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みずがき山 '05年10月


16時。そろそろ夕焼けの時間だ。まだ日があるが、外はかなり寒そうだ。出たくないな〜。

しかし、せっかくここまで来たのに夕日を見なければ夕焼けファンクラブ会員の名が泣く。必ず見てやる。ふんぬー!!!

気合一発、テントを飛び出す。外は寒かったが、想像していたほどではない。これはいける。

小屋前の急登を行くと身体も暖まってきた。ガレ場の展望地に着くと先ほどまで谷に溜まっていたガスもすっかり取れ、ますます良い眺め。いやー、来て良かった。
頂上に着くともうすぐ日が落ちそうで、空はトワイライト色に包まれていた。看板もいっそう立派に見える。
八ヶ岳はシルエットになっていた。うっすら光る稜線と水平線の柔らかな色合いが美しい。
そしてこの山を忘れてはならないだろう。日本最高の高さであり、最高に端整な容姿を持つこの山を。
夕焼けの空にひときわ美しく聳えるその姿はまさに日本一。富士山。いつ見ても美しい山だ。
そして夕日は北岳の横に静かに沈んでいった。一人しかいない頂上には静かに夜が訪れようとしていた。
頂上から下山途中でもやはり富士が気になる。幾重にも重なった奥秩父の山塊の向こうに聳えるその姿はやっぱり素敵だ。
ついついまたアップで撮ってしまう。しつこいって?でもしゃーないんだよ。富士がかっこよすぎるから。

奥秩父の山とのマッチングも最高でしょ。
最高の夕景に満足して小屋へと向かう。稜線では雲が谷から尾根を越え、流れていった。明日にはちゃんと全部越え終わってるかな?


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