8/12(金) 自宅からの長い距離を走り、22:30位に道の駅月山に着く。空には星が瞬く。明日からも晴天であることを祈って車中泊。 8/13(土) 朝日庁舎の駐車場に車を止め、登山の準備をする。今回はここからタクシーで泡滝ダムまで行き、縦走して、朝日鉱泉からバス、電車を乗り継ぎ、ここまで戻ってくる予定だ。 |
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8:15位に乗り合いタクシーが来た。今日は他にもう一人登山者がいるとのことで、しばし待つと、路線バスが到着し、中からその人が下りてきた。 軽く挨拶をして泡滝ダムへと向かう。ドライバーとその人の話を聞いていると、どうやら今年のピークは過ぎているようで、今日のお客さんは少ないとのこと。伸二郎は今日から休みだが、世間はもう終わりのようだ。このずれが今回はちょっと響いた。 さて、道はやがて林道になり、ところどころ荒れた道を進んでいくと、少し道路が開け、登山口である泡滝ダムに到着した。車は結構止まっている。以東岳へのピストン組が多いのだろうか? |
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出発の際、もう一人の登山者から下山予定の8/15のバスが朝一しかないことを聞かされる。えっ、聞いてないよー!ダチョウ倶楽部が頭の中で連呼する。登山計画を見直すか、同じく降りる登山者に乗せてもらうか、悩む。 が、悩んでもしょうがないので、まぁ、何とかなるでしょと出発。 |
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初めのうちは沢沿いの平坦な道を進む。1週間前に痛んだ鎖骨は早くも軽い痛みと違和感がある。長く、エスケープルートもない縦走路が待っているだけに心配だ。痛みが大きくなってきたら、無理せず引き返すことも頭に入れながら進んでいく。 | ||
途中にはつり橋が2つほどある。単調な道が続くので、これはアクセントになってありがたい。 | ||
2つ目のつり橋を渡ったところで道は急傾斜の登りとなる。ここが七曲りのようだ。 それにしても暑い。東北とはいえ、さすがに真夏の暑さは強烈だ。体が熱く、なかなかきつい。 |
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きつい上りはそう長くは続くかず、平坦な道になると、程なく大鳥池小屋に着く。次の狐狐穴小屋までは距離があるから、大体の人はここで泊まるそうだ。でも、登山口から近いから微妙なんだよね(まだ12:00である)。 | ||
ここは冷たくおいしい水場がある。とにかく今日は暑かったので、頭から水をかぶって体を冷やす。気持ちが良い。 | ||
パンを食べ、エネルギーを蓄えたのち、先へと進む。池のふちを進んでいくと、 | ||
やがて分岐にぶつかる。以東岳へは右の直登コースと左のオツボ峰コースの2つがある。直登コースは以東岳まで3時間でオツボ峰コースは4時間。時刻は12:15。以東岳から狐穴まで2時間近くかかることを考えると直登コースが無難だが、展望が良いオツボ峰コースを歩きたい。 ちょっと考えたが、コースタイムよりも早く登れると踏んでオツボ峰コースを行くことにした。 |
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分岐からすぐに強烈な急登が始まる。この区間が今回のコースで一番きつい部分だ。強烈な暑さに加え、この傾斜、そして、鎖骨の痛みが増えることを恐れてシャツを脱げなかったことによる放熱性の悪さで体が熱い。頭もぼーっとしてきた。 飲み物を飲んでも飲んでも治らず、次第に休憩回数も増えていき、ついには足が進まず座り込んでしまう。やばいな、軽い熱中症だ。時間も大幅にかかってるし、狐穴までたどり着けるのだろうか? |
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この先の登山道は人が少ない。途中で熱中症で倒れたら遭難だ。 心配になるが、そんな時はまず食べるべし。パンを食べ、ジュースを飲んで休むと勇気が出た。予定より時間も大幅にかかってるし、このままのペースでは本当にやばい。シャツを脱ごう。 Tシャツ一枚になり、再び登りだす。涼しさが全然違う。足も動くようになった。鎖骨は、むしろ痛くなくなった。なぜもっと早く脱げなかったのだろう?まあ、良い。時間も遅いし、とにかくまずは稜線へ行こう。 樹林帯を抜けると目の前に緑の稜線が広がった。左のが三角峰のピークで、暗部が水場だろうか。 |
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右を見れば屏風のようなピークがそびえる。以東岳はどれだろうか?この辺りでは一番標高が高いからやっぱり右の一番高いピークだろうな。えらく遠いな。。。 | ||
三角峰を巻くと、遠くにオツボ峰と思われるピークとすぐ近くに暗部が見えてきた。あれ、水場なんて無いぞ。ちょっと心配になる。まぁ、とりえあず行ってみよう。 | ||
暗部に来ると、やっぱり水場はない。見ると、少し稜線から下る道がある。これかな?降りていくと、5分もかからないところに水場発見。良かった。冷たい水を飲み、頭からかぶって冷やす。 | ||
稜線まで戻って座って休む。まだ熱中症の影響が残っているのか、体がだるい。今日はテントも無いので、ビバークも不安だ。15:00までにオツボ峰に着かなかったら残念だが引き返すことにしよう。そう決めて歩き始めた。 稜線は多少の風があり、気持ちよかった。登山道の周りには花が多く咲いており、雰囲気も良い。 |
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足取りは次第に軽くなっていき、オツボ峰はだんだんと近づいてきた。これは行けるかも。 | ||
振り返れば三角峰やその向こうの戸立山の展望が見事だ。ようやく、景色を楽しむ余裕が出てきた。 | ||
登りになってもペースは落ちず、14:50オツボ峰到着。良し、以東岳に行こう。 | ||
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朝日岳縦走 2016年8月13〜15日 |