしばし見とれる。この登山で最高の景色だった。 |
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このまま景色を楽しみながらなだらかな稜線を歩くかと思いきや、そうはいかず、急峻な下り&登り返しとなる。鞍部までの標高差は250mほど。せっかく登った標高が。。。 | ||
急な道をスピードの出過ぎに中止しながら下りきる。鞍部からの登り返しは傾斜が緩く、思ったほどはきつくなかった。 荒川中岳まで登り返し、悪沢岳を振り返る。峻険な山容は北岳を思わせる。 |
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荒川中岳直下には避難小屋があった。頂上まですぐだし、素晴らしい立地だ。 | ||
既に営業期間外だったが、一部が冬季小屋として開放されている。中を覗いてみると十分広く、綺麗でとても良い。 今回の登山では他の稜線上避難小屋もどれも冬季小屋として開放してあり、どの小屋も綺麗だった。東海フォレストはバス便に対する姿勢はイマイチだが、冬期小屋の開放には好感が持てる。バス便さえ改善してくれればとても好かれるのにな。 |
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荒川中岳で少し休憩した後はなだらかな稜線をまったりと進む。しばらく行くと分岐にぶつかる。ザックを下ろして分岐から前岳をピストンする。分岐から前岳までは5分と近い。 | ||
荒川前岳の東斜面は大崩落地が広がる。見てる間もカラカラと小さな崩落が起きており、崩落はどんどん進んでいるみたいだ。いつか前岳はなくなるかもしれないな。。。 | ||
荒川前岳から戻るとき、中岳、悪沢岳を見てふと間ノ岳と北岳と似てるなと思った。なだらかな中岳と峻険な悪沢岳の組み合わせは間ノ岳と北岳の関係に同じだし、色合いもなんだか似てるからだ。 色合いが似ているのは同じ南アルプスの標高の高い山だからだろうか。 |
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分岐まで戻ると、赤石岳に向けて歩き出す。 分岐は標高3000mを超えており、そのまま下らなければ赤石岳まではほぼ平坦な道でよいだろうが、そんなことは稜線になく、荒川岳から赤石岳へも大きなアップダウンが存在する。 その標高差は500m。思わず、こころの中で「どんだけー!」と叫んでしまった。楽な登山は無いぜ。。。 |
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ずんずんと下り、鞍部に建つ荒川小屋へ。荒川小屋はなかなか綺麗で大きな小屋だ。小屋の横にはベンチもあり、休憩に良い。 | ||
ここで昼食にすることにした。昼食はサタケのアルファ米の新シリーズ「炒飯」。お味は同じサタケのピラフによく似た味でとても炒飯には思えない。マズイわけではないが、炒飯とは呼べないのでお勧めできん。 | ||
腹を満たしたところで水場へと向かう。今日の宿泊予定地の赤石岳避難小屋付近に水場が無いからここで補給しておくのだ。 水場はテン場の横にある。テン場は平坦でよく整備され、張りやすそうだ。水場もトイレも近く、おまけに正面には富士山まで拝める。とても良い場所だ。 |
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水場はこの時期でも豊富な水量だったので、まず涸れることはないだろう。冷たくて良い水だ。 | ||
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