9/8 夜中に一度起き星空撮影を試みるが、残念ながら空に星は見えず。せっかく重い三脚持ってきたのになぁ。 再び寝た後、4時に起床し、食事をとる。風は相変わらずテントを揺らしているが、昨夜に比べるとだいぶ弱くなっているみたいだ。 食事を済ませると、夜明けの景色を撮りに外へ出る。すでにだいぶ明るく、またもや出遅れ感バリバリ。まーいっか、幸い雲が多く、綺麗な日の出は望めそうにないから。 |
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優柔不断な伸二郎はどこで撮ろうか迷ったが、決めきれず、とりあえず山頂に行くことにした。 山頂に向かう途中、振り返ると八ツと南アに挟まれて富士の姿が見えた。富士はどこから見てもすぐわかるな。 |
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しばらく雲に隠れて姿を見せなかった太陽も、大天井山頂手前でようやく雲から顔を出し、槍穂の稜線を照らし出した。ちょっと曇ってはいるが、今日は晴れてきそうだな。 | ||
山頂から槍穂を狙って三脚を構えるも雲が邪魔をしてあまり綺麗にならず。しぶしぶと帰ろうとしたとき、安曇野の向うに広がる景色に目を奪われた。 朝もやに霞む山々を太陽のシャワーが優しく照らす光景は神々しい美しさにあふれていた。たまにはこんなんも良いか。 |
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テン場に戻り、のんびりテントを撤収しているとすっかり雲も取れ、青空が広がってきた。背後の槍穂も夏らしい色合いに包まれとてもきれいだ。 今日は手前の稜線を歩き、あの槍の頂に行く。だいぶ遠いが、この景色があれば頑張れそうだ。 |
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大天井から槍へはまず大天井の西南斜面をトラバース気味に下ることから始まる。 傾斜はなかなか急で、重荷を担ぐ足には少しキツイ。 |
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やがて傾斜は緩くなるが、ちょっとしたハシゴや道幅が狭い部分があり、案外気が抜けない。 | ||
やがてガレた斜面になると、ほどなく燕からの道と合流しする。正面には大天井ヒュッテと牛首展望台。牛首展望台は登り返しがきつそうだが、地図に書いてある通り、とても展望がよさそうな場所にある。 | ||
大天井ヒュッテのベンチでしばし休憩したのち、再び歩き出す。稜線を行くかと思っていたら、しばらくはあまり展望の利かないトラバース。 | ||
しばらく下った後、ちょいと登り返すと稜線に出る。この場所の名前は「ビックリ平」。稜線に出たら槍穂の展望がどどーんと広がってびっくりするからこの名前が付いたのか? | ||
稜線に出たら左右の展望が開け、表銀座の本領発揮。 | ||
特に槍の眺めは素晴らしい。こんな展望がずっと続くんだから表銀座は人気が出るわけだ。 | ||
東を見れば大天井から常念へと続く縦走路が見える。去年は向うを歩いたっけ。視線をやや南に向けると常念がとても美しい。 ここから見る常念はたおやかで女性的だ。蝶ヶ岳からの縦走路から見る男性的な景観とは正反対だ。一つの山でも見る角度によってだいぶ印象が異なる。これもまた山の楽しみ。 |
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赤岩岳のちょっとした急登を終えると、登山道は東側斜面をトラバース気味に進む。視線の先には前穂。槍に負けず劣らず綺麗だ。 | ||
途中、ちょっとした痩せ尾根のナイフリッジがあるが、高度感・危険度はそんなに高くないので注意していけば問題なし。 小さなアップダウンをしながらトラバース道は続き、やがて正面に穂高連峰の美しい山容と赤い屋根の西岳ヒュッテが見えてくる。なんだか素敵な雰囲気だ。 |
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西岳ヒュッテに着くと、冷えたジュースでのどを潤す。こんなになっちゃんがうまいと思ったのは初めてだ。 目の前に槍の大展望を眺めながらパンをほおばる。なんと贅沢な時間。西岳ヒュッテがこんなに良い場所だなんて知らなかったなぁ。、 |
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表銀座縦走(燕〜槍) 2011年9月 |