テントを設営し終わったらいよいよ槍へ。久しぶりの槍は良く晴れてるし、風も穏やかでこの上ない絶好のコンディション。 5年前は山を登り始めてそれほど経験もなく、さらに積雪後の滑りやすいスリリングな状況で、結構怖かった覚えがある。天気は違えど、数年間の登山経験を積んだ今回はどのように感じるのだろう? |
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登り始めてすぐにと登りと下りの道が分かれる。基本的に左側通行。案外早くから分かれてたんだな。雪がないと目印がはっきりしていて登りやすい。 | ||
ちょっとした尾根をまたぐと傾斜の強い鎖場。ほー、なかなかの傾斜で。 しかし、全然怖さを感じない。いろんなとこ行ったもんなー。未だに地図もよく読めないし、登る時間も短くならないし成長しないなーと思っていたが、岩場/鎖場に対する度胸だけは中級者くらいにはなったんだな。 |
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頂上直下のこの垂直な2連ハシゴを登りきると頂上。山荘からわずか15分。こんなに近かったんだなぁ。 | ||
梯子を登り切ると360度のパノラマ広がる槍ヶ岳頂上。相変わらず素晴らしい景色。 頂上では5年前と同じ「ガチョンガ」ポーズ。槍っぽい? |
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頂上からはどこを見ても綺麗だ。 まずは穂高方面の景色。茶色く荒々しい尾根が続き、とても迫力ある。久々に大キレット越えてみたくなったな。 |
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西を見れば西鎌尾根に続く双六方面の山々と笠ヶ岳。次は裏銀座を歩き、この西鎌尾根を経て槍に登ってみたい。 手前右に見えるのは小槍。アルプス一万尺に歌われるあの「小槍」だ。こんなおっかないところでアルペン踊りを踊ろうなどと考えるのはクライマーぐらいか。あれはクライマーの歌だったのか? |
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西鎌から左に視線を写すと笠ヶ岳とその後ろには遠く白山の姿。 笠ヶ岳は西穂から見るととても大きく、立派だが、槍からだとそれ程大きく見えない。笠を見るなら西穂のほうが良いかな。 |
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西鎌の先に広がる双六方面の山。少し湧いてきた雲と靄が美しい風景を作り上げる。この日の頂上で一番きれいな景色だった。 | ||
東へと視線を移すと、歩いてきた東鎌尾根とその向こうに常念から蝶への縦走路が見える。 東鎌尾根に赤く見えるのはヒュッテ大槍。向うから見上げた時はそれほど標高差を感じなかったが、ここから見るとずいぶん下に見えるな。 |
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ふと気が付けば、反対側の尾根に槍の影が写っている。シルエットでも槍の穂先ははっきりとわかる。影でも存在感あるなぁ。 | ||
槍からの展望を十分楽しんだ後、下山を開始。天空の要塞のような槍ヶ岳山荘へ下って行った。 | ||
槍ヶ岳山荘に戻ってくるとテン場が満席になったと出ていた。数少ないもんなー。平日のこの日でも満席だから、休日は早めに来ないと場所をゲットできないだろうな。 槍ヶ岳山荘でテント泊を考えている人はお早めの到着が必要ですよ〜。 |
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テントに戻るとほどなく、夕日タイム。夕日はあまり赤く染まらず、雲海も出ていなかったので、それ程綺麗な夕景ではなかったが、それなりに楽しめたので満足。 夕日を写していてふと5年前のことを思い出した。降雪後でとても寒かったあの日、近くにいたカメラマンが「夕焼けは太陽が沈む時が狙い目でなく、沈んでからが狙い目だ」っていってったっけ。 あの日よりカメラの性能はアップして、三脚も持ってきて夕焼け撮影に臨んだが、あの日の写真を超えることはなかったな。写真は機材がすべてじゃないな。 |
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風が冷たく感じだし、テントに戻る。周りはすでに寝ている人も多いようだ。槍までの登りで疲れたのかな。 伸二郎も食事をとるとすぐに眠りに落ちて行った。月が明るい夜で、星はあまり見えず。月が落ちる3時頃起きて星空を撮ろう。晴れてると良いな。。。 |
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表銀座縦走(燕〜槍) 2011年9月 |