燕山荘のベンチで景色を楽しみながらしばし休憩。燕にも登っておきたかったが、出発の遅れが響き、今回はパス。また天気の良い日に登りにこればいい。 行動色を食べ、エネルギーを補給して先の行程へ。目指す大天井は限りなく遠く見えるが、目の前には槍の素晴らしい展望。この上ない登山日和。長く展望を楽しみながらの登山ができるからいいか。 |
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燕からはなだらかに下って行く。小さなアップダウンはあるが、総じて楽ちんで気持ちの良い道だ。 大下りまで来ると、大天井の姿が一段と大きくなる。大天井は100名山ではないが、個人的には100名山に含まれてもおかしくない素晴らしい山だと思う。立派な外観、頂上からの展望、どちらも素晴らしいんだけどなー。 |
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大下りでちょいと休憩したのち、名前の通り大きく下って行く。下るだけなら楽なんだけど、そのあとに登り返しがあるから辛いんだよね。 | ||
ひーこら言いながら登り返しを終えると、なだらかな道となり、ちょっとしたピークで再び休憩。だんだん休憩の回数が増えてきた。だいぶ疲れがたまって来てるみたいだ。 大天井は想像通りなかなか遠い。ずっと見えているだけに余計に遠く感じるね。 |
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いつもならアミノバイタルで最後のひと頑張りのパワーを得るのだが、買うの忘れていたので、今回は途中のコンビニで買った元気が出そうなやつ。 よくよく見ると主成分はぶどう糖とビタミンか。確かに即攻性はありそうだが、持続性なさそうだな。果たしてその効果はいかに。 |
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なだらかな道を歩き、小さなピークを再び超えると、本日唯一の鎖場登場。鎖、ハシゴがかかっている場所は危険度は低いが、そこまでの道が少し危険。西側が切れ落ちているので、そちらに倒れ込まぬ様。 | ||
鎖場を過ぎると、登り返しとなり、分岐からは大天井直下をトラバース。ここを登りきれば大天荘に着くのだが、いかんせん、疲れて進まない。 既に時刻は16:40。日も陰ってきた。登山道には先にも後にも伸二郎しかいない。ちょっぴり心細くなってきたころ、大天荘近くのケルンが見えてきた。あと少しだ。途端に元気になる。人間の心理とは面白いものだ。 |
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やっとこさ着いた大天荘のテン場からは正面に槍穂の素敵な景色。この景色の中でテントが張りたかった。だいぶ疲れたけど、ここまで来てよかったな。 | ||
テントを張ってパンを頬張ったらもう日の入り。ちょいと遅れながらも夕日撮影の為、大天井頂上へと向かう。 素晴らしい晴天だったこの日、上空に雲もなく、空が赤く染まることは無かったが、槍穂のシルエットがくっきり見えてそれはそれで綺麗だ。 |
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大天井の頂上からは今日歩いてきた稜線とその向こうにそびえる北アルプス北部の山々が美しい。今日は向うでもこの黄昏色の景色を楽しんでいるのだろう。 | ||
空があまり染まらなかったので、いそいそと頂上を後にする。頂上ではごついカメラと三脚を構えた気合の入ったカメラマンがまだ夕景撮影に没頭していた。 その視線の先に狙っているものはやはり槍だろうか? |
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テントに戻ると夕食を食べ、シュラフに潜り込む。大天荘のテン場は素晴らしく開放的で素晴らしい景色が望めるが、その分、風が強く吹き抜け、テントを揺らす。 比較的風が弱かっただろうこの日でもテントは大きく揺らされ、夜通しバタつくテントが騒がしかった。耳栓必須だな。。。 |
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表銀座縦走(燕〜槍) 2011年9月 |