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五竜岳その1
(遠見尾根登山口〜頂上)

 やけに外が騒がしい。みんな早起きだなと思いつつ、目を開けると、なんだか明るい。すこしぼんやりした後、ハッと気付き、時計を見る。5時45分。やっちまった、寝坊だ。予定では4時30分に起きて、ゆったり準備して6時には出発する予定だったのに。

 テントのファスナーをあけて外を見る。空は雲ひとつ無い青空。涸沢を取り囲む3000mの稜線は朝日に照らされ、オレンジ色に輝いていた。素晴しく良い天気ではないか。

 辺りを見渡すと、オバチャングループが大きな声ではしゃいで記念撮影をしていた。寝ぼけ眼ではしゃぐオバチャンズを見ていると、記念撮影を頼まれた。いそいそとテントを出てシャッターを押す。うーん、今日の行動をどうしようかしらん。

 朝食を食べながら今日の予定を考えたが、結局定まらず、とりあえず用具一式を担いで穂高岳山荘まで行き、時間が12時くらいだったらそのまま奥穂、前穂と頂上を制覇し、岳沢まで下ることにした。

 食事をして再び景色を見ると、わずか30分程しか違わないのに、空は真っ青になり、稜線の色合いも変化していた。そして涸沢の紅葉した木々はその彩を増し、辺り一面に素晴しい景色を作り出していた。涸沢の紅葉は素晴しい。
寝坊した。既に山々は朝日でオレンジ色に輝いている。まーいっか。どうせ日のでは見えんから。 30分もすると、まぶしい位の空の青。涸沢に朝の光が差し込んできた。
天に聳える山々と白い岩、色とりどりに輝く紅葉。ガイドブックに載ってそうないかにも涸沢といった景色。
断崖を背に立つ涸沢小屋と涸沢のシンボル・涸沢槍。なかなか素敵ではないか。

 寝坊しても大して急ぐこともしなかったので、出発は7時30分。予定より1時間30分遅れだ。こりゃ、あとあとやばいかな。まー、朝の美しいひと時をまったり過ごせたので、ある程度は満足だが。

 まずは北穂へ。北穂への道は涸沢小屋のすぐ隣から出ている。北穂への道は基本的に急登の連続。開始早々急登、そしてしばらく行っても急登、さらに急登。まー、なんちゅーか、疲れますな。
北穂へは急登の連続。ここから基本的にはずっと急登。 キツイ坂も天気が良いのでそれほど苦では無い。もっとも、登り出しだからかもしれないが。。。

 傾斜が急なので標高もあっちゅー間に上がっていき、先ほどまでいた涸沢がずいぶん小さく見える。しばらく行くと岩がゴロゴロした場所に出る。大して危険は無いように見えるが、余裕ぶっこいていた伸二郎は浮石に足をとられ、転びそうになった。案外危険かもしれん。
急登だから高度が急に上がる。さっきまでいた涸沢ももうあんなところに。 とちゅうから岩がゴロゴロした場所に出る。伸二郎は浮石でコケそうになった。落石&浮石注意。

 ゴロゴロ岩を過ぎて少し行くと、鎖場&ハシゴ場がある。鎖は着いているが、特に傾斜がキツイとか特別危険と言うことは無く、初心者&中高年向けのもの。伸二郎は渋滞する中高年団体を尻目に横っちょを鎖を頼らずに登っていった。団体を待ってたらきりが無いでなー。

 ハシゴを過ぎると、傾斜はさらにきつくなる。今までが頑張りどころと思ったら大間違い。ここからが真の頑張りどころだ。定期的に休憩をしながら着実に進みたい。この頃になると景色も開けてきて、休憩がてら景色を見るのが楽しくなる。同じ目線に近づいた涸沢岳&奥穂、いつ見ても美しい三角峰の常念、遠く八ヶ岳や富士山の姿も見える。
見上げていた奥穂&涸沢岳もだいぶ目線の高さに近づいた。もうひとがんばりか。 長い鎖場&ハシゴを過ぎると傾斜はいっそうきつくなる。この辺からががんばりどこ。
朝は空気が澄んでて遠くの景色も良く見える。北アルプスから富士が見えるのはちょっとすごいね。 正面に常念の姿も。常念は端整な山だ。

 急登を終え、小さな尾根筋をまたぐと、やっとこさ北穂の姿が見える。まだまだ遠いように見えるが、ここからは傾斜も緩やかで、意外に早く奥穂・北穂の分岐に着く。分岐で荷物をデポして、北穂を目指す。分岐から北穂頂上は10分程度だろう。

 北穂は相変わらず大キレット、槍ヶ岳の眺めが良い。やはり、槍を眺めるなら北穂がお勧めだ。大キレットの荒々しい景観も手伝い、とてもかっこよく見えるからだ。槍を見るために涸沢から登るなら、奥穂や涸沢岳でなく、北穂がお勧めかな。
ここまでくればもう分岐はすぐ。傾斜も弱まり、気分爽快。 北穂と奥穂の分岐点。荷物をデポして北穂へレッツラゴー。
一年ぶりの北穂。前回とはことなり、ホッと充実感は余り無いが、景色は変わらず素晴しい。槍の展望バツグン。
天を突く槍の穂先。これほど特徴的な山は稀だ。まさにアルプスを象徴する存在。

 広く平らな北穂頂上はまったりムードで溢れている。槍を写す人、笠ヶ岳を写す人、お昼ごはんを食べてる人、登山話に夢中になる人など、それぞれの時間を楽しんでいるようだ。

 去年とは状況が違うが、北穂はなんか魅力に溢れている感じがする。今回、奥穂、前穂にも行ったが、個人的には北穂が一番気持ちが良いと感じた。良いね、北穂。
広く展望が良い北穂頂上はとても気持ちが良い場所。 笠ヶ岳。穂高から見るとそれほど笠って感じではないな。


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