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春の奥三河 ’07年3月10日
〜思い出をたずねて〜


8/8

この日のルートは少し迷っていた。最終的な目的地は多和平キャンプ場と決めていたが、そこにいたるルートをどうするかで迷っていた。

海岸線を根室まで行こうか、R272ミルクロードを行こうか。根室までの海岸線は晴れればとても綺麗だが、前回雨に降られて楽しめなかったミルクロードのリベンジもしたい。

迷った結果、ミルクロードリベンジに決定。やっぱ雨降りだけの印象だけで終わってはその道に失礼だもんね。

ようやく行き先も決まり、走り出すと、ポツリポツリ。雨だ。今日は下り坂と言ってたし、これはやばいかも。

カッパを着込み、再び走り出すと雨はどんどん強くなり、土砂降り状態。カッパの中まで雨がしみてきたころ、釧路に到着。この雨だとまたもやミルクロードの印象が悪くなるなーなんて思ったら雨が止んできた。

そして予定通り、ミルクロードに向かう。ミルクロードはその名から想像するに実に牧場だらけかと思いきや、釧路に近いほうは走り甲斐のあるワインディングだった。

その後、北海道らしい直線路も増えてくるが、牧場は思ったほど多くない。牧場ならR243沿いのほうが多いかな。
ミルクロードを中標津まで走ると、ちょうどお昼時になり、ご飯にする。

この日の昼食はツーリングマップルにも載っている回転寿司屋「すしロード」。人気店だけあって、少し待った後、カウンターに案内される。
料金は全体的に本州より少し安め。

ネタはどれも大きく、新鮮。サンマもキラキラ光って臭みも無くとても美味しかった。
色々と美味しいものがあったが、個人的なお勧めはこの普通のサーモン。120円と安いが脂の乗りもちょうど良くとても美味しい。オーロラサーモン、トロサーモンなどもあるが、一番美味しいのはこれだと思う。

すしロードを訪れたらぜひ。
お腹も満たされ、良い気分でお店を出ると、次なる目的地、別海町にある新酪農村展望台に向かう。

ここはだだっ広い酪農地帯の中にある展望台で、これぞ北海道的な風景が味わえる場所。

中標津から道道8号を南下すると、良い具合に空も晴れ、緑が美しくなってきた。やっぱ晴れは素敵だ。

そして展望台到着。簡素な鉄骨の展望台は外から見るより結構高く、高さが腰上くらいのちょっと低い柵が恐怖感を感じさせる。なるほど、ツーリングマップルに「スリル満点」と書かれるのが良く分かる。
その展望台からの眺めは素晴しいの一言。個人的に開陽台、多和平を抑えて牧草地の眺めNo1に選んじゃう。とにかく、広大で、開放的で、緑が美しく輝く。素晴しい。
新酪農村展望台で30分くらいまったりしていたが、結局、伸二郎以外にだれも訪れることが無かった。こんなに美しい景色があるのに。もったいない。

展望台からの景色を存分に味わったと、バイクにまたがり、先ほどまで眺めていた酪農地帯を走る。下からの眺めも良いね。

この後、多和平に向かおうかと思ったが、地図で風蓮湖の「先端までいける」の言葉が妙に気になり、行って見ることに。

途中、ヤウシュベツ川にかかる橋からは穏やかな流れが美しかった。
風蓮湖はサロマ湖と同じ砂嘴により作り出された汽水湖。砂嘴の先端に行く道は最果て感漂い、どこか野付半島を思わせる。
砂嘴の先端へは所々ダートな道を行く必要がある。砂利ダートなら良いのだが、ここのは砂が浮いたちょい砂ダート。滑りやすく、なかなかスリリング。

車重が重いが、タイヤが細めの883はかなり後輪が滑り、ヒヤヒヤの連続だった。スタックしたり、コケたら脱出できんだろうな。。。
そんな恐ろしいちょい砂ダートを走りきると、先端到着。

先端には特に何も無く、消波ブロックと海が広がっているだけ。

でも良いんだ。ここまできたという達成感があるから。何も無い先端でやけに満足げなひと時を過ごした。

ちなみに、先端までの道にはゲートがあり、16時を過ぎると締まってしまうそうな。ご承知おきを。
風蓮湖を後に今日の宿泊地である多和平へと向かう。

途中のR243パイロットロードは酪農地帯のど真ん中を突っ切る道路で「これぞ北海道」といった感じを味わえる。
別海付近の酪農地帯はひとつひとつの区画が大きく、北海道らしさ満点。個人的にこの辺りが一番北海道らしい景色だと思う。

やっぱ北海道といえば酪農地帯、それもだだっ広い場所。別海町はそんな雰囲気に溢れている。素敵だ。
日も暮れそうな18時過ぎ、多和平に到着。小雨がたまにパラつくあいにくの天気もあるだろうが、あまりに人が少ないのが気になった。

テントを設置し、ご飯を食べるとすぐさま眠りについていった。明日は知床。晴れてくれんかなー。。。


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