小仙丈からは大展望の稜線。美しい仙丈を常に眺めながらの快適な道が続く。いやー、気持ちいいね。 | ||
稜線上にはシュカブラ(風により雪面に模様がついたもの)もあり、飽きない。 | ||
しかし、平坦な区間は良かったのだが、小仙丈から仙丈ヶ岳へは意外に登りがキツイ。標高差だけで言えばそれほどないはずなのだが、いったん下っているのがきいている。 また、それ以上にきついのが再び起こる下痢を恐れて飲み物も、食べ物も口にすることができないため、パワーが湧いてこないことだ。 歳をとってきてわかったのが、行動色の重要性。定期的に食べ物を口にしているのといないとでは全然疲れが違う。同じ登りでもエネルギーを補充できていない今回の登山は実にキツイ。 へこたれそうになる気持ちを奮い立たせるのは美しい景色。何度も振り返り、甲斐駒、アサヨ峰の美しい景色を目に焼き付け、また上へと向かった。 |
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そしてこの第2の頑張りどころを根性で超えていく。これを超えれば頂上はきっともうすぐだ。。。 | ||
が、第2の頑張りポイントを登りきったとき、目に入ってきたのは信じられないくらいに離れた仙丈ヶ岳の頂上。 仙丈ってこんなに遠かったっけ? |
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再びへこたれそうになるが、ゆっくりしていると雲がかかってしまいそうなので、根性で登っていく。 しかし、どーにもこーにも疲れてしゃーない。あとはこの小さいピークを越えれば頂上はすぐだってのに。 しばし考えた末に、意を決して食べることにした。 ずいぶん遅くなったため、後ろには人の姿はない。また、前にいるのは1グループのみ。あのグループをやり過ごせば稜線には伸二郎一人だけ。いつ第2波が来ても良い。 カロリーメイトをほおばるとすぐにお腹がギュルギュルと反応する。まったく、なんて反応の速さだ。お腹の違和感にめげずにもう一本食べてじっとする。 するとどこからともなくパワーが湧いてきた。まだ栄養が体に回ってくるには早いはずなのに、不思議だ。 |
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パワーを得た伸二郎は小ピークを無事に通過し、ついに頂上に立つことができた。いやー、食べ物の力は素晴らしい。 頂上には伸二郎一人っきり。誰かに写真を撮ってもらうにも頼む人がいない。仕方がないので頂上の指示柱にカメラを置いてセルフショット大会。あーでもないこーでもないと思いのほか楽しひと時を過ごす。 しっかし、ピッケルというより鎌だな。。。 |
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仙丈からの景色は360度のパノラマ。南、中央、北アルプスがすべて見渡せるが、雲が増えてきたため、中央と北はあまり見えなかった。 それでも、南アルプスの景色は素敵だ。 目の前には深い谷を挟み、白峰三山の稜線が立ちはだかる。ここから見ると北岳と間ノ岳の間の稜線は吊り尾根みたいだな。 |
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南を見ると大仙丈への道。仙塩尾根はここを行く。いつかここを歩く日が来るかもしれないな。 | ||
さらに南を見ると遠く離れた塩見岳、荒川三山、赤石岳。 うーん、遠いね。 |
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北を見るとカールの下に仙丈小屋が見える。懐かしい。 | ||
頂上での景色をしばし楽しんだのち、下山開始。目の前には北岳、富士山の標高No1-2の美しい共演が広がっていた。 来年は北岳チャレンジしようかな。。。 |
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下山は途中まですこぶる快適だった。雪の道は雪がクッションになり、足への負担も少ないし、まっすぐ進むことができるからだ。 しかし、途中からやっぱり来てしまった、第2波が。何とか森の中に入るまでは持ってくれとこらえていたが、ついに小仙丈手前で力尽きる。 周りに登山者がいないことを確認して急いて携帯トイレを取り出そうとするが、匂いの発散を恐れて何重にも巻いたため、取り出すのに手間取る。 「うっ、やべえ、ちょっと出たかも。」 よろけた時に力が入り、やってしまった感触が。34歳にしてウンコ漏らしかと凹んだが、どーやらセーフだったみたいで無事に第2波をしのぐ。 やれやれ、最後に第2波が来たせいで綺麗な景色よりもウンコ波との戦いのほうが印象に残ってしまったじゃないか。。。 その後、何度か来るプチ波を抑え切り、何とかテン場に到着。これでいつ波が来ても平気だぜ。 テントに戻り、コーヒーを飲もうと水を取り出すと見事に凍っていた。この時期に水をテントにおいておくのはいかんね。。。 |
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テントに入ってからも波は何度か訪れ、トイレの住人と化すが、寝る前には波もようやく引き、平和な夜を迎えることができた。 この日の夜は前日の反省から前日の装備よりさらにパワーアップ。ペットボトル湯たんぽ(ペットボトルにお湯を入れて布とかで巻いたもの)をシュラフに入れて寒さをしのいだおかげで昨日よりは快適に過ごせた。 ペットボトルはなんにでも使えて便利だねぇ。 |
その1 | その2 | その3 | その4 | その5 仙丈ヶ岳 2011年1月 |