| 夜中に何度も目覚めては寝るを繰り返し、朝を迎える。あまり寒くなく、冬季小屋のありがたみを実感した一夜だった。 4：30に目覚めて食事を作り出す。外は少し風が強いみたいだ。 食事を済ませ、外に出ると、星が見えない。昨日の夜は満点の星だったのに。曇ってるのかな。 シュラフを片付け、出発の用意をしていると外が明るくなってきた。やっぱり空は曇っているみたいだ。 誰もいない小屋に世話になったお礼を言って、越百山へと向かう。 昨日も登った道をゆっくり登って行くと、森林限界を迎えた場所から御岳山登場。その向こうには白山の姿も見える。白山の上空は明るいので、こっちもそのうち晴れてくるだろう。 |
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| 頂上まで登るころには晴れるかも、なんて思っていたが、そうはいかず、曇り空の頂上。 東には南アルプスの稜線の向こうに富士山がひょっこり顔を出している。 雲と雲間から差し込む太陽の光が幾重にも重なり、さながら雲のオーロラのよう。これはこれで良いかも。 |
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| 南を見ると、飯田方面は雲の湖の下に隠れていた。秋の飯田は本当に雲が溜まりやすいなぁ。 | ||
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| 一通り、眺めを楽しんだ後、南駒ケ岳へと続く稜線へと歩き出す。いったん下った後はなだらかに登っていくのかな。 | ||
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| と、思いきや、細かなアップダウンが多く、なかなか疲れる。そして、仙涯嶺直下の急登がまたきつかった。 | ||
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| 仙涯嶺に登ると、北に赤椰岳へと続く黒覆尾根が見えてきた。黒覆尾根の斜面はやけに荒々しいと思って眺めているとどうやら人工的に削られたもののようだ。 池山尾根を登っていてドドーンと音がしていたのはこの尾根の発破の音か？ |
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| 仙涯嶺からは岩場の稜線。一部切れ落ちた場所もあるので慎重に。 | ||
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| それにしても、仙涯嶺はすごい岩峰だ。木曽側をトラバースしているときの岩壁の迫力はかなりのもの。 | ||
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| そんな仙涯嶺からの下りきり鞍部まで来ると、南駒ケ岳への上りが始まる。 南駒まではずっと稜線を行くかと思いきや、すぐに伊那側を巻くようになり、そのままずっと斜面のトラバース。この区間、風裏となり、とても温かく快適な道が続く。風が無いとホッとする。 |
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| トラバースを終えると南峰？に到着。ここからは歩いて来た仙涯嶺、越百山の眺めが良い。 | ||
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| 南峰？から南駒ケ岳頂上までは中央アルプスらしい花崗岩の道。開放的な奇岩の間を縫って頂上へと向かう道はなだらかで気持ちが良かった。 | ||
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