朝4時30分に目覚める。テントの外は既に明るい。ファスナーをあけて外を見ると素晴しい快晴。利尻は朝日が後光のようになっており、バッチリ歓迎ムードだ。よっしゃ。 朝食を食べてのんびりしていると船が数隻あつまってきてなにやら漁をし始めた。水中を見ながら何かをしているところを見るとどうやらウニ・ナマコ漁みたいだ。こんなに港のそばで漁をしてるんだな。 |
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朝一の放送と供に漁が始まった。お目当てはウニか? | 快晴の元、朝日に輝く山容。天気は文句無しだ。 |
朝食を食べしばらくウダウダして、いざ登山に出発。登山口である見返台公園までバイクで行き、着替えを済ませいざ出陣。 今回の登山道(沓形コース)はあまり利用者がいない為、途中まで登山道の状態が悪かったりして結構苦戦したが、途中から眺めも良く快適な登山となった。頂上も晴天で360度の展望を楽しんだ。なかなか良い登山だったな。 |
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本日の登山口である見返台公園。ここから10分程で展望台がある。眺めは良いそうな(伸二郎は行ってない)。 | ガス巻く尾根道。でも頂上では必ず晴れる。晴を信じてレッツラゴーだ。 |
三眺山より間近に迫る頂上を眺める。なかなかの迫力だ。最北端の百名山はその厳しい気候条件を現すように荒々しい。 | |
利尻岳山頂より眼下の絶壁と登ってきた沓形稜線を望む。標高1700mとは思えぬ迫力だ。 | |
利尻岳からの下山は行きと違う鴛泊コースから下山した。ながーい下りを終え、ようやく麓の鴛泊の街に下りてくるとバス停を目指した。行きと異なる場所に下山する為、バス&タクシーで登山口までもどる必要があるからだ。 バスは途中のキャンプ場の人から14時台にあると聞いている。時刻は13時45分、バッチリじゃないか。余裕を持ってバス停に向かっていた伸二郎だが、思わぬ刺客が現れた。 「お兄さん、あっちで祭りをやってるよ。時間があったら寄っていったら。」 声の主は地元鴛泊町のオバチャンだった。 「ああ、じゃあよってきます。」 と伸二郎は二つ返事で祭りの会場へと向かった。基本的に断れない性格なのだ。 祭りは「うにうにフェスティバル」というもので、その名の通り、利尻特産のウニを味わうというものだ。実は伸二郎はウニが嫌いだ。生ウニを美味しいと思ったことが無い。 そんな伸二郎にとってはまったく意味の無い祭りだったが、何を血迷ったか、「今日は食えるかもしれん」と焼きウニと生ウニを注文してしまったのだ。しかも生ウニにいたっては1個と注文したのに屋台の兄ちゃんが間違えて2個も渡してくれた(ちゃんと2個分の料金を取られた)。 で、結果どうだったかというと。焼きウニも生ウニも食べることが出来ず、同じテーブルの人にあげることに。。。 やっぱり、俺はウニが嫌いだ! |
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鴛泊の町はうにうにフェスティバルで盛り上がっていた。みな美味しいと海産物を食べている。 | 焼きイガイと焼きノナ(馬糞ウニ)。このほかにも生ウニに挑戦したが、結局どれも食べれず。やっぱウニが嫌いだ。 |
ウニの嫌な味が残る中、再びバス停に向かい歩く。といっても実は場所が分からないので、セイコーマートで聞いてその場所に向かった。バス停はすぐ近くにあり、問題なく着いたが、時刻表を見て驚いた。 バスの発車時刻は14時22分、そして現在の時刻は14時36分。。。ぬぉー、乗り遅れたー!そして次のバスは3時間後!!! うにうにフェスティバルに立ち寄らなければ余裕で間に合っただろう。しかも立ち寄ってウニがやっぱり食べれず、結局何も食えんかったときたもんだ。あのオバチャン、なんていいタイミングで俺を誘ってくれたんだ。やるな。。。 沓形まで12km歩く気にもなれず、タクシーで帰る気にもならず、3時間後のバスを待つことにした。田舎の交通機関は甘く見ちゃいかんね。 |
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最北の離島を甘く見ていた。公共交通機関は激不便だ。しっかりとバスのダイヤは事前に把握しておくべし。 | ホントニこいつにはやられたよ。とんだうにうに祭りだった。まー、印象に残る思い出になったからいいとするか。。。 |
激暇になったので、昨日登ったペシ岬に再び登る。昨日とは異なり、海の青がキレイだ。白い灯台も良く映える。 展望台の表示板も海に映えるね〜と思っていたら、下になんか書いてある。どれどれと見ると、ここから見える場所が載っている様だ。それによるとなんとサハリンまで見えるとか。どこだサハリン?と海を見るが、どれかわからん。たぶん見えてるからいいとするか。 |
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暇なので昨日に引き続き、ペシ岬に行くことに。ペシ岬はなかなか最北間近の島っぽくて良い雰囲気だ。 | 昨日とはことなり、海の青がとても印象的。白い灯台はやっぱ青い海にあってこそ映える。 |
いんやー、昨日も見たねー。そういえば下になんか書いてあるな。 | ありゃま、サハリンまで見えるのか。たぶん、この日も見えてたと思うが、どれか分からんかった。 |
ペシ岬を下りて鴛泊の港で土産物を物色する。色々見るが、あまりいいものが無い。基本的にお菓子は稚内市内で作ったものしかなく、「利尻名物」と書かれていても利尻製で無かった。唯一、生の海産物だけは利尻産があるみたいだが、あんまり買う気になれない。 しゃーないので稚内産のお菓子で妥協して買い物を済ます。 17時にフェリーが着いた後、17時20分、鴛泊の港にようやくバスが来た。「長かったぜ」と思いつつ乗り込んだ伸二郎に驚くべき事実が判明した。バスの運ちゃんによると、沓形までは南周り(すごく遠回り)で行くらしく、1時間もかかるとのこと。さらに料金は1750円もかかるときた。 「そんなんだったらタクシーで行ったほうがいいじゃん。」伸二郎はそれを知ってすぐにバスを降りた。タクシーの運ちゃんに話しかけようとしていたら、ライダーらしい人が既に話している。横から聞いていると沓形までは3400円とのこと。それを聞いてライダーは迷っているみたいだった。 伸二郎は「2で割ればバス代と変わらんじゃん」と思い、「乗り合いしませんか」とライダーに話しかけた。ライダーもありがたいといった具合に乗ってきた。こうして、3時間バス待ちをしたあげく、結局タクシーで沓形に行くことになった。ま、そんなもんでしょ。 ライダーはハーレーのスフティルに乗っている岐阜の人で、バイクを稚内に置いてきたとのこと。利尻の公共交通のあまりの不便さ、値段の高さにバイクを持ってこれば良かったといっていた。確かに、自分の好きなペースで自由なところに行けないのは不便だもんなー。 沓形まで乗り合いした後、ライダーさんと別れ、さらに見返台地までタクシー(1650円)で行き、マイバイクの元へ。沓形キャンプ場にもどり、雲ひとつ無い利尻岳をパシャリ。さらにキレイな夕焼けを見て、食事を済ます。今日は色々あったなー。。。 |
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フェリーの最終便が港にやってきた。考えてみればバスとフェリーはおなじくらいの本数だな。 | 沓形にもどり、すっかり雲が取れた利尻と一枚。夕方は大気が安定して雲が取れやすい。 |
沓形キャンプ場のすぐ近くより日本海に沈む夕日を写す。海に落ちる夕日はとても穏やかだ。 |
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