猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
車での観光記録と愛猫の紹介。

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熊本城、天草

 5月1日
朝、雨の音で目が覚める。ずいぶん激しく降っているようだ。今日は景色が見れんなーということで、めづらしく温泉に行くことにする。行ったところは阿蘇内牧温泉にある入船という温泉だ。

今回は風呂を独占できる家族風呂というものに入った。家族風呂は1部屋ごとに風呂があり、50分いくらといった形で貸し切れるお風呂で温泉に家族や恋人と一緒に入りたいといった人に向いている。風呂桶は大きくないがまーしかたないかな。あとはこれが風景の見える露天なら言うこと無しなんだけどな。などとぶつくさぶつくさ考えて一日終了。雨の日はなーんもすること無し夫です。
阿蘇内牧温泉にある入船の湯。ちょっと奥まったところにあるので温泉マップなりで確認したほうが良い。 中はレトロな感じ。実際古いのかはわかりませんが。 この日入った風呂桶は石でできてた。

 5月2日。
雨は上がっていたが、曇っている。こりゃ雲海見れるかもと思い大観峰にいくがホワイトアウト。阿蘇山どころかすぐ先も見えない。これだけ見えんかったら諦めがつく。すぐに大観峰を後にミルクロードを熊本方面へ。

 朝のミルクロードはとても空いていたが霧で見えにくかったのであまり飛ばすことはできなかった。ちょっと不満な気分になりかけたころようやく雲が取れ景色が見れるようになって来た。去年は気づかなかったがよく見ると反対側の外輪山にも道路が走っているではないか。しかもなかなか景色の良さそうなところを。あちら側はあまり紹介されていないが、あっちもかなりよさげ。いつか走ってみたいねえ。
大観峰。見事なくらいにホワイトアウト。 霞の向こうに反対側の外輪山が。ここでは分からんがなかなか良いところを道路が走っている。

 ヘタレは旅行に行くとき、都市の名所にはめったに寄らない。街はバイクで走るには向かないからだ。しかし、今日は曇り。景色もきれいに見えない。ということで曇りでも楽しめる熊本城に行くことにする。熊本城は熊本市内の中心部にあり、一本道に慣れてきたヘタレはちょっと道に迷いながらの到着。いやーなんせ路面電車が走ってたもんで道がわかりづらくてねぇ。。。

 そんなわけで到着した熊本城は日本三名城に数えられる立派な城。この城は武者返しと呼ばれる美しい石垣で有名だ。その武者返しの上に立っている城は天守閣でなく宇土櫓いうものでなんだか天守閣より立派な感じもする。熊本城は一度火災で焼失しており、現在の天守閣は昭和に復興されたものであるが、この宇土櫓だけは焼けておらず、昔からの姿を保っている。
美しい曲線を描く武者返しと呼ばれる石垣と宇土櫓。

 天守閣に入るには入場料として500円が必要だ。天守閣はまあ立派だが、想像していたよりは少し小さく感じた。熊本城は別名銀杏城と呼ばれるが、なんで銀杏なのかはちょっとわからんなー。

 城の中は日本各地にある城と同様、史料館といった感じだ。ヘタレは美術館や史料館といった類のものがあまり好きではないので早々に最上階まで行き熊本の街を眺めて城を出る。
熊本城はこんな感じ。何でカラス城でないんだ? 天守閣最上階より。城は緑がいっぱいだねえ。

 城を出て駐車場に向かおうとする途中猫を発見。芝生の上にずでーんと寝とるその姿は熊本一の可愛さ。城より何より虎がいちばん良いぞよ。熊本の虎ファンがなでているのを脇で待ち、いなくなった隙に近寄り写真をぱちり。その可愛い姿をレンズに納める。そしてなでる。満足。良いでないか熊本。
熊本城の虎ちゃん。ずでーんと寝そべるその姿は熊本一!

 今日のメインは天草パールロードだ。天気は昼から晴れる予定だが、なっかなか晴れてこない。そのせいだろうか、ぜーんぜん景色がつまらん。なんだか橋が架かっているだけで特にこれといった感想も無い。天草松島が見渡せる千巌山という場所に登り、島を見渡してもこれといって感動も無し。天気のせいなのかなー、ちょっと期待はずれ。

 この後、道の駅有明で昼飯に海鮮丼を食べる。特に天草の幸といった感じもしなかったが、ふつーに美味しかった。
曇り空ではヤシ並木もどこかさびしげ。 1番目の橋。この辺りを通ったときは少し期待できるかと思ったんだけどな。
千巌山より天草松島を望む。もうひとつかな。 道の駅有明で食べた海鮮丼。ふつーに美味しい。
 昼飯を済ませた後、これ以上海沿いは退屈かと思い内陸を走る。このころからついに空に太陽が照り始め景色の色が濃くなる。新緑の山はきれいな緑で彩られ、気分爽快。内陸を走ってよかったなーと実感しながら走る。

途中で再び海に出るとなんと荒々しい海岸線が広がってるではないか。こりゃかっこいい。海も捨てたもんではない、というか海のほうがキレイではないか。

 実にキレイなので少しルートと逆方向に走り景色を味わう。後で分かったことだが、天草で一番美しいのは天草町や牛深市の外海に面した部分だ。この辺りは迫力のある海岸線と歴史ある教会があり、行っておくべき場所らしい。天草=橋渡りなどと勘違いしていた自分がちょっとバカくさい。
天草町はとても海岸線の美しいとこ。

 しかしこの日はそんなことも知る由も無く、出会ったキレイな海岸線に感動し、満足に走る。やがて海岸線は穏やかになり、のんびり感を味わいながら流していると、海側になにやら不思議な物体が。

 近づいて見るとガンダムに出てきそうな面白いヤツ。ザクにもやられそうなその面白い物体はついにその正体を暴くことはできなかった。いったいなんだろね。
苓北町のサンセットラインはのんびりした道。 ガンダムにでてきそうなロボット?面白いヤツです。

 この日は島原のユースに泊まることになっていたので鬼池港より島鉄フェリーで口之津へ渡る。この航路は1時間おきに船が出て、対岸まで30分くらいで着くのでなかなか良い。料金もバイク+人で1040円(750cc未満の例)と安く、天草から島原に行くときはここがいいと思う。

 口之津町についた後、海岸線を行こうかちょっと迷ったが、山の中を走るR389を選択。R389は中速コーナー中心のワインディングで、一部の狭いところを除きとても面白い。周りの風景も段々畑があったりとなかなかよろしい。良い気分で走るとやがて雲仙につく。雲仙は温泉地で道路沿いの噴気孔からは白い蒸気がもうもうと出ている。ちょうど夕方に訪れたこの日はなかなかの雰囲気だった。

 このあとR57を通り島原市へ入り、19時過ぎに島原ユースへ。部屋に荷物を置いてると夕食を食べてる人がいる。うらめしそうにしてると、今からでも夕食が用意できるという。腹が減っていたヘタレは外に出て食べる気にもなれず喜んで夕食を頼む。今回の旅も名物を食べず終いになりそうだなあ。。。
島鉄フェリーは1時間に1本。所要30分。 雲仙は蒸気あがる温泉地。



ツーリングデータ
阿蘇
〜熊本
熊本
〜天草
内牧温泉
場所 熊本県阿蘇市
特徴 阿蘇市の北部、外輪山の麓に広がる温泉地。大きなホテルから小ぢんまりしたお風呂屋さんまで様々なものがある。
リンク http://www.aso-domannaka.com/spa/spa.html
熊本城
場所 熊本県熊本市本丸町
特徴 日本三名城の一つに数えられる。武者返しと呼ばれる美しい曲線の石垣と黒い外観が特徴。別名「銀杏城」
料金 入場料500円。駐車料金(バイク)は150円位だったような。。。
リンク http://www.kumamotonet.jp/siro/
天草パールライン、ロザリオライン、サンセットライン
場所 熊本県天草郡
特徴 天草地方を走る国道266で5つの橋を渡る部分を天草パールラインと呼ぶ。また、天草パールラインを過ぎて苓北町までの国道324号線をロザリオライン、それより先天草町内を走る国道389号線をサンセットラインと呼ぶ。お勧めはサンセットライン。外海のダイナミックな景色が楽しめる。
リンク http://www.town.amakusa.kumamoto.jp/
道の駅有明
場所 熊本県天草郡有明町
特徴 国道324号沿いにある道の駅。道の駅の目の前は海水浴場となっており開放的な眺め。温泉施設を併設しており、夏には活躍しそう。
リンク http://www.qsr.mlit.go.jp/n-michi/michi_no_eki/data/19/ariake.htm
島鉄フェリー
特徴 天草郡五和町鬼池と雲仙口之津を30分で結ぶフェリー。45分〜1時間に一本の割合で便がありとても便利。値段も安くなかなか良い。
値段 バイク(750cc未満)680円+人360円=1040円。
リンク http://www.shimatetsu.co.jp/





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