木曽から木曽駒に登ったことはまだない。正確に言うと、一度登ろうとして敗退している。当時はテント泊という選択肢は無く、日帰りしかなかった。木曽側からのコースはどれも時間がかかり、日帰りはよっぽど朝早くから登らないと無理で、当然のごとく敗退した。今は昔より体力は落ちているが、テン泊という手段を持っているので、たぶん大丈夫だろう。 6/13 久しぶりのテン泊装備を用意し、中央道を走る。中津川で高速を降り、ちょっと道が新しくなった木曽福島付近の様子に驚きながら道の駅「日義木曽駒高原」に着いたのは23:30頃だった。 明日は曇りが予想されるが、天気は回復傾向。できれば稜線に出る前に晴れてきてほしいな。。。 6/14 朝起きると青空が広がっていた。ちょいと寝坊してしまったが、まー許容範囲だろう。車を走らせ、今日の登山口であるコガラの駐車場に着いたのは6:30。駐車場はヒルトップという名前で、もともとスキー場だった場所の一番上の駐車場になるみたいだ。 |
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着替えを済ませ、まずは林道を歩いていく。爽やかな青空の下には雪をかすかに抱く稜線。茶臼岳方面だろうか?一日晴れてくれることを祈って前へ。 | ||
10分も経たないうちに林道が左右に分かれる場所に着く。ここが福島Bコースと茶臼方面に向かう道の分岐だ。登りは福島Bコースなので右へと進む。 | ||
と、分岐の看板にちょっと残念なお知らせ発見。下りで使おうと思っていた茶臼山コースが吊り橋が流され使えないっぽい。うーん、将棊頭山に続く展望の稜線歩きは今回は諦めか。次回は行く気にならないし、今回行っておきたいのに。とりあえず、頂上の小屋がやってたらそこで情報収集だな。 | ||
分岐からもしばらく林道歩き。景色も無く、ちょっと退屈だが、今の時期は新緑が美しく、暑さもそこまででないので許容範囲。夏は暑さとブヨに悩まされるかもなー。 | ||
林道の終点で登山道は沢を渡って対岸の斜面へと続いていく。渡渉は水位も低く、楽勝だ。大雨とかで無ければ渡れそうだ。 | ||
沢を渡ってからは急な斜面をジグザグに登って行く。うっそうとした樹林帯で展望も無くキツイ。 | ||
救いは高山植物。カラマツソウが綺麗だった。 | ||
斜面を登りきると尾根に出る。ここが4合目。ここからは尾根歩きだが、急登は相変わらず。先ほどはジグザグだったが、尾根はジグザグも少なく、今まで以上にキツイ。個人的には福島Bコースの中で4合目から5合目が一番の頑張りどころだと思う。 | ||
急登にバテながら登って行くとベンチが現れる。ようやく5合目かと思いきや、4合半の標識。むぅ、まさか”半”なんて場所があるとは。。。 | ||
4合半には力水と言う水場があるが、とろとろと細い水が出ている程度で力はあまり感じられない。。。 | ||
4合半で行動食を食べ、パワーを補充して出発。道は相変わらず急登が続きキツイ。そんな登山者を励ますべくイワカガミが美しい花を咲かす。イワカガミはこの季節の登山には無くてはならない花だな。 | ||
何度か小休止をしてようやく5合目到着。ふー、疲れた。 | ||
少し休んでから再び歩き出す。5合目から少しの間は傾斜がきついままだったが、それを過ぎるとやや傾斜は緩くなってくる。他の登山者は途中で1人会ったっきり。とても静かなコースだ。 | ||
6合目を過ぎて再び傾斜が強くなると立ち止まる回数も増えるが、5合目までのようなキツさは無い。途中、「一休み」というポイントで身体を休め、7合目までの最後の登りに備えた。 | ||
ずっと尾根を歩いていた道が東側を巻くようになると7合目は近い。尾根が痩せて来たら見晴台という展望所に着いた。 | ||
西側の展望が開けているので晴れていれば御嶽とかが見えるのだろうが、今日は真っ白なキャンパスが見えただけ。うーん、残念。今日はどんどん天気が良くなると思ったんだけどなー。。。 | ||
見晴台から突然のウンコ波到来。下痢の時のような腹痛を伴うものでは無かったので少しは耐えられると思うが、波は結構大きい。果たして耐えられるだろうか、いや、耐えるしか道はない! 何度も押し寄せる波に全精力を注いで立ち向かい堪える。すると登山道も向うに人工物の姿を発見。小屋だ。よし!耐え抜いたぞ! |
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7合目避難小屋には通年利用できるトイレがある。中も綺麗に清掃してあり、気持ちよく事を済ますことができた。整備してくれる人に大感謝だ。 ちなみに、このトイレ、維持費が年間50万円もかかっているそうだ。100円の寄付じゃ全然賄いきれないが、整備する人には力になるはずだ。利用する人は必ず寄付金を入れるべし! |
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さて、事なきを得てすっきりした後はちょいと小屋を見物。小屋は団らんスペースと寝室スペースに分かれており、寝室スペースは上下2階でとても綺麗だった。避難小屋でこんなに綺麗なところはなかなか無い。整備してくれている人には感謝だな。 | ||
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