猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
車での観光記録と愛猫の紹介。

北海道・東北 甲信越 東海・北陸・近畿 中国・四国・九州 バイク装備紹介 改造・整備、車検記録

霧島、桜島フェリー

 熊本市内でR57号沿いのホンダの店に入り見てもらうと前輪のホイールベアリングにガタがきてるとのこと。かなり重症で部品を交換してほしいと頼んだが、部品がGW明けにしか届かないとのこと。やむなくそのまま旅を続けることにした。お店の人はもしかしたら在庫のある店があるかもしれないと言って、熊本、宮崎、鹿児島3県のバイク屋のリストをくれた。バイク屋の人に感謝しつつ店を後にする。霧島までは時間があまり無かったため熊本から高速でえびの市まで行くことにした。

 80km/hで高速を順調に走っていたが肥後トンネルを過ぎたあたりで前輪の症状がさらに悪化してきた。今度はハンドルのガタに加え、スピードもあまりでなくなった。路肩を60km/hで走行しPAにはいる。

さっきもらったバイク屋のリストをなるべく近い店から電話していくと、えびの市のバイク屋が在庫があるかもしれないからまたかけなおしてくれとのこと。調べてもらう間に他に5店舗ほど連絡したが在庫は無く、祈るような気持ちでえびの市のお店に電話してみると在庫があるとのこと。大喜びでお店に向かう。

 店に着き、症状を見てもらうと、ベアリングは破損し最悪の状態になっていた。普通の店なら修理を断られそうなくらい状態はひどかったが、文句を言うことも無く直してくれたお店の人にはホントに感謝している。

おまけに修理代も少しまけてくれた。さらに、実は店に在庫があったわけでは無く、わざわざ部品屋まで取りに行ってくれていたのだ。ホントにありがたかった。お店の人のやさしさに触れ、バイクだけでなく、ヘタレの心もよくなったような気がした。

 霧島へはえびのIC付近より県道30号、通称「霧島バードライン」でアクセスした。この道路はぼちぼち走りやすいが、風景があまりよくなかった。

霧島エコミュージアムセンターより韓国岳を望む 霧島スカイライン賽の河原付近。

 霧島エコミュージアムセンター付近の駐車場にバイクをとめて、いざ登山開始。霧島は九重、阿蘇と同じように連山の総称で主峰は韓国岳(からくにだけ)1700mである。「かんこくだけ」ぢゃありませんよ。今回の旅では4つの山を登る予定できたが、ガイドブックを見て、霧島は一番簡単だとなめていた。しかし、ガイドブックと実際の登山はやはり違った。韓国岳は7合目付近まできついのぼりがずっと続き、疲れもあってかヘタレはかなりふくらはぎをやられた。

 何とか頂上に着き360度のパノラマを楽しむ。この日は曇っていて、時折小雨もぱらつくあいにくの天気だったが、視界は結構あり、美しい三角錐の頂上をした霊峰「高千穂峰」や、大浪池(晴れれば深い青色に輝く)などが見渡せた。山頂でヘタレと同じく登山者らしからぬ革パンツをはいたSR乗りの青年と意気があい、話しながら一緒に下山する。この後エコミュージアムのレストランでSR君としばらく話した後、お互いの旅の無事を祈って別れた。

韓国岳山頂。雨がとても冷たかった。 神秘のたたずまいの大浪池。
山頂付近より 美しい三角錐の霊峰・高千穂峰を望む。

 SR君と別れた後、時刻は5時を過ぎていたので泊まる場所を考える。今日から明日にかけて雨予報だ。めんどくさがりのヘタレは雨の中テントを張ったり、しまったりするのが嫌だったので、桜島にあるユースホステルに泊まることにした。早速電話をしてみると空いているとのこと。予約を入れて桜島に向けて出発。

 桜島へは鹿児島市内より桜島フェリーを利用しようと考えていたので、とりあえず鹿児島に向かう。霧島から湯煙漂う県道1号(霧島スカイライン)〜山間の素朴な雰囲気漂うR223〜海岸沿いを桜島を見ながら走るR10号と通って鹿児島市内に着く。

フェリー乗り場付近でフェリーに乗船しそうな原付を見つけたので着いていくことにすると、なんと船の中まで一気に来てしまったではないか。乗船券とか何も買わずにいきなり船に乗り込むなんて考えてもいなかったのでとても驚いた。

この桜島フェリーは鹿児島から乗っても、桜島から乗っても桜島側にあるゲートで料金を払って乗船する仕組みになっており、イメージ的には有料道路の料金所で払うような感じだ。このシステムはかなり気に入った。ヘタレのフェリーの概念を覆す画期的なものだった。所要時間は13分、料金は片道460円(バイク+人)と安い。お勧め。

 桜島ユースに着いたのは夜の8時くらいだった。着いたとたんに「バーン」と花火が爆発したかのような音がした。「あー花火だわー、あとで見に行こ」と思っていたが、実はこれは桜島が小規模な噴火をした音で、このとき溶岩が飛び散る様子が見えたらしい。

めったに見られぬものを見逃し、かなり凹んで風呂に入る。このユースの風呂は赤茶けた天然温泉で風呂に入っていると落ち込んでいた気分も治った。やっぱ泊まるとこに温泉があるのはいいねえ。ジュースを飲み布団に入る。おやすみのすけ。

霧島も活火山。いたるところから温泉が出てる。 桜島フェリーはとっても効率的。


5月2日
 朝8時に目が覚める。今日も耳栓パワーズのおかげで寝坊だ。今日の目的は開聞岳に登ること。空は曇っているが、幸い雨は降っていない。まずは昨日乗った桜島フェリーに乗り込み鹿児島市へ渡る。フェリーから桜島を見る。曇っているせいか、噴煙がよくわからん。もう一度爆発せんかな。。。

桜島フェリーのゲート。ホント有料道路みたい フェリーからみた桜島。噴煙?雲?

ツーリングデータ
霧島観光情報 特徴 主峰韓国岳、霊峰高千穂峰を初めとした霧島火山帯は観て良し、登山でも良し、温泉につかっても良しとなんでも良いところ。
リンク えびの市観光ページ:http://www.city.ebino.lg.jp/kanko/ebinokogen.html
牧園町:http://www.town.makizono.kagoshima.jp/cgi-bin/odb-get.exe?WIT_template=AM04000
桜島フェリー 特徴 鹿児島と桜島を13分で結ぶフェリー。薩摩半島から大隈半島へのアクセスに良い。料金も安い。
料金 460円
リンク http://www.sakurajima-ferry.jp/
桜島ユースホステル 特徴 桜島にあるユースホステル。建物は小学校の校舎のようで歴史が感じられる。お風呂は茶褐色の温泉。
料金 2650円(素泊まり、ビジター1000円増)
リンク http://www.jyh.or.jp/yhguide/kyushu/sakurasi/





No.1 | No.2 | No.3 | No.4 | No.5 | No.6 | No.7 | No.8 | No.9

バイク中国・四国・九州トップへ戻るバイクトップへ戻る