ちょっぴり寒い夜はなかなか長かった。1.5時間ごとに目が覚め、そのたびにペットボトル湯たんぽを暖め直し、ふたたび寝ては起きるを繰り返す。 -10℃ならまだ快適に過ごせると思ってたらちょっと甘かったみたいだ。次は必ず銀マットを追加してやる。 そんなかんなで夜が更け、4時になり、起きる。が、うかつにもここでまさかの2度寝をしてしまい、起きたら6時前。いかん。寝坊した。。。 常に準備の遅い伸二郎は起きてから出発まで2時間はかかる。 で、出発したのはやはり8時。計画から1.5時間遅れだ。この出発の遅れがあとあとの行程で響いた。 今日は雁坂峠まで縦走してそこから広瀬に下る予定だ。まずは甲武信小屋前からまき道を破風山方面へ。 |
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このまき道で驚いたのがシャクナゲが沢山あったこと。こんな高所で、こんな季節でも枯れないなんてすごいな。 甲武信岳は徳ちゃん新道でもそうだったが、シャクナゲがとても多い。花の咲く頃にはさぞかし綺麗なんだろうな。 |
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そんなシャクナゲの群生地を過ぎると森の中の道となる。登山道は平坦だが、雪が多く思ったより時間と体力が要る。 下りでは足がズボズボ埋まり、スパッツの無い伸二郎の靴の中には容赦なく雪が入ってくる。うーん、やっぱり雪山にスパッツは必須だ。 そんな下りを苦戦しながら進むと木々が切れ、展望が広がる。ここが賽の河原だ。 |
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賽の河原からは奥秩父や大菩薩の山並み、その向こうに見える富士山が美しい。 | ||
ついついまた富士をアップ。いやー、綺麗なもんでついついアップにしたくなっちゃうね。 | ||
稜線を見ると、ガクッと下った先に破風山のきつそーな登り返しが見える。やれやれ、稜線の宿命とは言え、毎度疲れちゃうね〜。 | ||
相変わらず足をとられながらも下り、鞍部に着く。鞍部では枯れた木々が多いせいか、風が強く、雪も硬い。靴が沈み込まず楽なのだが、森の痛々しい姿は少し考えさせられる。 | ||
木々の表皮ははがされて、肌が出ている。この寒い中、これでは森がかわいそうだ。おそらく、鹿によるものだろう。 人里を追われ山に登った鹿を攻めることは出来ないが、森が枯れていくのは悲しい。保護、管理をする必要を強く感じるな。 |
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鞍部で休憩。ポカリを飲もうとすると出てこない。おかしいなと思ったら、中で凍ってた。稜線は寒いもんなー。 仕方なく、振って残っている水分と混ぜ、飲む。キーンと冷えて美味しい。まー、こうゆう飲み方もアリだな。 |
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最低鞍部には笹平避難小屋がある。ガイドブックで見るのと異なり、ずいぶん新しい。どうやら最近建て替えたようだ。 | ||
中をのぞくとずいぶん綺麗でがっしりしたつくりだ。これなら嵐でも安心だな。テン場よりよっぽど良さそうだ。 | ||
おまけにこんなお洒落なもんまであった。 薪ストーブ。いやー、素敵だ。一度泊まってみたいな。 |
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薪ストーブの薪は緊急時のためらしく、安易には使っちゃいけないとのこと。残念。でもとっても寒かったら使って良さげ。 でも厳冬期には来る気にならんが。。。 |
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ちなみに避難小屋前からはこの眺め。いやー、ホントこの避難小屋は魅力的だね〜。 | ||
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