その４　アミアン

	リールからアミアンまでの景色はとにかく雄大だった。フランスは広く豊かな国土を持ったヨーロッパでも有数の農業大国でとにかく規模が大きい。北海道の何倍ものスケールで広がる畑や丘陵地帯に驚き、魅せられた。フランスって言うと素敵な建造物やオシャレなファッション・雑貨ばかりが注目され勝ちだが、雄大な自然もかなり注目に値すると思うなぁ。

	そんな豊かな土地を通って列車はアミアン駅(Gare Amiens)へ。アミアンでは世界遺産にもなっている有名なノートルダム大聖堂（Cathedrale Notre-Dame)を目指す。「ノートルダム」ってのはパリ以外にもある大聖堂で、日本で言えば全国に善光寺や浅間神社があるようなもんなのかな？列車を降りてまず目に飛び込んできたのは「ペレ棟（Tour Perret)」。おおー、なかなかかっこいいではないか。

	アミアン駅にはロッカーも無く、荷物預かり所も無いらしいというのを事前情報で聞いており、ある程度覚悟していたが、やっぱり無く、スーツケースを引いて大聖堂に行くことになった。ちょいと重いぜ。町は明るく開放的で歩いていて気持ち良い。日曜日と言うこともあり、通りには多くの人がいて活気があふれており、それもまたよかった。

	ルネ・ゴブレ広場（Pl. Rene Goble)を過ぎたところで北に曲がると正面に大聖堂の姿が。思わず「うぉー、かっこいいー！」と叫んでしまった。想像以上にかっこいいじゃないか。

	そして想像以上にでかい。空に向かい聳える堂々とした姿に感動しまくり。なんという迫力なんだろう。

	入口は西側正面にあった。ここからの風貌はガイドブックでよく見る感じだ。堂々とした白いツインタワーはゴシックらしい繊細で尖った装飾であふれ存在感あふれる。いやいやすごいとこだ。

	ここまでスーツケースを引いてきたが、さすがに聖堂内にまであの重いスーツケースを持ってくのは耐えられんので大聖堂のお隣の建物で預かってもらった。感謝感謝。入口は建物の正面左側にあった。入場料は無料で手荷物検査も無い。建物内は神聖な雰囲気。人もそれほど多くなく、ゆったり見ることができる。

	ステンドグラスも綺麗だ。このステンドグラスの美しさはイギリスの大聖堂には無いものだなぁ。

	大聖堂の南側は良く日が入って明るい感じだった。床がモザイク柄なのがまた明るい雰囲気を作りだし良かった。

	一通り見終わって大聖堂を出ようとしたとき、母ちゃんが「ここは上に登れる」と言う。「何をバカな、ガイドブックにも一言も書いてないぞ」と信じなかったが、「絶対いける、入口の人にも聞いた」と言う。んなバカなと思いつつも入口の人に上に行けるかと聞くと「行ける」との回答。なにー、行けんのー！そら見たことかと母ちゃん。いや、すまんかったね。上に登るのは有料で5.5ユーロ。チケットは大聖堂正面入口の左側にある。チケットを購入して係員に渡していざ上へ。ちょっと狭いが、壁に手すりの役目を果たす太いロープが張ってあり、登りにくくはない。

	しばらく登って行くと外に出る。ちょうど正面のバラ窓（円形のステンドグラスがある部分）に出た。ここからは街並みが良く見える。ちょっと驚いたのが母ちゃんが結構平気で登ってこれたこと。それほど登りにくく無いとは言え、結構な高さ。71歳とは思えぬ体力、大したもんだ。

	階段はここからさらに上へと延びており、最終的に北側のタワーの屋上まで行く。母ちゃんは相変わらず元気に登って、ついに屋上に到着。下りが心配だったが、表情も明るく、大丈夫なようだ。頂上からは大聖堂の屋根の向うにペレ棟、緑あふれるアミアンの町が望めた。

	反対側を見ると眼下にアミアンのオシャレな街並み。ここまで登ってこれたものしか見れない景色に満足満足。

	階段の下りは急だったが、母ちゃんよりも疲れていた嫁に合わせてペースを落としたおかげか、地上にたどり着いた時も母ちゃんは平気なようだった。良かったよかった。その後、預けていた荷物を引取り、大聖堂を後に。振り返ると雰囲気の良い通りの向うに大聖堂が堂々とたたずんでいた。初めて見たフランスのノートルダム。想像以上に素晴らしく、感動した。素敵な景色をありがとう。

	駅に通じるメイン通りまで戻ってくると往きよりもさらに人が増えて大変な賑わいだった。途中、かわいいニャンコとも出会えていい感じ。アミアン、本当に良い町だった！

	駅に着くと、券売機でパリ行きのチケットを発行し、列車に乗り込んだ。リールから乗った列車に比べてずいぶん古い感じだった。SNCFの車両にもいろいろ種類があるんだな。。。

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イギリス、フランス旅行２０１２年ＧＷ

	リールからアミアンまでの景色はとにかく雄大だった。フランスは広く豊かな国土を持ったヨーロッパでも有数の農業大国でとにかく規模が大きい。北海道の何倍ものスケールで広がる畑や丘陵地帯に驚き、魅せられた。フランスって言うと素敵な建造物やオシャレなファッション・雑貨ばかりが注目され勝ちだが、雄大な自然もかなり注目に値すると思うなぁ。

	そんな豊かな土地を通って列車はアミアン駅(Gare Amiens)へ。アミアンでは世界遺産にもなっている有名なノートルダム大聖堂（Cathedrale Notre-Dame)を目指す。「ノートルダム」ってのはパリ以外にもある大聖堂で、日本で言えば全国に善光寺や浅間神社があるようなもんなのかな？列車を降りてまず目に飛び込んできたのは「ペレ棟（Tour Perret)」。おおー、なかなかかっこいいではないか。

	アミアン駅にはロッカーも無く、荷物預かり所も無いらしいというのを事前情報で聞いており、ある程度覚悟していたが、やっぱり無く、スーツケースを引いて大聖堂に行くことになった。ちょいと重いぜ。町は明るく開放的で歩いていて気持ち良い。日曜日と言うこともあり、通りには多くの人がいて活気があふれており、それもまたよかった。

	ルネ・ゴブレ広場（Pl. Rene Goble)を過ぎたところで北に曲がると正面に大聖堂の姿が。思わず「うぉー、かっこいいー！」と叫んでしまった。想像以上にかっこいいじゃないか。

	そして想像以上にでかい。空に向かい聳える堂々とした姿に感動しまくり。なんという迫力なんだろう。

	入口は西側正面にあった。ここからの風貌はガイドブックでよく見る感じだ。堂々とした白いツインタワーはゴシックらしい繊細で尖った装飾であふれ存在感あふれる。いやいやすごいとこだ。

	ここまでスーツケースを引いてきたが、さすがに聖堂内にまであの重いスーツケースを持ってくのは耐えられんので大聖堂のお隣の建物で預かってもらった。感謝感謝。入口は建物の正面左側にあった。入場料は無料で手荷物検査も無い。建物内は神聖な雰囲気。人もそれほど多くなく、ゆったり見ることができる。

	ステンドグラスも綺麗だ。このステンドグラスの美しさはイギリスの大聖堂には無いものだなぁ。

	大聖堂の南側は良く日が入って明るい感じだった。床がモザイク柄なのがまた明るい雰囲気を作りだし良かった。

	一通り見終わって大聖堂を出ようとしたとき、母ちゃんが「ここは上に登れる」と言う。「何をバカな、ガイドブックにも一言も書いてないぞ」と信じなかったが、「絶対いける、入口の人にも聞いた」と言う。んなバカなと思いつつも入口の人に上に行けるかと聞くと「行ける」との回答。なにー、行けんのー！そら見たことかと母ちゃん。いや、すまんかったね。上に登るのは有料で5.5ユーロ。チケットは大聖堂正面入口の左側にある。チケットを購入して係員に渡していざ上へ。ちょっと狭いが、壁に手すりの役目を果たす太いロープが張ってあり、登りにくくはない。

	しばらく登って行くと外に出る。ちょうど正面のバラ窓（円形のステンドグラスがある部分）に出た。ここからは街並みが良く見える。ちょっと驚いたのが母ちゃんが結構平気で登ってこれたこと。それほど登りにくく無いとは言え、結構な高さ。71歳とは思えぬ体力、大したもんだ。

	階段はここからさらに上へと延びており、最終的に北側のタワーの屋上まで行く。母ちゃんは相変わらず元気に登って、ついに屋上に到着。下りが心配だったが、表情も明るく、大丈夫なようだ。頂上からは大聖堂の屋根の向うにペレ棟、緑あふれるアミアンの町が望めた。

	反対側を見ると眼下にアミアンのオシャレな街並み。ここまで登ってこれたものしか見れない景色に満足満足。

	階段の下りは急だったが、母ちゃんよりも疲れていた嫁に合わせてペースを落としたおかげか、地上にたどり着いた時も母ちゃんは平気なようだった。良かったよかった。その後、預けていた荷物を引取り、大聖堂を後に。振り返ると雰囲気の良い通りの向うに大聖堂が堂々とたたずんでいた。初めて見たフランスのノートルダム。想像以上に素晴らしく、感動した。素敵な景色をありがとう。

	駅に通じるメイン通りまで戻ってくると往きよりもさらに人が増えて大変な賑わいだった。途中、かわいいニャンコとも出会えていい感じ。アミアン、本当に良い町だった！

	駅に着くと、券売機でパリ行きのチケットを発行し、列車に乗り込んだ。リールから乗った列車に比べてずいぶん古い感じだった。SNCFの車両にもいろいろ種類があるんだな。。。