猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
車での観光記録と愛猫の紹介。

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出発〜猪苗代湖
(最北の離島へ)


 桃岩はその名の通り、桃に似た巨大な岩で伸二郎の中では礼文島で一番有名なスポットだった(桃岩荘という有名なYHもあるしね)。そんな桃岩を眺める展望台が桃岩展望台である。読んで字のごとく、そのまんま。

 駐車場から桃岩展望台まではちょっとした遊歩道になっており、遊歩道脇には色とりどりの高山植物が咲いている。既に花の時期を過ぎたものも多くあったが、それでも多くの花が咲いており、なかなかキレイだ。

 展望台までは駐車場から10分弱。展望台からのは断崖の元地海岸の眺めが素晴しい。なんちゅーか、ダイナミックだ。礼文=花畑という印象を抱いていた伸二郎はかなりびっくりだ。この景色で礼文の印象がガラッと変わった。礼文はダイナミックだ!
桃岩展望台駐車場から展望台までは花に彩られた道。ちょっと時期を過ぎていたかな。見ごろは7月か。 桃岩展望台。眼前に迫る桃岩と元地海岸へと続くダイナミックな景色が眺められる。
断崖となって落ち込む海岸線と緑の大地、どっしりとたたずむ桃岩。想像も出来なかったダイナミックな景色が広がる。

 桃岩を眺めるには色々あるが、先ほどの桃岩展望台とそれと反対にある猫台桃台という展望所からが主要なところ。猫台桃台へはトンネルを通り、元地海岸へ抜ける道を桃岩荘方面へ向かう。

 猫台桃台への道からの眺めも豪快そのもので、目の前には桃岩が先ほどに増して巨大な姿で迫ってくる。桃岩展望台からだけではもったいないな。
トンネルを通り、桃岩の裏手に出る。とても迫力ある道が猫台・桃台まで続く。 元地海岸はとても厳しい条件にある。冬はどうしてるんだろう?冬以外の季節だけ住んでいるのだろうか?

 猫台桃台からの桃岩はまさに「桃」岩だ。桃岩展望台からは大きな岩としか感じないが、こちらからは確かに桃っぽい突起が頂上にある。なるほど、桃岩はこっちにこなければ真の姿(そうなのか?)が分からない訳だ。どこでも行ってみるもんだねぇ。

 ちなみに、猫台桃台の「猫」のほうであるが、大して猫っぽくない。ちょっと強引な印象を受ける。言われてみれば猫っぽい気もしなくも無いが、猫を愛する伸二郎としてはもうちょっと納得がいかないな。

 あと、有名な桃岩荘は猫台桃台から200mほど進んだところにある。まさに断崖の海岸線の真っ只中にあるので、ただ泊まるだけでも十分楽しめそうだ。(泊まる気にはなれないけどね。)
猫台・桃台より眺めた桃岩。言われてみれば確かに桃に見えるような。。。
猫岩。ちょっと例えに無理があるような。。。 猫台・桃台のすぐ近くには桃岩荘がある。桃岩荘はすごい場所にあるもんだ。

 香深の港に戻り、昼飯を食べる。選んだのはホッケのちゃんちゃん焼きの元祖「千鳥」だ。少し昼のピークを外したつもりだったが、お盆フィーバーでかなりの混みようだった。伸二郎が頼んだのはもちろん、ホッケのちゃんちゃん焼き定食(1400円)だ。

 しばらく待つと味噌とネギが乗った生のホッケが出てきた。ホッケのちゃんちゃん焼きは自分でテーブルにある網でホッケを焼くというもの。と言っても店の人がいいよって言うまで待ってるだけなんだけどね。

 店の人が食べごろですと教えてくたので、さっそく食べる。うーん、想像とだいぶ違う味だ。香ばしいとかでなくて、とてもしっとりとして柔らかい感じなのだ。あの干物のホッケからは想像できない味噌の甘さと身の柔らかさ。ホッケのイメージを根底から覆すな。どっちが好きかと言われれば干物のホッケと答えるが、ちゃんちゃん焼きも有りだな。
香深にある食事処「ちどり」。ホッケのちゃんちゃん焼き発祥の店だとか。 普段食べている旨味が凝縮された干物とは異なり、とても柔らかい味がする。身も柔らかく、崩れやすい。

 食事を終えると店の前の港をしばらくぼんやり眺めていた。船から水揚げされた魚を仕分けているようでそれを狙ってカモメが様子を伺っている。漁港の人は慣れたようであまり追っ払おうとしない。そのためか、見ている間だけで2匹もゲットしていた。なかなかやるね。

 食事の後は礼文島探索の続き。桃岩展望台近くから始まる礼文林道をのろのろ走る。礼文林道は尾根と笹野原を走る未舗装路で尾根道は結構眺めが良い。未舗装と言ってもスピードを抑えればオンロードでもいけるような道だ。

 尾根道を終えると展望が聞かなくなり、つまらない。尾根道を楽しみ、後は流すような感じで礼文林道は楽しむのが良いかな。
漁港で魚を狙うカモメ。苦労した甲斐あって、かなりのゲット率みたいだ。取られても漁師はおおらか。慣れか。 礼文林道は桃岩側からしばらくは展望の良い尾根道で良い。後半は展望無くつまらんので尾根道を楽しみましょう。

 礼文林道を走り終え、島の東海岸を走る道道40号にぶつかる。道道40号は礼文の東海岸を南北に貫く主要道かつ島を南北に移動できる唯一の道路だ。

 島の西海岸と異なり、おだやかな海岸線を走る道でのんびりした景色が多い。所々で昆布を干す姿を目にすることができる。じつは礼文島は高級昆布の産地で特に香深のものは質が良いんだとか。お土産にいいかもね。
香深井から北は細い海岸線。西海岸に比べ、とても穏やかな海岸線だ。 この時期は昆布漁が盛ん。特にこの香深のものは質が良く、高級品だとか。

 この日の宿泊地は島の北にある久種湖という湖のほとりにある「久種湖畔キャンプ場」だ。平坦で広く、キレイな芝生のサイトで料金は600円だ。歩いて10分弱のところに銭湯もあり、なかなか使い勝手が良い。

 テントを設営して島の北端、スコトン岬へと向かう。スコトン岬は礼文島最北の岬で、明日の歩行コースのゴールと決めている場所だ。実際に言ってみた感想は「とても寂しげなところ」。宗谷岬のような観光地でもなく、人もかなり少ない。やはり、最北の離島だねぇ。
この日の宿泊地である久種湖キャンプ場。よく整地された広い芝生サイトがとても良かった。トイレ・炊事場キレイ。 礼文島最北端・スコトン岬。宗谷岬と異なり、人も少なく、寂しげな雰囲気。沖に見える島はトド島。トドが来るとか。

 寂しげなスコトン岬を後に次に向かったのは海の青さが印象的だといわれる「澄海岬」だ。澄海岬までの道はこれぞ礼文といった笹野原の道で、晴れれば緑がまぶしいくらいだ(曇っていたこの日はどこか寂しげだったが。。。)。

 途中で無数のレブンガエル(工事現場にいたカエル形の支柱。伸二郎が名づけた)に歓迎され、ムードも高まったが。。。
礼文島は厳しい気象条件と大規模な山火事により、笹野原が多い。晴れた日は緑がまぶしい位にキレイだろう。 カエルカエルカエル。工事現場に生息する大量のカエル。愛らしくてなかなか良い。やるな礼文。

 ちっともキレイでない。海は青でなく灰色だ。美しい海でなく、寂しい海が広がっていた。うーん、やはり、海は晴れた日に見るもんだな。。。

 要塞のように固められた漁港の堤防を横目にキャンプ場への帰路に着く。「ま、カエルにあえただけでも良しとするか。」。
要塞のようにそそり立つフェンスが冬季の気象条件の厳しさを物語る。 澄海岬(すかいみさき)。文字通り澄んだ青い海を想像していたが、曇り空では海も曇っていた。残念。

 キャンプ場に戻り、風呂に入りに行く。訪れた町立船泊湯は昔ながらの銭湯といった具合でシャンプーや石鹸も置いていないところだが、体が洗えて、湯船に疲れれば十分。390円と値段も昔ながらだし、満足。そして何よりも可愛いニャンコにあえたので大満足だ。ありがとね船泊ニャンコ。
キャンプ場から歩いて10分程の船泊湯。古い銭湯で、設備は期待できないが、汗を流すには十分。390円。 船泊湯のアイドルニャンコ。おかげで楽しく過ごせた。ありがとう。

 キャンプ場に戻るとテントの近くでファミリー軍団が宴会を繰り広げていた。かなりうるさかったので、強風の中頑張ってペグダウンをしたテントを撤収し、引越しをすることにした。ファミリーはいつもうっとおしいぜ。

 久種湖畔キャンプ場は芝生地だが、意外に地面は硬く、100均で買ったスペシャルハンマーがぶっ壊れてしまった。強風のこの日ペグダウンせずには寝られない(既に吹っ飛んでるテントもあるし。。。)。

 近くを見ると外で酒を飲んでるキャンパーがいる。こりゃいいとハンマーを借りに行くと、O.Kとのこと。ありがたく頂戴してペグダウン完了。ハンマーを返しに行くと、一緒に飲もうと誘われたので飲むことに。

 ハンマーを貸してくれたのは同じ愛知県に住む883さん。今年ライダーデビューした人だ。デビューがハーレーだなんてちょっとうらやましい。もう一人は東京から来ていたCBさん(CB1300乗り)。CBさんはとても面白い人で、お二人のおかげで楽しい夜が過ごせた。お二人ともどうもです。


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