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みずがき山 '05年10月



朝4時起床。結構暖かい。今回はダブルシュラフ(イスカエア630+モンベルULダウンハガー#7)で寝ていることもあるが、なんと言っても建物の中ってのが大きい。

ご飯を食べた後、戸をあけて外の様子を見ると、昨日見えていた星が見えない。どうやらガスっているようだ。

真っ暗な中、ガスで視界が悪い道は歩きたくないので、コーヒーを飲んだりルートを確認したりして時間をつぶす。

そろそろ明るくなりそうな時間にシュラフを撤収していざ出発。外はガスっているが、ちょっと明るくなってきた為、道は良く見える。
頂上もやっぱりガスの中。吹き付ける湿った風により、案内標識や岩は凍りに包まれ、頂上には凍てつく景色が広がっていた。
ちょっと待ってみたが、とても晴れそうに無いので、木曽殿越へ向かい、頂上を後にした。

木曽殿越への道は以前にも歩いたことがあるが、雪とガスで視界が悪いこの日はルートを見逃さないように気を使って歩いた。

空木岳からしばらくは岩場の道が続く。ところどころにある鎖場は雪が無い季節はなんともないものだが、雪があるとグリップが効かせにくく、鎖に頼ることもしばしば。鎖は雪のある季節のためにあるのかもしれない。
岩場を過ぎるとつづら折れに斜面をひたすら下り、木曽殿越へ。

木曽殿越からは樹林帯の道となる。

途中にある木曽義仲の力水という水場からは空木岳や南駒ヶ岳の山容が美しい。
水場からは森の中の比較的緩やかな道を行く。静かな山歩きだ。
途中、見晴らし台で昼食。即席のナポリタンとコーヒー。

あまりに静かだったので、熊が出ないか気になって落ち着いて食事が出来なかったな。
食事を取ってエネルギーを蓄えた後はひたすら下る下る。

途中、斜面が切れ落ちた部分もあるが、大体は安全な道だ。
斜面をトラバース気味に進み、八合目を過ぎた辺りからは熊笹に覆われた道をつづら折れに下っていく。ここらへんから傾斜がきつくなる。
ながーい下りを終えると、沢に出て、少し進むと丸太を継ぎ合わせた吊橋に出る。ここが北沢だ。

吊橋はちょっと変わっていて、吊っているワイヤーが中央一本しかなく、そこから2つに分岐して丸太を吊っている。こんなんじゃよく揺れちゃうだろって思っていたが、揺れは少なく、安心して渡ることができた。
橋を渡ってすぐに沢沿いから離れ、尾根に向かい登っていく。せっかく下ってきたのに上り返すとは。ちょっともったいない気がしちゃうね。
この上り返しは結構キツク、上り返す標高が高いだけでなく、小さなアップダウンがとても多い。こっちを上りに選んでいたら、かなり嫌気がさしていただろう。このコースを下りに選んでよかった。

そんなアップダウンも八丁のぞきでようやく終了し、急に標高を下げて行くと林道にぶつかる。ここが「うさぎ平」でここからはずっと林道歩き。

ちょうど雨も降り出してきたので、カッパを着込み、林道を進む。
林道は結構長く、1時間20分ほど歩くとようやく登山口に着いた。車に乗り込み、紅葉が美しい伊奈川渓谷に見とれながらR19へ。

途中、大桑村にあるフォレスパ木曽の恋路の湯で汗を流し、家路に着く。
今回も天気に恵まれ、素晴しい登山ができた。

越百山〜空木岳の稜線は中央アルプスらしい花崗岩の美しい稜線で、展望もバツグン。おまけに人が少なく、静かな登山ができるので、お勧め。


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