猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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その3


10/19
3:30起床。標高は低いが、思いのほか夜は冷え込んだ。暑すぎるかと思っていたシュラフもちょうど良いくらいだった。

カップ麺を食べ、まったりした後テントを撤収。 徐々に星の輝きが弱くなり、代わりに越後駒から中ノ岳に続く稜線がしらびてきた。今日も良い天気だ。
辺りがすっかり明るくなった頃、中ノ岳に向けて出発。悪路と名高い稜線歩きの始まり。さぁ、どんな道が待ってるんだろう?
まずは岩のプチピーク。巻くのかなと思っていたが、ほぼ直登してずっと尾根の上を歩く。足場は比較的しっかりしており、登るのは苦で無かった。
プチピークを歩いていると辺りがオレンジ色に包まれた。どうやら日が昇ったようだ。南に見える巻機山も朝日に照らされ、なかなか綺麗だ。来年、天気の良い日に登りに行くとしよう。
プチピークを過ぎると道は急降下となる。先には中ノ岳に続く稜線が一望できる。稜線は痩せているが、そこまで悪路には見えないな。
そう思っていたら、いきなり悪路の意味を理解できた。悪路は「すごく危険な道」ということではなく、「すごく歩きにくい道」のことだったのだ。

急傾斜の下りは足をかける岩がほどんどなく、スロープ状になっており、そこに落ち葉や笹が覆いかぶさり、素晴らしく滑りやすい。こんなにも下りに苦労するのは初めてだ。
木や笹を掴みながら何とか下って行くとちょっとしたピークに出る。急傾斜に疲れて休憩しているとちょうど中ノ岳から朝日が昇ってきた。ダイヤモンド富士ならぬダイヤモンド中ノ岳。なかなか良いじゃないか。
南を見れば紅葉した木々の向うに斜光を浴びた巻機山。こちらもなかなか良い。
腹を満たした後、再び急傾斜を下りだす。途中まで苦労したが、それ以降は岩が出ている部分が増え、グリップが得られるようになった。やれやれ。
下りきったところが荒山。山の名前がついているから少しはピークっぽいところかと思ったが、言われても気づかない位なんも無いところが荒山だった。なんか、地図とずれているような気がするな。。。
荒山からは小さなアップダウンが続く。道はそれまでよりはだいぶマシでようやくほっとできる道となる。
しばらく進むとオカメノゾキという場所に出る。そこらへんをのぞいてみたが、何がオカメなのかいまいちわからんかった。ここから先は少し道が険しくなるようなので、ちょっと休憩をしておく。振り返れば歩いて来た道の向うに入道岳が見事だ。
エネルギーを補給した後、立ちはだかる険しい峰々に向けてさあ出発。頑張っていきましょ。
道は急な下りから始まる。時折木々を掴みながら着々と進む。
鞍部まで急降下したら鎖も垂れる急傾斜の岩場を登って行く。下って登ってとなかなか体力がいる。
以降、何度かアップダウンを繰り返し、痩せた尾根を進んでいく。アップダウンはちょっときついが、危険度はそれほど大したことなく、焦らなければ問題ないだろう。
痩せ尾根を過ぎると笹の急登。ここは岩が出ていない分、グリップが弱く、笹を掴みながらの登りとなった。この稜線はどちらから行っても下りは苦労するんだな。
稜線は大体視界が良く、北側、南側の景色が良く見える。休憩がてら北を見るとグシガハナから急激に下る尾根が見えた。明日はあの尾根を下らないといけない。最後まで下りは苦労しそうだな。。。
その後もなかなかの悪路は続き、時折鎖が垂れるキツイ登りを黙々と登って行った。
急傾斜を登りきると目の前の視界が開け、目の前にどっしりしたピークが現れた。どうやらあれがお月山のようだ。そうするとここは出雲先か。どうやら悪路はここで終わりのようだ。一息つくことにしよう。いや、長かったなー。。。


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越後三山 2014年10月


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