猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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その4



八本歯の頭から先は今までと雰囲気が一変する。尾根は痩せ、ナイフリッジの岩場となり、少し緊張する。強風時はかなり神経使いそうだ。
さらに垂直に近い岩場。痩せ尾根でこの急傾斜。ロープが無ければかなりの危険度だろう。

ガイドブック見て北岳は易しいと思い込んでいただけに少しビビった。
ナイフリッジの岩場を慎重にこなすと、八本歯のコルに着き、登り返しとなる。こちらは梯子も大きく、しっかりしているのでそれほど難しくはなかった。

梯子が出ていないと少し難易度が上がるので、2月など雪が深いときには注意が必要かもしれない。

梯子の後は痩せ尾根を進むが八本歯の頭の下りほどではなく、問題ない。

痩せ尾根を過ぎたら雪が深い登り。無雪期だと岩がごろごろしている場所だが、雪で凸凹が無くなり無雪期よりも歩きやすいくらい。
しばし進むと北岳山荘へのトラバース道と北岳頂上方面への分岐に出て、これを頂上方面へ。

この斜面は雪が飛ばされて固くしまっているので、歩きやすい。
斜面進み、尾根にぶつかると再び分岐(頂上方面と北岳山荘への尾根道の分岐)がある。ここにザックをデポして頂上を往復する。

頂上へは一部気になるトラバースがあったが、それ程危険な場所はない。頂上へは分岐から20分ほど。
到着が遅いこともあり、頂上には伸二郎以外に誰もいなかった。昨年の仙丈ヶ岳に続き、またしても頂上独占。到着が遅いのも悪くないな。。。
頂上からは360度遮るもののない展望が広がる。そりゃそうだ、南アルプスで1番高い山だもん。

北を見ればどっしりとした仙丈と尖がった甲斐駒の対照的な2山の眺め。どちらも美しい山だ。
視線を右に移せば鳳凰三山と奥に奥秩父の山並み。ここから見ると三山というより一つの山に見えるなぁ。
東を見れば歩いてきた池山吊り尾根とその向こうに富士の姿。富士はいつみても絵になる。
南を見れば間ノ岳へと続く稜線が美しい。間ノ岳の左奥には農鳥、右奥には塩見岳の姿も見える。空が広くとても開放的で好きな景色。明日晴れたらあの稜線を歩くのか。穏やかに晴れてほしいな。
しばし展望をたのしんだ後、分岐まで戻り、ザックを回収してそのまま尾根道で北岳山荘へ向かう。

分岐から北岳山荘への道は一部気になるトラバースがあったものの、注意すれば問題なく通過できるレベル。特に問題なし。
北岳山荘へ着いたのは15:30。疲れまくりだった。ザックは重いとはいえ、少し疲れすぎだ。いつからこんなに体力なくなったんだろう?

冬期小屋スペースはどこにあるかと思ったら、一番大きな建物(屋根に雪が残っている建物)の2階にあった。入口は建物の北側の外階段で上がったところにあった。
冬期小屋スペースには神奈川から来ているという人が先に休んでいた。

部屋は10畳くらいのスペースだろうか、地面はコンクリで冷たい。半分は中2階みたいなスペースがあるので、テントを張らなければ結構人が入れそうだ。

小屋の中とは言え、暖房器具もなく、標高2,900mの立地、スーパー寒い。夜は-20℃とかになっているだろう。とりあえず、テントを張ってシュラフにもぐりこむ。
お腹も減ってきたので食事を摂り、神奈川の人と少し話した後就寝。持ってきたシュラフ(イスカエア810+モンベルUL#4)だけでは寒く、部屋にあった毛布を重ねて寝る。

小屋だから大丈夫だと思っていたが、ちょっと甘かったみたいだ。冬季北岳山荘、厳冬期テン泊装備以上は必須だな。。。


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