猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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みずがき山 '05年10月



9/6
深夜1時、走り慣れた中央道を北へと進む。さすがにこの時間に高速を走るのは体にこたえる。ついにこんな時間になってしまうとは。出発が遅いにもほどがあるな。

疲れと時間からくる睡魔を振り切り、2時に豊科IC到着。下道を少し走り、本日の寝床である穂高駅に着いたのは2:30近くだった。

急いで寝床をこしらえ、車中泊。やけに冷える夜だった。明日は朝一のバスはあきらめだな。。。


9/7
車の外の音で目が覚める。時刻は6時を少し過ぎたくらい。登山ルックの人が多い。ここ穂高駅は中房温泉へのバスの停留所があり、そのバスにのる人達だろう。

かくいう伸二郎もそのバスに乗る予定だ。パンを食べ、広い駐車場があるしゃくなげ荘に向けて車を走らせた。しゃくなげ荘裏には登山者用の広い駐車場があり、しゃくなげ荘には先ほどのバスの停留所もある。

今回の目的は表銀座を槍まで縦走すること。槍からは上高地に降り、バスと電車で穂高まで戻ってくる予定だ。その間止めておける駐車場としてここを選んだのだが、最後にタクシーで戻ってこなくてはならず、ちょいと高くつく。

穂高駅近くに駐車場があるのでそこを使うのが良いだろう。

残念ながら知らない伸二郎はしゃくなげ荘に到着。既に10代近くの車が止まっている。平日だというのに、人気ですな。
準備をしてまったりすると、バスの乗車時間になったので、バス停に向かう。8:10発のバスに揺られること50分ほど、今回の登山口である中房温泉到着。

水を汲み、登山者届を出して、出発。さー、行きますか。
中房温泉から燕岳への合戦尾根は北アルプス3大急登として知られる傾斜の強い登山道。登り始めから急登、名に恥じぬ急傾斜で。
以前登った時、膝を痛めたこともあって、今回はなるべく膝に負担をかけぬ様小股で急がず登って行く。

汗でTシャツが濡れてきた頃、一つ目の休憩ポイントである第1ベンチ到着。合戦尾根は30分〜1時間おきに休憩ポイントがあって休憩のタイミングがとりやすい。よく整備されているし、良い登山道だ。
その後も急傾斜は続いたが、膝は痛くなることが無かった。歩行方法がそれなりに効果あるんだろう。膝が痛みやすい人はストックなどの道具を使うことよりも歩行方法を変えることが一番効果的だと思う。

急がず、小股で。お試しあれ。
富士見ベンチを過ぎ、急登にばててきた頃、展望が開けだし、目指す燕山荘も見えてきた。

以前登った時はガスってなにも見えなかったので、同じ道を歩いているのに、とても新鮮な気分だった。
さらに登って行くと南側の展望も開けてきた。谷を隔ててどっしりと聳えるのは今日の宿泊予定地である大天井岳。スーパー遠いね。
道が平坦になってくると合戦小屋まで近い。案内看板も登場して、いよいよあと少し。

ちょっと気になるのがこの看板のタイム。健脚な人向けの所要時間であり、ふつーの人はこんな時間でつけない。「まだつかないの?」って気分になるから短い時間を言うのはやめてほしいなぁ。
で、やっぱり7分で着くことはできず、10分かかって合戦小屋到着。

なかなかの賑わい。ほとんどの人が今日は燕山荘泊みたいで、時間的な余裕があるからか、とてもゆったり休憩していた。
トイレ前には大きく膨らんだ実をつけたナナカマド。秋の紅葉も綺麗だが、夏の赤い実もなかなか綺麗だ。
合戦小屋・合戦尾根はなんの違和感もなくその名を受け入れていたが、小屋前にある鬼の板を見てそういえば所以はなんだろうと疑問が湧いてきた。
この鬼の板の上にはそんな「合戦」という言葉の所以が気になる人の為に名前の由来が載っている。こんな由来らしい→由来。

しばしまったりした後、再び歩き出す。合戦小屋から先は今までのような急傾斜はなく、少しは楽になる。

気が付けば、燕から大天井への稜線の向うに槍の穂先が見えている。まだ燕山荘にも出ていないのに。槍ってでかいんだなぁ。
しばらくして見晴らしの良い尾根に出ると、今度は北側の展望が開ける。向うに見えている尖った頂は針ノ木岳。ずっと剱岳と間違えてたほど見事な山だ。いつかあの頂にも立とう。
燕山荘も良く見えているのだが、なかなか遠かった。傾斜はそれほどでもないのだが、これまでの疲れから足が重い。3大急登、地味に体力にきいてたんだな。。。
最後の階段を何とか登りきると、裏銀座の展望がお出迎え。素晴らしい晴天に疲れも少し吹っ飛ぶ。
そして目の前には青空にたたずむかっこいい燕岳。白砂と聳える奇岩、緑のハイマツが成す独特な雰囲気。これぞ燕岳。


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表銀座縦走(燕〜槍) 2011年9月

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