野口五郎からは真砂岳分岐までは下りが続く。真砂岳のピークも巻くので楽だ。真砂岳分岐手前で振り返ると先ほどまでいた野口五郎の白砂の頂が結構遠くなっていた。下りは早いもんだ。 | ||
野口五郎で前を歩いていた3人組は真砂分岐で竹村新道に曲がって行った。湯俣山荘に下って高瀬ダムへの長い道を行くのか。頑張ってくださいな。 | ||
相変わらず寒い稜線歩きだが、真砂分岐から少しの間は稜線の東側を行くので風裏となる。風が無くなった途端、太陽の暖かさが身に染みて、フリースを脱ぐ。それでも少し暑い位。風の影響はでかいなー。 ここから東川乗越手前まではハイマツの緑、遠くに見える鷲羽の稜線が美しい。ぽかぽか暖かく、景色を見ながらの楽しい稜線歩き。風が無いって素敵だ。 |
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少し進むと東側が崩れ落ちた場所がある。道幅も少し狭くて踏み外さないように少し注意かな。 | ||
崩落地を過ぎたあたりから岩場が多くなる。特に難しいところはないが、雪がついているところがグリップが利かず、結構気を使った。 | ||
岩場付近から再び西風にさらされるようになり、寒さが戻ってくる。風は朝方だけと思っていたが、こうも長く冷たい西風が続くとは思いもよらなかったな。 東川乗越で風裏でしばし休憩。鼻水が止まらなかったのでパンを食べた後、風薬を飲んで出発。もう、鼻の下が荒れて痛い。冬みたいだな。。。 東川乗越の向うには鷲羽の屏風のような東壁。相変わらず綺麗だ。 |
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東川乗越の登りかえしで身体が暖かくなるかと思っていたら、大して暖かくならず、再びフリースを着込む。今日は本当に寒い一日だ。 ちょいとピークまで登りかえすと目の前には荒々しい崩落地。西側を少し巻き気味に続く登山道は安定しており、注意すれば問題ない。 |
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やがて正面には壁のような斜面の上に水晶小屋が見えてくる。水晶小屋まであと少し。頑張りまっしょい。 | ||
きつそうに見えた水晶小屋への急斜面は案外そうでもなく、すんなりと水晶小屋到着。すでに小屋閉めしていたので小屋の裏手の分岐で休憩。目の前には槍の姿。ここは風裏で眺めも良くて休憩には良いところだ。 | ||
分岐に余分な荷物をデポして水晶の頂に向かう。空はどこまでも晴れ渡り、晴天の頂上はもらったようなもの。嬉しい気持ちで水晶へのなだらかな道を進んでいった。 | ||
水晶への登りは途中からけっこきつくなる。長い裏銀座を歩いてきた両足が疲れを見せてちょっと進んでは休憩する。風裏になったので途端に暑くなり、この日初めてカッパを脱ぐ。 | ||
岩場を登って行くと晴れ渡った水晶岳頂上到着。一年越しの希望がかなってとてもうれしい。 | ||
ようやく風も弱くなり、空気は冷たいが少し暖かさが戻ってきた。いい気分で360度の展望を楽しむ。 目の前には雲ノ平の向うに黒部五郎。カール近いの山容がとても印象的だ。 |
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西にはどっしりした薬師岳。ここから見るととても大きな山だ。薬師は頂上からの展望を十分に楽しめなかったのでいつかリベンジしたいな。五色が原も行ってみたいし、次は室堂から縦走かな。 | ||
北には赤牛へと続く稜線。赤牛はどこからでも遠いし、頂を踏むことが無いかもなー。 | ||
視線を少し右に移せば歩いてきた裏銀座の稜線。良く歩いたな。 | ||
水晶からの眺めで一番印象的だったのは鷲羽、槍の景色。ダイナミックな鷲羽への稜線と端正な槍の組み合わせがとても素敵なんだ。槍はどこから見ても絵になる山だな。 | ||
ようやく暖かになったこともあり、1時間近くも頂上でまったり過ごした。せっかく稼いできた時間の貯金が無くなってしまったが、まー、仕方ない。時間がかかるのはそれだけ良い景色に出会ったってことだから。 |
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裏銀座リベンジ 2013年10月 |