その８　シャルトル

	5/1 5：30起床。今日はパリ近郊の町、シャルトル（Chartres)を観光予定。シャルトルへはモンパルナス（Montparnasse）駅からＳＮＣＦで行く。メトロを1号→12号とつなぎ、モンパルナス・ビアンベニュ（Montparnasse Bienvenue)駅へ。ここから歩いてＳＮＣＦのモンパルナス駅まで行く。ＳＮＣＦのモンパルナス駅までは結構距離がある。長い距離歩くのは母ちゃんにちょっときついかなと思っていたら、長い動く歩道があったりして、それほど疲れずに済んだ。良かった。

	ＳＮＣＦモンパルナス駅の乗り場がどこかわからなくて聞いたりして少し時間がかかったが、早めに出た甲斐あって遅れずに列車ホームへ。モンパルナスのホームは2階（日本で言うと3階）にある。ホーム階は人も発券機も多くにぎやか。券売機でチケットを発行した後、電光掲示板で乗る電車のホーム番号を確認してホームへ。

	モンパルナスの刻印機は今までの黄色のやつとちょっと違って、券を横にスライドさせて打刻するタイプだった。いろいろあるんだねぇ。

	電車はＴＥＲ。ドアが閉まっていて、緑のボタンを押して開けて入った。

	今回も2等。リールからアミアンに乗ったのと同じタイプの2階建て車両。今回は2階席に座った。1階席より少し眺めが良い。今回も人が少なくゆったりと座ることができた。

	定刻になり、列車は発車。パリ市街地を抜けると、広大な田園風景が広がった。パリ近郊のイル・ド・フランス（Ile de Franse)地域は農業が盛んで風景も和やか。このあたりの景色を見るたび、「次に来るならレンタカーでゆっくりと田舎を旅したい」と強く思った。

	モンパルナスから1時間15分、スッキリと晴れ渡る空の下、シャルトルに到着。ここからメインのノートルダム大聖堂を目指して歩く。シャルトルは小高い丘になっており、大聖堂はその一番上にある。大聖堂は駅を降りてからずっと見えており、道に迷わずに良い。

	駅から歩くこと10分ちょっと、大聖堂に到着。天に向かって聳える2本の塔がとても印象的だ。これまた素晴らしい大聖堂だ。アミアンもパリもその町を代表する大聖堂は他とは別格の美しさがある。

	まだ時間も早かったので大聖堂に入る前に一度周りをぐるっと回ってみることに。大聖堂は正面からの景観が有名だが、横からの姿もまた素晴らしい。個人的には横からの姿が迫力があって一番素敵だと思うな。

	大聖堂の正面とはちょうど反対側には静かな広場があり、そこからはシャルトルの緑豊かな町が見渡せた。ベンチもあってまったり休むのに良い場所だ。

	ぐるっと回ったあとは聖堂内を見る。聖堂内はシャルトルの特徴であるブルーのステンドグラスが広がり、明るい雰囲気。


	上部に広がるバラ窓も美しくて見ごたえがある。シャルトルはパリ市街とは異なり、人も割と少なめなのでゆったり見ることができて良い。

	大聖堂を満喫した後はお昼ご飯を食べに行く。が、調べてきたお店がことごとく休みでちょっと困った。（5/1はメーデーでフランスでは休みのお店が多い）。ちょっと困ったなーと休憩しているとかわいいニャンコが歩いてきた。ニャンコはとても人懐っこくて傍らに寄り添ったり、寝たりしてかわいさ満点だった。シャルトルは本当に良い町だ。

	かわいいニャンコと別れ、昼ごはんを食べようとぶらぶら歩く。シャルトルは雰囲気の良い通りが多くて気持ちが良かった。

	どこにしようかしばらく迷ったが、メニューがわかりやすい「La Dolce Vita」というお店に入ることにした。入ってメニューをもらって初めて気づいたが、ここはイタリアンのお店だった。お昼はフランス料理を食べようと思っていたが、まー、たまには良いだろう。注文したのは3人ともお昼のコース（Entree + Plat + Dessert　で19.9ユーロ）にした。前菜はハムとかチーズとかの盛り合わせ。量もそんなに無く、これは余裕だと思いきや。。。

	メインはガツンと量が多い。まー、他のお店もそうだし、当たり前か。伸二郎が頼んだのは仔牛のステーキとなんかのスパゲッティ。肉はぼちぼち。スパゲッティは香草がきつく、伸二郎＆母ちゃんはダメだったが、嫁には好評だった。

	母ちゃんはカルボナーラを。これは日本で食べるのと変わらない感じ。普通に美味しい。日本なら大盛りより少し多いくらい？

	嫁が選んだのは4種のチーズのピザ。日本ではあまりお目にかかれない香り・味の強いチーズが4種たっぷり乗っており、伸二郎のような臭いに弱い人はダメだが、チーズ好きには満足のいくピザだ。こちらもサイズは日本で言う2人前はあってボリューミー。

	デザートはティラミス、クレームブリュレ、メレンゲのクレームソースっぽいやつ。どれも甘さが強すぎてもう一つだったぁ。まー、たまにはイタリアンも良いけど、ここは特にお勧めはしないかな。

	お腹も満たされたあと、再び大聖堂の前に来て青空にそびえる尖塔とともに記念写真。素晴らしい大聖堂だったな。

	シャルトルの町は大聖堂以外にも素敵なところが沢山ある。町は明るい雰囲気に溢れ、歩いていて気持ちがいい。一日いても飽きなさそうだ。

	駅へ向かう途中、シャトレ広場から大聖堂を振り返る。青い空に堂々と聳えるその姿が素敵だった。シャルトル、大聖堂も街並みも美しく、本当に良い町だった。