猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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イタリア旅行 2008年2月
(フィレンツェ)


 今日はフィレンツェ観光。ローマを出るとひたすら高速で北を目指す。つまらんかと思いきや、なかなか景色が良い。イタリアといえば乾燥した大地にオリーブと思いきや、結構広大な牧草地などがあり、綺麗。北海道を思わせるが、北海道よりも広大。

 そんな風景が続くなーと思ってたら、いきなり小高い丘に城壁の街が現れたり、景色の移り変わりが楽しかった。イタリアは遺跡だけかと思っていたが、案外自然な風景も楽しめそうだ。時間が許せばレンタカーでのんびり郊外ドライブも魅力的だと思った。
イタリアの田舎はとても美しく、広々。レンタカーを借りて田舎を走るのも良さそうと思う。 高速を走ってると忽然と現れる歴史ある建造物。こんなん日本にあったら全国的な大観光地になるってな。

 フィレンツェは伸二郎の中で今回の旅のメインだと考えていた。ガイドブックの写真を見る限り、実に美しい街並みが広がるからだ。そんなフィレンツェの街を一望できる場所がミケランジェロの丘だ。鮮やかなレンガ色の街の中心部には巨大なドゥオモの丸い屋根。なんとも美しい。

 ミケランジェロの丘は街の中心部から南側にある為に、順光で撮影が出来る。晴れた日には空の青がひときわ引き立ち、写真映りは素晴しい。ちなみに、ここにはその名の通りミケランジェロの彫刻がある。記念撮影は残念ながら逆光となる。
ミケランジェロの丘からフィレンツェ市街を眺める。フィレンツェの街は赤と白の色合いがとても美しい。遠くから眺める街の景観はイタリアNo1だろう。写真も一番引き立つ。

 バスを降りてフィレンツェの中心部を歩く。裏通りをぶらぶらと歩く。通りは狭く、そして暗い為、意外にも遠くから見るほど綺麗ではない。歩いてみないとわからんもんだねぇ。

 とりあえずはご飯。ガイドに連れられるままお店に入り、きしめんパスタとフィレンツェ名物のTボーンステーキを食べる。パスタはフツー、ステーキはイマイチだった。味は普通の牛肉だが、焼き加減が弱く、とてもレアだったのだ。レア嫌いの伸二郎ら夫婦にはちょっとキビシかったな。
フィレンツェの図書館。こんな古い建物が図書館として使われているんだからすごいな。 街の中は狭い路地が多い。街並みもそれ程美しくは感じない。遠くor上からの景色の印象からするとちょっと意外。
お昼はきのこのパスタ。日本のほうが美味いな。 フィレンツェ名物Tボーンステーキ。焼き加減がレアであまり好みでなかった。しっかり焼いて欲しいな。

 昼食後は今日のメインであるウフィッツェ美術館。レオナルド・ダ・ヴィンチやラファエロなどのビッグネームの名画が並ぶ大人気の美術館だが、つまらんかった。いや、なんちゅーか、絵画に興味にないんだよね。いやー、苦痛だった。絵画の価値の違いはあれど、興味ないものはやっぱり興味わかないな。美術館が好きな人にはお勧め。そうでない人は時間の無駄かも。

 あっ、そうそう、ウフィッツエ美術館で山口智子にあった。オーラとか無くて、すぐ近くにいたけど、全然気付かんかったが、嫁が教えてくれて気付いた。。。というか、それでも本当に本人なのか?と伸二郎は疑問だったが。。。
 後日、その時のものと思われる番組がやってたので、やっぱり本人だった。意外に芸能人ってわからんもんなんだね。

 ウフィッツェ美術館の後はヴェッキオ橋に向かう。途中、どでかいヴェッキオ宮殿前にある広場を通り、ヴェッキオ橋へ。ヴェッキオとは古いと言う意味でヴェッキオ橋はその名の通りフィレンツェでもっとも古い橋。橋の両側には金細工の店が立ち並び、なかなか雰囲気は良い。

 また、この橋からはアルノ川沿いの眺めがとてもよい。穏やかな流れに両岸の建物が映っている様はなかなか綺麗だ。時間があれば川沿いをのんびり歩きたいな。
ヴェッキオ宮殿。天に聳える塔が印象的。前の広場はちょっとした憩いの場。 ヴェッキオ橋には貴金属店が軒を連ねる。結構綺麗。昔は生肉店かなんかが軒を連ねていたとか。
ヴェッキオ橋からアルノ川を望む。川岸にある建物が水面に反射してとても綺麗だった。

 ヴェッキオ橋から真っ直ぐ進んだところにドゥオモはあった。でかい。まさかこれほどまでにでかく、美しいとは。やはり、フィレンツェの象徴。素晴しい。

 ドゥオモの正面に立つとその素晴しさが一段と実感できる。空に聳え立つドゥオモの隣には同じく空に向かいそそり立つジョットの鐘楼。いつまで見てても見飽きない素晴しい光景だった。
フィレンツェの象徴、ドゥオモ。近づくと、その巨大さ、迫力に圧倒される。素晴しい建造物。必見。
ドゥオモ正面入り口付近。天に聳えるジェットの鐘楼(右)とドゥオモ(左)。細かいところまで造形が刻まれている様は圧巻だ。

 ドゥオモは内部も見学できる。時間が16時45分とかまでしかやっていないので、時間には注意だ。

 中は外観から想像するよりもだいぶ小さい印象。意外だな。あの丸いクーポラの天井には天井画が描かれており、なかなか素晴しい。ちなみに、このクーポラは二重天井になっているらしい。二重天井ってなんだ?
ドゥオモ内部。外からの想像に対し、意外に小さい印象。 クーポラの天井画は見事。

 ドゥオモの後はツアーにお決まりのしょうもない免税店での自由時間。まったく興味が無いので周辺をあるく。すぐ近くにはサンタ・クローチェ教会という美しい教会があり、教会の前は広場になっていた。

 広場では子供達がサッカーをしたり、地元の人々がベンチに腰をかけて休んでいたりと和やかなムードに包まれていた。ここは市民の憩いの場のようだ。そうえいば、最近フットサルしてねーなー。帰ったらやっか。でも寒いから4月になってからだな。。。

 なんだかちょっと幸せな気分でバスへ。ホテルは今日も郊外だ。
サンタ・クローチェ教会。名前が良いね。サンタクロースみたいで。実際にはかんけーないんだろうけど。

 夜食のメニューは相変わらずぱっとしなかった。でも、この日の食事はとても楽しかった。理由は同行のオバチャンズと楽しいひと時を過ごせたからだ。

 「オバチャンズ」とは岐阜県から来ていた4人組のオバチャン達で、社長婦人の「落合」、美容師の「先生」、パンの先生である「パン」、永遠の少女「松野」から構成されている。

 オバチャンズはとてもトークが面白く、特に落合と松野のやり取りは面白い。かわいらしい言葉の中にも毒舌な松野の突っ込みにどっしりした落合の対応。それを横から先生の不思議な突っ込みが飛び、さらにパンは周りの会話にお構いなしに熱心にワイン作りについて語りだす。いやはや、素晴しいキャラクターの競演だ。

 最後まで楽しい会話は続き、さらに食後に落合がミネラルウォーターのビンを酔っ払いのごとく持ち歩きながら歩き回り、楽しませてくれた。いやー、ホントに楽しいひと時をありがとう、オバチャンズ。
ホテルの夕食。ポークステーキか?味が薄く、素材の味を楽しめた?ってもっとしっかり味付けしとけっちゅうの。 バス停。夜の小冒険にて。イタリアで一番印象に残ってる思い出かも。

 食事の後はバス停調査だ。なんでそんなもんを調査するかと言うと、翌日は自由行動でピサに行く予定だったが、ホテルは郊外にあり、鉄道の駅までバスで行かねばならなかったのだ。

 さらに、ガイドからはフィレンツェまでのバス停を教えてもらっていたが、伸二郎がリクエストしたフィレンツエからピサの途中にある駅までのバスは無いといわれていた。事前調査であることが分かっていた伸二郎は納得がいかず、自分で近くを歩いて調べに行ったと言うわけだ。

 てなわけで、夜のバス停散策ツアースタート。ホテルの前には道の両側にバス停があったが、反対車線側とこちら側のバス停で示してある進行方向が同じと、奇奇怪怪な事態。しょうがないので、ちょっと歩いてバス停を見つけるが、こちらも思っていた駅に向かうものではなかった。

 こりゃ、困ったなと思っていたその時、突然道を走る車から声をかけられた「スタッツィオーネ?(駅か?)」と訪ねて来たその車はちょっと古めで乗っている人は肌の色が濃い人。事前にアラブやアフリカ系など色の濃い人は危険だと聞かされていた伸二郎は背筋がぞーっとした。こいつらはヤバイ。とっさにそう思い「No、No!」と言って立ち去る。

 車は立ち去ったが、なんだか嫌な予感がしていた。もうこれ以上この場所に居たくないと思い、結局、フィレンツェ行きで譲歩することにして、フィレンツェ行きのバス停を確認して帰ることにした。

 すると、なんと先ほどの車が再び現れたではないか。やば過ぎる。これは逃げなければと思っていたら、車は近くに停車してこっちを伺っている。その瞬間、伸二郎は嫁を呼んで走り出した。

 捕まったら何をされるか分からん。心臓はバクバクだった。幸い、相手は追ってくる様子も無く、事なきを得たが、しばらく興奮が冷めなかった。ホテルに帰った時は本当にホッとした。

 もしかしたら、ただの親切だったかも知れない、ただの思い違いだったのかも知れない。そこは分からないが、この夜の体験はこの旅行でもっともドキドキでスリリングな体験だった。今となっては良い思い出。なかなか良い冒険だったな。

 ホテルで安全のありがたみを実感しながら就寝。お休みのすけだ。


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